24日から放送開始するドラマ「夫のカノジョ」で小松原家の長女、実花役を演じる大友花恋さん。本作では、20歳のOLと入れ替わってしまった母に戸惑い反抗する、難しい役どころに挑戦する。今後の活躍に期待が集まる大友さんの、フレッシュな素顔に迫った。
――出演ドラマ「夫のカノジョ」がスタートしますね。
放送を見るのがすごく楽しみです。緊張しながら撮ったシーンもあるし、楽しみながら撮ったシーンもあるし、一つ一つのシーンに思い入れがあるので、どういうふうに映っているのか不安もあるけど、すごく楽しみです。
――演じているのはどんな役柄ですか?
私が演じるのは小松原実花ちゃんっていう、中学校3年生の14歳の女の子で、ちょっと反抗期なんですけど、好きな先輩のために美容とかに気を使ってる子です。
――演じるに当たってどんな準備をしましたか?
私とは全然違うタイプの女の子なので、ちゃんと反抗期が演じられるかが不安でした。なので、お母さんと「反抗期になってみよう」と相談して、“反抗期ごっこ”をして練習していました。例えば、「ご飯を食卓に並べて」って言われたら、「え、やだ」って反抗するとか。でもついつい、「うん、分かった~」って答えてしまって、お母さんから「違う違う!」って突っ込まれたり(笑)。でも最近は撮影が続くと、実花っぽいしゃべり方になってしまって…。お母さんが「あれ?」っていう顔をしてるのを見て、「あっ、ごめん」って気付いて直してます。撮影が始まる前はいつも、「ここをこうしたらどうかな?」ってお母さんと一緒に考えてるんです。
――大友さんの演技を見て、家族からはどんな反応が?
妹は「友達がお姉ちゃんの話しかしてくれないからつまんなーい」って言ってました。反対に弟は「お姉ちゃん出てるんだよ」って友達に話してるみたいです。いつも家族で見ているので、私はみんなの反応をちらちら見ながら、自分のシーンになると「あぁ~~!!」ってなっています。恥ずかしくて(笑)。家族からはまだダメ出しされていないので、ドキドキしています。
――実花と似ているところはありますか?
本当に似てないんですよね…。根は芯が通ってるというか、自分のやりたいことはしっかりしてるっていうところは近いかもしれないです。でも、基本的には似てないです(笑)。お姉ちゃん役なんですけど、弟ともあまり仲良くなくて…。
――演じていて難しいところは?
自分と全く違うので本当に難しいんですけど、特に難しかったのは、お母さんとの掛け合いです。体の中が入れ替わってしまうことによって、相手の対応が変わりますし、疑問が芽生えて、余計にいらついて反抗するんだと思うんです。そういうとき実花は「…」で表現することが多いので、そこはいつも苦労しています。
――共演の先輩方からはどんなアドバイスがありましたか?
鈴木砂羽さんから、「私はこうやっていくから、もっとこうしていいよ」とか「こういう話し方にしたら実花っぽいんじゃない?」とか、撮影しながらいろんなアドバイスを頂いています。
――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
今は3話を撮り終わったぐらいなんですけど、現場ではずっと笑ってる感じです。(鈴木)福くんが面白い歌を歌ってくれたり、砂羽さんがそれに突っ込んだり。みんなで「ここをこうしよう」って話し合ったり。全員でドラマを作ってるっていうことを実感できる現場です。
――ドラマの中で注目してもらいたいところは?
今回私が一番気になっているのは、ちゃんと悪い女の子になれてるか、ということです。このドラマでは、見ていて「嫌な感じの子だな~」と思ってもらえたらすごくうれしいです。
――これから挑戦してみたい役は?
ドラマじゃないとできないことってたくさんあると思うんですけど、私はきっとこれから、不良になることはないと思うので、不良役をやってみたいです。「夜行観覧車」で杉咲花ちゃんが演じた彩花とか、もっと不良でいったら「ブラックボード~時代と戦った教師たち~」で志田未来さんが演じた役みたいなものをやってみたいです。あとは、「小公女セイラ」の主人公みたいな弱い役もやってみたいです。
――ドラマデビューから約1年がたちましたが、変化はありましたか。
私が初めて出演したのが、「結婚同窓会~SEASIDE LOVE~」というドラマだったんですけど、そのときはずっと緊張しっ放しで、演技を楽しいと思うよりも前に、「せりふを間違えたらどうしよう」「どういう動きをしたらいいんだろう」とか、正直なところ気分がずーんとしていたんですよ。でもその後の「悪夢ちゃん」では、同い年の子がいっぱいいて、そこで初めて演技が楽しいって思えるようになったので、「悪夢ちゃん」から学んだことはたくさんありました。
――同年代が多い現場で、刺激を受けたことは?
