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坂本 テッドは一見すると自分の意見を押し通して歩んでいるように見えるけれども、実は周りを自然と幸せにしたり、勇気づけたりするタイプの役だと思います。誰かに気を遣って話しているのではなく、自然と話している言葉が人を勇気づけたり、笑顔にさせる。なので、ぴったりだと思います。稽古もいらないんじゃないかな(笑)。
増田 ぶっつけ本番でいきます(笑)!
増田 ジムはテッドのことを親友だと思っているというせりふがあるので、その関係性がポイントになるのかなと思います。僕自身は、友達のことが大好きだと思っていてもあまり「親友」という言葉は使わないんですよ。この人とは一生、大切な関係を築いていく友達だと思う友人がいても、それがイコール「親友だ」というワードにはならない。でも、ジムは「親友だ」と言ってくれるので、その関係性が見えるように演じられたらと思います。
増田 プライベートでは(坂本と)仲は良いですが、これからの期間で役としても深めていきたいと思います。
坂本 …いや。
増田 「いや」はおかしいじゃないですか(笑)。
坂本 プライベートでは会ったことはないので。
増田 連絡先もこれから交換していきたいと思います(笑)。
坂本 古き良きアメリカのミュージカル作品だと思います。それをこの令和の現代に初演でできるということはわれわれも非常にワクワクしていますし、何よりもこの音楽を皆さまに届けられることが幸せです。すてきな音楽を聞いて笑顔になって、幸せになって帰っていただけたらと思います。
増田 僕がコロナ禍に「ハウ・トゥー・サクシード」という作品をやらせてもらったときに坂本くんが見に来てくださって、「落ち込んでいる時代だからこそ、コメディーでポップな作品があるのが良いよね」と言ってくださったのを覚えています。僕自身も観劇している3時間が、「今年1番楽しかった時間」だと思っていただけるような作品を作りたいと思っています。ジュニアの頃からずっと坂本くんの背中を見させてもらってきて、こうして共演という形で同じステージで歌ったり踊ったりするのは初めての経験なので、後輩として、1人の役者として、成長を見せられるようにしっかり頑張りたいなと思います。
(取材・文・写真/嶋田真己)
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