【軍師官兵衛インタビュー】阿部進之介 「体が温まって、普段から大きい声が余計に大きくなりました」 秀吉に仕え合戦で大活躍した猛将加藤清正役

2014年11月1日 / 16:48

 NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」で、豊臣秀吉(竹中直人)に仕えた加藤清正を演じている阿部進之介(あべ・しんのすけ)。「賤ヶ岳の戦い」では大活躍し、「七本槍」と称される勇敢な武将のひとりとなる。朝鮮出兵では先鋒を務め大軍を率いたが、石田三成(田中圭)との対立が表面化し、関ヶ原の戦いでは徳川家康(寺尾聰)側についた。清正同様、体中からエネルギーがみなぎる阿部が、秀吉への忠誠心と人情に厚い清正の実相を語る。

 

猛将加藤清正役の阿部進之介

-加藤清正を演じることになった時どう感じましたか?

 勉強して知れば知るほど、加藤清正は、熊本の人から今も慕われていて、有名なエピソードもたくさんある。すごくやりがいがあると感じました。今回は黒田官兵衛が主役ですが、清正を脇役だけで終わらせたくなかった。ちゃんと加藤清正として生きているように見えたらうれしいなと思っていました。例えば、他の武将を引き立てるようなシーンでもちゃんと(存在感を漂わせて)演技していないと、小物に見えてしまうんです。

-加藤清正と福島正則、そして黒田長政、3武将間でのバランスをどう考えましたか?

 清正は豪傑だけど、正則はもっと盲目的。長政は父譲りの知略が後々切れてくるようになるだろうなとか、どう変化するかを考えました。清正は城主になってからは治水とか地元民のためになることをやっていますし、ただ強いだけの豪傑ではないと考えました。

-印象的なシーンは?

長政と酒を飲みながら今後の豊臣家について話すシーンですね。そこでは清正の人物像がほかのシーンよりも深く掘り下げられています。

-松坂(桃李)さんが演じる長政はどう感じますか?

長政は16歳ぐらいから松坂さんが演じているから、若い時の長政を表現するのは大変だったと思います。でも、さすがだなと思って見ていました。声の高さとかまばたきとかいろんな工夫をしていましたからね。

-清正はあまりにも有名な武将ですから、日本人ひとりひとりの清正像があって大変だったのではないですか。

 困ることはなかったです。イメージや情報って多い方がいいし、自分では調べきれないところもあるから、逆に清正好きな人がいると(いろいろ聞けて)助かります。その中で、今回の「軍師官兵衛」で描かれる清正の姿に合う部分だけを取り入れていました。

-清正を演じたことで私生活への影響はありましたか?

 声が大きくなりました。撮影から帰ってきて人と会うときは余計に大きくなっています。叫んだり、声を張ったりするシーンが多かったので、体も温まっているのでしょう。エネルギーを発散する状態になっていたんだと思います。

-岡田准一さんや竹中直人さん、寺尾聰さんとの共演で感じたことはありますか?

 岡田さんは穏やかな方なのですが、その中に強さを持っている方。それが官兵衛に反映されていて魅力的です。竹中さんは動きが完成されています。もともと秀吉は武将ではない成り上がり。所作を気にしない立ち回りをされていました。ちょこちょこ動いたり、飛んだりはねたりとかいう動きは、一度秀吉を演じていらっしゃる方だからこそ。勉強になります。寺尾さんは、うさんくさい家康が出てきたなと思って見てました。片目をつぶりながらの演技がすごい。あれは本当に強烈な一手ですね。

-田中圭さん演じる三成とは敵対しますね。三成への憎しみをどう表現しましたか?

 ねちっこい感じにはしたくなかった。三成がどうのよりも、自分の生き方を全うできないことが悔しいという思いを強く表現するよう意識しましたした。からっとした人間でいたかったんです。にらみ付けてもよかったけど、そんな幼稚なものではなかったと思いますしね。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

ドラマ「LOST10」脚本・奥寺佐渡子×監督・塚原あゆ子 横浜流星と小栗旬が演じるバディの魅力と制作の舞台裏を語る【インタビュー】

ドラマ2026年10月16日

 横浜流星が主演する金曜ドラマ「LOST10」が、16日22時からTBS系でスタートする。大河ドラマ以来の民放連続ドラマ出演となる横浜が、映画『国宝』の脚本家・奥寺佐渡子と再タッグ。「Nのために」「最愛」などを手掛けた塚原あゆ子監督、新井順 … 続きを読む

磯村勇斗「吉田監督の世界に入れることが楽しみでした」吉田恵輔監督「磯村くんは思考が自分に近い」初顔合わせの舞台裏『mentor』【インタビュー】

映画2026年10月15日

 かつて、花火遊びをきっかけにアパートを全焼させてしまった2人の少年、龍之介(磯村勇斗)と拓海(末澤誠也)が15年ぶりに再会。さらに、その火事で大火傷を負い、妻子を失った被害者・埜本(綾野剛)と交流する中で、2人は運命を狂わせていく…。   … 続きを読む

キタオ・サクライ監督「自分が夢中になってプレーしていた、子どもの頃の高揚感を生かしたいと思いました」『ストリートファイター/ザ・ムービー』【インタビュー】

映画2026年10月15日

 1993年。かつて共に天才格闘家として名をはせたリュウとケンは兄弟のような存在だったが、ある理由から疎遠になっていた。そんな彼らの前に謎の女性格闘家・春麗が現れ、「ワールド・ウォリアートーナメント(世界格闘王決定戦)」の招待状を差し出す。 … 続きを読む

山下幸輝、初めての舞台出演への思い「踏み込んで挑戦しよう」 福田雄一演出のコメディーで「笑わせたい」ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月15日

 山下幸輝が出演する、ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」が、2027年1月からEXシアター有明で上演される。本作は、イギリスの国民的人気コメディ・グループ、モンティ・パイソンの「アーサー王伝説」をベースにした映画『モンティ … 続きを読む

西川美和監督、小八重葵美「子どもたちが本当にみずみずしくて素晴らしいので、ぜひそれを映画館に見に来ていただきたいと思います」『わたしの知らない子どもたち』【インタビュー】

映画2026年10月15日

 戦争で家族と日常を奪われた12歳の少女・琴子は、生き延びるため自らの性別を隠し、少年として生きることを選ぶ。西川美和が原案・脚本・監督を務め、戦後の日本で家族を失い社会からこぼれ落ちた子どもたちを題材に描いた『わたしの知らない子どもたち』 … 続きを読む

page top