【2.5次元】『映画刀剣乱舞』、鈴木拡樹&荒牧慶彦が語る「刀剣男士」への思い 「ゼロから一緒に成長してきた親子のような感覚」

2019年1月18日 / 11:58

 名立たる刀剣が戦士へと姿を変えた“刀剣男士”を率い、歴史を守るために戦う刀剣育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞−ONLINE−」が、ついに実写映画化された。刀剣男士のキャストには、鈴木拡樹や荒牧慶彦、北村諒、和田雅成ら、舞台「刀剣乱舞」にも出演する役者がそろう。出陣するのは、天正10年6月2日、京・本能寺。歴史を改変しようと目論む時間遡行軍から正しい歴史を守るため、刀剣男士たちが戦いに挑む。本作で、舞台に続き三日月宗近を演じる鈴木と、山姥切国広役の荒牧に映画版の見どころ、そして「刀剣乱舞」への思いを聞いた。

山姥切国広役の荒牧慶彦(左)と三日月宗近役の鈴木拡樹

—舞台「刀剣乱舞」には初演時から携わっておられるお二人ですが、映画化され、さらには舞台に出演されているキャストが同じ役で出演するということをお聞きになったときはいかがでしたか?

荒牧 映画化されるということは意外でしたが、舞台で長く一緒に作ってきて関係性が出来上がっているキャストたちなので、そういう面ではやりやすいと思いました。それぞれ、自分が演じる役のキャラクターはもちろん、お互いの役のキャラクターも知っているので、そういう意味でも作りやすさはありました。

鈴木 またみんなで新しいものを作れるうれしさを感じましたが、その反対に新しく作る難しさもありましたね。今まで、(舞台で)築いてきた(役同士の)関係性を、映画では新しく作っていかなくてはならない。刀剣男士としてのキャラクター性はそのままでいいと思いましたが、本丸に来てからの記憶は新しく作っていく。そこに難しさを感じました。

—新たな関係性を作るというお話もありましたが、舞台と映画で演じる上で、一番違いを感じたことは?

鈴木 作品の中での役同士の関係性がやはり一番大きく違う点だと思います。

荒牧 舞台は舞台で展開してきた関係性があるんです。特に、山姥切国広と三日月宗近の関係性には、大きな違いが感じられると思います。

—アクションはいかがでしたか?

荒牧 舞台はしっかりとした床の上でやるので、切り返しも簡単なのですが、映画では砂利道や土の道で演じたので、難しかったですね。

鈴木 ある意味、リアルさを感じたよね。僕は、建物の中で戦うシーンもあったんですが、実際に殺陣をしてみたら、(室内では)太刀は不利だなと思いました。狭いから。それはゲームにもある設定なので、うまく反映されているんだなって改めて思いました。

 それから、映像化されたことで、これまで描きにくかったこともうまく補完されているとも感じました。僕たち刀剣男士は、舞うように戦い、華やかさを出すことを大切にし、狂気的な戦いを見せたくないというのが一貫して持っていた(アクションにおける)テーマでした。でも、それに加えて映画では大人数を使ってリアルに戦って死んでいくさまを合戦という形で見せているので、映像ならではというのがうまく表現されていると思います。

(C)2019「映画刀剣乱舞」製作委員会 (C)2015-2019 DMM GAMES/Nitroplus

—なるほど。映像化されたからこそ「実はこうなっていたのか!」と思う描写も多数ありました。

鈴木 今まで想像の中で成り立っていたものが、リアルに再現される映像のすごさがありますよね。僕自身が、特に思ったのは、映画版本丸の建物の広さ。実はこんなに広かったんだ! って(笑)。

荒牧 僕も思いました(笑)。めちゃめちゃ広いって(笑)。

鈴木 舞台とミュージカルと映画で、出陣するための方法がそれぞれ違うのも楽しいよね。映画は映画で映像ならではの出陣方法なので、そこも注目してください。

 「刀剣乱舞」は、想像の幅が広い作品だと思います。お客さんが持っている自分の中の世界観は、それはそれで正解だと思います。でも、映画は映画で否定から入るのではなく、「こういう世界もあるかも」と思って見ていただけると楽しめると思います。

荒牧 そうですね、映画を見ることでお客さまの世界観が広がる作品になっていると思います。

 
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