【2.5次元】松岡充「華やかで優しくて男らしいステージをお届けしたい」 舞台「私のホストちゃん THE LAST LIVE」~最後まで愛をナメんなよ!~ インタビュー

2019年12月6日 / 12:00

 人気モバイルゲームからドラマ化、そして2013年には舞台化された「私のホストちゃん」。ホストのきらびやかで厳しい世界を、歌やダンス、実際に観客を口説くシーンなど、臨場感あふれる演出で描き、大きな話題を呼んだ作品だ。以降、シリーズ化され、これまでに5作品が上演されている。そして、20年1月30日からは、本シリーズの最終章にして、最初で最後のライブステージとなる、舞台「私のホストちゃん THE LAST LIVE」~最後まで愛をナメんなよ!~が開催される。本作にスペシャルキャストとして出演する、松岡充(SOPHIA/MICHAEL)に見どころや、役者論を語ってもらった。

華音役の松岡充 ヘアメイク:笹川知香

-松岡さんは、2014年に上演された「~血闘!福岡中洲編~」に主演しました。この「ホストちゃん」シリーズは、一般的な舞台にはない、試みの多い作品ですが、当時、オファーをもらって、どう感じましたか。

 まず、そもそも僕は、鈴木おさむさんの作品でドラマデビューして、非常にご縁を感じていましたし、続けておさむさんの脚本のドラマで、昼は弁護士、夜はホストという役を演じたことがあったので、ホストという役に対しては少し免疫があったんです。その上で、この作品もおさむさんが総合プロデューサーをされていたので、オファーを聞いても安心して出演することを決められました。観客の皆さんからのポイントによって、ホスト(キャスト)のランキングが日々変動して、その結果でフィナーレの内容が変わるというシステムも新鮮でしたし、それもすごく斬新で面白そうだと感じました。

-そのランキングシステムは、観客としては楽しいシステムですが、出演しているキャストたちにとってはつらいものなのでは?

 そう、めちゃくちゃつらいんです(笑)。僕はそのランキングからは外れた立ち位置にいたので、実際に競ってはいないのですが、キャストたちが競っている姿を身近で見ていて、本当に涙ぐましいものがあったのはよく知っています。努力しても報われない人もいれば、1位を取っても報われない仲間がいることを知って、悲しみを背負っている人もいたり…。そういうドラマがリアルだったからこそ、観客の皆さんを巻き込んで感動が生まれたんだと思います。

-では、稽古場や舞台裏の雰囲気も、ほかの舞台とはまた違ったものがあったのでしょうか。

 そうですね。最初はキャスト同士がけんかをするんじゃないかという空気感もありました。でも、そもそも、男ってけんかをすることで分かり合えて、仲良くなるというところもあるので、それが悪いわけではないと思うんです。もちろん、実際に殴り合ったり、血を流し合うようなけんかをするのではなく、ステージ上で、お芝居やダンス、歌で真剣勝負をし合うということです。そういったピリピリした空気感はこの作品ならではでした。でも、だからこそ、最終的には役を超えて互いに認め合うこともできたんだと思います。僕にとっては、人との出会いという実りのある大きな宝物をもらえた作品でした。

-今回の公演は「THE LAST LIVE」と題されている通り、最初で最後のライブ公演となるそうですね。

 僕にとって「ホストちゃん」シリーズは、お仕事の一つではなく、本当に出演させていただけて、心からよかったなぁと思える作品。主演した作品以降も、ゲストで呼んでいただければ喜んで出演していましたし、このシリーズに出ているキャスト全員のことを「ファミリー」だと思っています。なので、今回の公演も、どうせなら最後はきちんと見守りたいと思い、ゲストではなくスペシャルキャストという形で全公演出演させていただくことになりました。
 今回は、ライブレビューのような形で、今までの代表曲をキャスト全員が分かち合いながら歌っていきます。長らく続いた「ホストちゃん」シリーズを愛してくれた方たちに、感謝と「またいつか会えますように」という願いを込めてお贈りしたいなと思っています。「ホストちゃん」らしい、華やかで優しくて男らしいステージをお届けしたいと思います。

-そもそも、松岡さんはアーティスト、ミュージシャンとして活動していますが、この作品のように舞台作品で役を背負って歌うときと、アーティストとして歌うときは、歌い方も違うものでしょうか。

 もちろん、全く一緒ではないのですが、僕は基本的にはあまり変わらないと思っています。というのも、僕は「松岡充という表現者がこの役をやることに意味がある」と言っていただけるのがうれしいから出演しているんです。お芝居でこの役だからこうしようではなく、自分の持っているものを惜しみなく出すことで、その作品に貢献する。それは僕にとって充実感のあるもので、だからこそいまだにお芝居を続けているんだと思います。もし、「こういう役だから、こう歌ってください」ということであれば、僕じゃなくてもいい。僕よりももっと芝居も歌もうまい人がいるでしょうし(笑)。僕がやる意味はないと思うんです。なので、あえて変えるということはないですね。

-それは、舞台だけではなく、映画やドラマでも同じ思いということですか。

 そうです。僕に声を掛けてくださる方は、「松岡充という役者」へのオファーではなく、「松岡充という表現者をこの役にはめたい」と言ってくださるので、感謝をしながら出演させていただいています。

 
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