NHK連続テレビ小説「花子とアン」のスピンオフドラマ「朝市の嫁さん」(10月18日放送)で、幼なじみの花子(吉高由里子)への思いがかなわなかった朝市(窪田正孝)が結婚するちづ江を演じる石橋杏奈。結婚に不安を抱いたちづ江は東京に花子や英治(鈴木亮平)らを訪ね、朝市の歴史を知ることで結婚への決意を固める。NHKのコント番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」では多才なコメディエンヌぶりを発揮している石橋が、大ヒットドラマに参加したトキメキを語る。
-「花子とアン」はどんなふうに感じていましたか?
英語が出てくるなど、新しいなという印象でした。本編では朝市が花子に結婚の報告に行くところが描かれていますが、実はそこに私がついて行っていたという裏設定があったんです。
-ちづ江役のお話を頂いた時の気持ちは?
大役で不安もありましたが、こんな面白い作品に参加できるといううれしさもありました。
-ちづ江の魅力は?
自分が思っていることを思うまま話してしまうところが魅力です。26歳の女性ですが、自分の思いに正直に行動するところがあるんですよね。
-朝市は女性から支持されているキャラクターです。実際、役を通して朝市に接してみて、どこが魅力だと感じましたか?
とても一生懸命で誠実な方。でも喜怒哀楽もちゃんとあるのに誠実さにぶれがないところがすごい。朝市さんみたいなタイプは好きです。朝市が報われて良かったし、すてきです。
-甲州弁はどうでした?
方言指導の先生に付きっきりで教えていただきました。最後の方は自分の言いたいことも甲州弁で言えるようになりました。花子さんは「教えてくりょう」と言っているのですけど、ちづ江は「くれちゃあ」。先生は「花子とちょっと変えてみました」とおっしゃっていました(笑)。そこも楽しみなところだと思います。
-撮影時のエピソードがあれば。
最初のころの撮影で、みんなが「パルピだ」って言っていたんです。私は分からなくて黙っていたら、パルピテーションのことでした。ときめくシーンだったようです(笑)。
-視聴者にはコントでの印象が強いと思いますが、そこでの経験で女優としてできるようになったことはありますか?
リハーサルと本番の2回しかやらなかったりするし、5分ほどで全体のストーリーを表現する必要もあったりするので、気持ちが入りやすくなりました。芸人さんはリハでやらないことを結構本番でやってくるので、集中力もつきました(笑)。コントは間が一番大事で、相手の芝居を感じると自然に間ができる。コントでそのことを学べたのは大きかったです。
-窪田さんとのコンビネーションにはどんな工夫をしましたか?
監督から「窪田さんは本当に良いお芝居をする役者さんですから、撮影前日まではじっくり台本を読んで考え、当日は窪田さんのお芝居を体で感じて演じてほしい」と言われていました。それを意識したことで、お芝居を(的確に)感じられていたような気がします。
-熱狂的なファンを生んだドラマなので、スピンオフも注目されていますね。
いろいろ本編とつながっていますし、醍醐さん(高梨臨)と吉太郎さん(賀来賢人)との明かされなかった部分も出てくると思います。本編のような感覚で楽しめるので、皆さんの期待を裏切らない作品になっていると思います。