プロだなって思ったのは、「悪夢ちゃん」のときの生徒は、いつもわいわいしゃべってて、どれだけ「黙れ!」って怒られても静かにならないのに、スタートがかかるとパッと変わるんですよ。それを見てて、「すごいな、勉強になるな」って思いました。
――目標にしている先輩は?
志田未来さんです。本当に好きなんです。共演したことはないんですけど、一度お会いしたことがあるんです。お会いする前は、「このドラマを見ていました」とかいろいろ言おうって思っていたのに、実際にお会いしたら緊張し過ぎて何もしゃべれませんでした。自己紹介だけして。すごい尊敬しています。
――最後にメッセージを。
これからたくさん努力して、確実に前へ前へ進んでいこうと思います。まだまだできないことや足りないことの多い私ですが、応援よろしくお願いします。
この業界に入ったきっかけは?
雑誌の読者モデルに応募して合格したのが、最初のきっかけです。もともとやりたいと思っていたんですが、やってみて本当に楽しいと思って、お母さんに頼んで、事務所のオーディションを受けさせてもらったんです。
好きなテレビ番組は?
いろいろ見ます。お笑い番組もドラマもたくさん見るんですけど、何が好きかな~。お笑いだったら……どうしよう! とにかくいっぱい見てるんで。でも、ドッキリ番組が本当に好きで、絶対に見ています。
リラックスできる場所は?
私は家が群馬県なんですけど、地元の駅に着いたときだと思います。「あ~帰ってきた」って、お仕事モードの私から普段の自分に切り替わるんです。電車の中だとちゃんと本を読んだりしてますが、降りたら「あ~~~」ってリラックスします。
電車の中での過ごし方は?
宿題をしたり、本を読んだり、寝たり。基本的にその三つです。ドラマのときはお母さんと一緒なんですけど、それ以外は1人で移動しています。
自分のチャームポイントは?
やっぱりおでこかな。小さいころはほぼ毎日おでこを出していて、友達からは「おでこ広いね」って言われていました。前はそれって褒め言葉だと思ってたんですけど、最近ははげるかな?って…(笑)。
自分の嫌いなところ、直したいところは?
頑固なんです。これって決めたら他の人の意見を聞かずに、私はこれが正しいと思うってなっちゃうタイプなんです。だから周りの人に迷惑を掛けているかもしれないです。小学校のころ、学校で討論会があったんですけど、私はこう思う!って譲らなかった記憶があります。
旅行するとしたらどこに行きたい?
行きたい所がい~っぱいあり過ぎて。ショッピングセンターにも行きたいし、一番行きたいのは温泉です。私、温泉好きなんです。群馬県って温泉がいっぱいあるので、休みの日は家族で温泉に行って、帰りにおいしいものを食べてくることが多いです。でも最近は全然行けてないので、行きたいです。
最近のお気に入りグッズは?
日焼けしやすいので、いつも日傘を使ってるんですね。すごくかわいい日傘をゲットして、本当に気に入って使っていたのに、この前壊れちゃったんです。柄の部分が外れちゃって、すごいショックでした…。あといつもかばんに入っているのは本です。感動物とミステリーが好きで、一番好きなのは湊かなえさんの『贖罪』です。ちょっと暗いですけど(笑)。
自分の性格を一言で言うと?
オンオフがはっきりしてる、かな。さっきの駅での話もそうですけど、普段は、前髪を洗顔のときみたいに上げて、パジャマのままテレビをつけてドッキリ番組を見る。そんな感じです(笑)。
将来の夢は?
いろんな人に顔と名前を覚えてもらうこと。街で声を掛けられたいです。今回のドラマはホームドラマなので覚えてもらえるかな、と期待しています。
撮影◎金井堯子
【番組情報】
木曜ドラマ9 夫のカノジョ
TBS系
毎週木曜 後9.00~9.54 ほか
【プロフィール】
おおとも・かれん 1999年10月9日生まれ、群馬県出身。2012年「結婚同窓会~SEASIDE LOVE~」(フジテレビTWO)でドラマデビュー。主な出演作にドラマ「悪夢ちゃん」(日本テレビ系)、「幽かな彼女」(フジテレビ系)など。ことし8月の「セブンティーン夏の学園祭2013」でミスセブンティーン2013に選出され、モデル活動も開始。