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はい。プレッシャーは感じていました。なぜなら、実際にブライアンを知っている人、そして愛している人は、今もいらっしゃいますし、文化的にも歴史的にもとても重要な人物だと思ったからです。演技をする上では、ブライアンのことを公平に扱いたいと思いました。なので、いろんな本などを読んで、彼のことを知れば知るほど、すごく期待値が高い人だったということを知った上で、自分も誇りのある演技をしたつもりですし、映画を見る方にもそう感じてほしいと思いました。確かにプレッシャーは感じていましたが、正しく演技をすることを一生懸命にしたと思っています。
ビートルズを知らずに生きるというのは、イギリスはもちろんですが、この世界では難しいことだと思います。ただ、僕の育った家でビートルズがよくかかっていたというわけではありませんでしたので、ビートルズが音楽的にも歴史的にも変革をもたらした人たちだったという理解はありましたが、それほど詳しくはありませんでした。この映画をやることになって、彼らのアルバムをじっくりと聴きました。特にブライアンが生きていた時に制作された『リボルバー』や『ラバー・ソウル』は一番好きなアルバムになりましたし、4人が一緒にいることで起きた化学反応や音楽史への貢献ということも改めて理解しました。今は本当に大好きで、愛しているバンドになりました。
この映画はインデペンデント映画ですが、ビートルズの音楽を流すのはとても高価なので、著作権の問題などで流せませんでした。確かに皆さんが期待しているところでその曲が流れないというのは、残念なところだと思います。ただ、これは直接ビートルズを描いた映画ではなく、ブライアンを主人公にした映画なので…。別の言い方をすると、ビートルズの今おっしゃったような曲に関しては、皆さんが頭の中で自動再生できるぐらいの曲だと思うので(笑)、今回はブライアンの映画ということでご理解いただければと思います。
完成作を見て、この映画に出られたことを誇りに思いました。理由としては、ブライアンが達成したこと、どんな人であったのか、彼がいなければビートルズもいなかったという、その功績や人生を伝えることができたからです。日本の観客の方には、すごく短い人生でしたが、ぜひ彼のことを知っていただいて、発見していただき、映画を見終わった後で、彼のことを愛してほしいと思います。見どころはたくさんありますが、一番は先ほどおっしゃった「愛こそはすべて」の衛星中継のところですね。世界中の人々がビートルズを見ることができた、すごくアイコニックなイベントで、とても素晴らしい映画のフィナーレになったと思います。リバプールでリンゴ・スターが育ったすぐ近くで2日間かけて撮影しましたが、撮影現場では皆涙を浮かべていて感動的でした。ほかにもアビーロードスタジオでの撮影など、すごくアイコニックな瞬間を再現したところも見どころだと思います。
(取材・文/田中雄二)

(C)STUDIO POW (EPSTEIN).LTD
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