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NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」で、豊臣秀吉(竹中直人)に仕えた加藤清正を演じている阿部進之介(あべ・しんのすけ)。「賤ヶ岳の戦い」では大活躍し、「七本槍」と称される勇敢な武将のひとりとなる。朝鮮出兵では先鋒を務め大軍を率いたが、石田三成(田中圭)との対立が表面化し、関ヶ原の戦いでは徳川家康(寺尾聰)側についた。清正同様、体中からエネルギーがみなぎる阿部が、秀吉への忠誠心と人情に厚い清正の実相を語る。
勉強して知れば知るほど、加藤清正は、熊本の人から今も慕われていて、有名なエピソードもたくさんある。すごくやりがいがあると感じました。今回は黒田官兵衛が主役ですが、清正を脇役だけで終わらせたくなかった。ちゃんと加藤清正として生きているように見えたらうれしいなと思っていました。例えば、他の武将を引き立てるようなシーンでもちゃんと(存在感を漂わせて)演技していないと、小物に見えてしまうんです。
清正は豪傑だけど、正則はもっと盲目的。長政は父譲りの知略が後々切れてくるようになるだろうなとか、どう変化するかを考えました。清正は城主になってからは治水とか地元民のためになることをやっていますし、ただ強いだけの豪傑ではないと考えました。
長政と酒を飲みながら今後の豊臣家について話すシーンですね。そこでは清正の人物像がほかのシーンよりも深く掘り下げられています。
長政は16歳ぐらいから松坂さんが演じているから、若い時の長政を表現するのは大変だったと思います。でも、さすがだなと思って見ていました。声の高さとかまばたきとかいろんな工夫をしていましたからね。
困ることはなかったです。イメージや情報って多い方がいいし、自分では調べきれないところもあるから、逆に清正好きな人がいると(いろいろ聞けて)助かります。その中で、今回の「軍師官兵衛」で描かれる清正の姿に合う部分だけを取り入れていました。
声が大きくなりました。撮影から帰ってきて人と会うときは余計に大きくなっています。叫んだり、声を張ったりするシーンが多かったので、体も温まっているのでしょう。エネルギーを発散する状態になっていたんだと思います。
岡田さんは穏やかな方なのですが、その中に強さを持っている方。それが官兵衛に反映されていて魅力的です。竹中さんは動きが完成されています。もともと秀吉は武将ではない成り上がり。所作を気にしない立ち回りをされていました。ちょこちょこ動いたり、飛んだりはねたりとかいう動きは、一度秀吉を演じていらっしゃる方だからこそ。勉強になります。寺尾さんは、うさんくさい家康が出てきたなと思って見てました。片目をつぶりながらの演技がすごい。あれは本当に強烈な一手ですね。
ねちっこい感じにはしたくなかった。三成がどうのよりも、自分の生き方を全うできないことが悔しいという思いを強く表現するよう意識しましたした。からっとした人間でいたかったんです。にらみ付けてもよかったけど、そんな幼稚なものではなかったと思いますしね。
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