エンターテインメント・ウェブマガジン
MEGUMI 素晴らしかったです。今いろいろな方にこの映画を見ていただいているんですけど、ヨーロッパの方からも日本の方からも、「主演の片山さんが本当にすごいね」という声をたくさんいただいているので、この映画をよくしてくれたことに感謝しています。
MEGUMI 太一さんが20年間イギリスに住んでいる方で、普段はミュージックビデオを撮っているので、やっぱりこの作品にそれを絡めないわけにはいかないと。彼のアイデンティティーですから。それと、富士子の、転がりながら富士子になっていくみたいなところとロックをリンクさせたところはあります。
片山 監督は「せりふをかんでもいい。飛ばしてもいい。つばが出てもいい。それがリアルだから。オーバーリアクションやお芝居をしているという感じは全部やめてほしい。もっとリアルにしてくれ」と言っていました。リアリティーがほしいというのが大きかったみたいです。
片山 イッセー尾形さんは、毎回お芝居するたびに全部せりふが違いました。でも、イッセーさんが台本にはないせりふをおっしゃっても、全然違和感がないんです。それを成立させているのはイッセーさんのキャリアと重みだと感じて、とても勉強になりました。
片山 例えば、賭博場のシーンは、全部音楽ありきでした。タンタンタンタンって包丁を使うシーン、タバコを吸いながらお札を数えるシーン、焼きそばを作っているシーン、投げた焼きそばをキャッチするシーンは全部リズムでやっているんです。だから、撮影の時は、何をしているのかは分かるけど、どういう音楽が流れてどういう感じになるのかは分からなかったので、完成作を見てすごく面白かったです。それはやっぱり監督がイギリスにずっと住んでいたことが影響しているのかなと。ずっと日本で生まれ育っていたらあまりない感覚だろうなと。日本だったら逆だと思います。お芝居ありきで、後でそれに合う音楽を探す気がします。だから、日本とイギリスがミックスしたような、見たことがないような映画だと思いました。
MEGUMI 4年ぐらい準備してやっとできたので、なかなか感情を抜いて見ることはできません。ただ、1970年代後期という時代背景の中で、こういう親子もの、家族ものを、このテンポ感と音楽で描いた映画は、日本にはあまりないと思ったし、それがわれわれの大きなチャレンジでもあったので、うまくいって本当によかったなと。今はほっとしています。
片山 とてもかっこよくて面白い映画ができたと思います。正直なところ、心が動く作品に出合えることは限られていると思いますが、この映画は本当に自分の心が動きました。「映画を見てください」と知り合いの人に言うと、「面白いの?」と聞かれることが多いのですが、今回は胸を張って「面白いです」と言えます。私自身、自信を持って面白いですと言える映画と出会えたことをとてもうれしく思います。
MEGUMI 私は自分が企画するものは女性のエンパワーをキーワードに作っていて、本作もその思いを込めて作りました。間違えても失敗しても、とにかく前に進み続けるということはお伝えできたかなと思います。女性ならではの細かい苦しさや、世の中に分かってもらえない悔しさみたいなものも入れ込んだと思うので、そうしたご自身の苦しみをこの映画で浄化して、パワーをもらって、日常に少しでも影響するようなことがあったら大変うれしいです。
(取材・文・写真/田中雄二)

(C)2026 FUJIKO Film Partners
舞台・ミュージカル2026年9月14日
丸山隆平と、演劇団体マームとジプシーの主宰を務め、劇作家・演出家として注目される藤田貴大が企画し、作り上げる舞台「water」が9月27日から上演される。本作は、丸山の記憶の断片を散りばめながら、藤田の視点で見つけた京都という土地、そして … 続きを読む
ドラマ2026年9月13日
-本作では戦国時代の過酷さが描かれる一方で、ユーモアのあるシーンも多いですが、その辺もお二人が空気感を作っているのでしょうか。 その点は、お二人と一緒に現場を引っ張ってくださる蜂須賀正勝役の高橋努さんの存在も大きいです。この作品は、戦国時 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年9月9日
1990年に公開されたパトリス・ルコント監督の代表作『髪結いの亭主』が、安田章大主演で初めて舞台化される。原作となる映画は、一人の男の純粋で偏愛的な恋心を描いたフランス映画の傑作。今回の舞台化では、原作映画を大胆にアレンジし、物語を195 … 続きを読む
映画2026年9月4日
「ミニオンズ&モンスターズ」(8月7日公開)★★★ 映画のパロディーが満載 最強最悪のボスを求めて旅を続けるミニオンズがたどり着いたのは、1920年代のハリウッド。西部劇の撮影に乱入したことから映画スタジオに入り込み、人気スターと … 続きを読む
ドラマ2026年8月30日
-劇中では、秀長と秀吉に対する「認めたくないが、認めざるを得ない」という勝家の複雑な心情が見事に表現されていました。秀吉役の池松壮亮さんとのお芝居はいかがでしたか。 仲野太賀さんと池松壮亮さんは、周囲に対する気配りを欠かさない素晴らしい俳 … 続きを読む