【2.5次元】ライブ・ビューイングが作り出す新たなマーケット「観客が『どう見るか』を決め、選ぶ」時代に ライブ・ビューイング・ジャパン・小谷浩樹代表取締役インタビュー

2019年1月22日 / 12:00

-なるほど。では、ライブビューイングという観点から見て、2.5Dの魅力は?

 もともと、漫画やアニメ、ゲームとして2次元の世界で楽しめるものが原作となっているので、映像で見る違和感が少ない気がします。そのため、映像化にマッチしているという印象があります。また、本公演の会場が大きかったり、後方の席での観劇となると演者の表情まで見ることができませんが、ライブ・ビューイングでは表情や目線まで見ることができる。もちろん、本公演には同じ場所にいられるという喜びもありますが、表情をじっくり見るにはライブ・ビューイングが適していると思います。

-映画館で行われるということは、例えば飲み物を飲んだり、何かを食べながら見ることができるということですか。

 はい。基本的なルールやマナーは映画を見る際と同じです。舞台の本公演は、通常、飲食も禁止で、音を立てずに観劇するものですから、本公演はハードルが高いと感じていらっしゃる方にもライブ・ビューイングは向いていると思います。ある意味、非常に気楽に見ていただけると思います。また、チケット代も本公演に比べて安価なため、友人を誘いやすいというのも一つのメリットです。2.5Dに興味を持っているけれども、なかなか本公演には誘いにくいという場合に、ライブ・ビューイングはちょうどいい。本公演にはない気楽さがありながらも、映画館にわざわざ行くということで非現実感も味わえます。それから、2.5Dは特に女性のお客さまが多いため、地方に住んでいて子どもがいるので、遠征はできないけれど近隣の映画館には行けるという方や、お子さんと一緒に見たいという方にも喜ばれています。

-今後は、どのような展開をお考えですか?

 上映タイトル、上映館を増やしていきたいとは思っておりますが、2.5Dの公演自体が増えたために日程もかぶることも多いので、生中継以外の形も考えていかなければならないと思っています。また、同時に、夏休みや年末年始など大作映画が多い時期には、コンサートも増えるため、映画館が混み合うという問題もあります。そういった意味でも、見せる場所も今後、考えていかなければならない。例えば、コンサートならばライブハウスに配信してみたり、舞台ならば公共ホールに配信してみたりと、さまざまな方法を考え、トライアルを重ねてベストを探りたいと思っています。

 

©TYPE-MOON / FGO STAGE PROJECT

『Fate/Grand Order THE STAGE−神聖円卓領域キャメロット−』のライブ・ビューイングは、1月26日17時に女性マスターVer.、1月27日12時に男性マスターVer.を開催。

https://liveviewing.jp/contents/fate-go/

©許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト
©許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン青学(せいがく)vs四天宝寺 大千秋楽ライブ・ビューイングは、2月17日17時30に開催。

https://liveviewing.jp/contents/tennimu3rd-shitenhoji/

 

株式会社ライブ・ビューイング・ジャパン 代表取締役 小谷浩樹氏

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