佐々木大光、主演舞台でダンサー役「夢に向かうフレッシュさやエネルギーを出していきたい」【インタビュー】

2025年2月11日 / 08:00

 佐々木大光が主演を務める舞台、LEGEND STAGE PRODUCE「ダッドシューズ 2025」が3月8日から上演される。本作は“ダッドシューズ”と呼ばれる古臭いデザインのシューズをたまたま手に入れた主人公の若木翔と、そのシューズに魂を宿すダンサー・マルとのバディストーリーを軸に、歌とダンスで魅せる物語。2023年に初演されて以来、2年ぶりの再演となる。主人公の若木翔を務める佐々木にダンサー役を演じる思いや公演への意気込みを聞いた。

佐々木大光【へアメイク:久慈真史(メーキャップルームプラス)/スタイリスト:柴田拡美(Creative GUILD)】 (C)エンタメOVO

-出演が決まったときの心境を教えてください。

 昨年の「フォーティンブラス」という作品以来の主演舞台で、毎年こうして主演をやらせていただき、ありがたいなと思っています。主演をさせていただけるというのは、とても恵まれた環境だと思います。

-座長という立場には慣れてきましたか。

 慣れないですね(苦笑)。僕は引っ張るタイプでもないですし、人見知りでもあるので、他の事務所の方々との作品で主演というのはハードルが高いなと感じています。

-今回、演じる若木という役については、どのようにとらえていますか。

 ダンス1本で食べていきたい。だけど、自分にその才能があるのかと悩んでいる人物です。そうした部分は、僕自身の活動にもリンクするところがあると思います。ただ、あまりリンクさせすぎると自分が出てしまい、若木という役に入り込めなくなってしまう可能性もあるので、そこは考えて演じたいと思います。2023年の初演時の映像を、自分だったらどう演じるだろうと考えながら見たので、イメージはできていると思います。

-どのようなイメージをされているのですか。

 僕はまだ22歳ということもあり、「これからダンスで食べていくんだ」というフレッシュさは自分にしか出せないものなのかなと思います。夢に向かう若木のフレッシュさやエネルギーを出していきたいです。

-現在、本作のために準備していることはありますか。

 ダンスが主軸となっている舞台なので、ダンスにより磨きをかけたいです。先日、「R4 STREET DANCE」というダンス番組に出演させていただき、そこで新たな学びがあり、自分の中でダンスに自信を持てる状態でこの舞台に臨めるのは大きなことだと思います。役作りでいえば、ほかの演者の方もダンスがうまい方ばかりなので、その方たちを引っ張れるくらいの実力をつけていきたいと思います。これまで、僕は事務所ならではの踊りをしてきて、芯をついたところはあまりやってきませんでした。今は1からダンスの基礎や一つ一つの動きにどうアプローチしていくかを学び、ダンスへの向き合い方も変わってきました。今回、ダンス番組ではそのようなことを学べたと思います。

-この作品を通してどんなことを学べると期待していますか。

 僕はこれまでブロードウェイの作品や昔の西洋の作品に出演することが多かったのですが、今回の作品はいろいろなジャンルが組み込まれている舞台です。僕は人のダンスを見るのがすごく好きで、そこから得られるものや新たな発見が多いのではないかと期待しています。皆さんのダンスを見て学びたいと思います。

-最近、どなたかのダンスで感動しましたか。

 髙橋海人くんのダンスを動画で見て、本当にすごいと思いました。最近は、事務所の垣根を越えて一緒に踊る機会があったり、踊っている姿を見ることが多かったのですが、見るたびにどんどんうまくなっていて。ダンスには限界がないのだと改めて感じました。

-佐々木さんもダンスを得意とされていますが、佐々木さんのダンスの強みは?

 見ての通り、手足が長いんですよ(笑)。この長い手足を使ってダンスするということだと思います。うまく生かせなければマイナスになりますが、そこをうまく使いこなして、ダイナミックに踊れればと考えて踊っています。これまでこの事務所にはいないタイプだと思うので、自分の味ではあるのかなと思います。

-この作品ではダンスシューズがキーアイテムになっていますが、佐々木さんご自身はこだわりのダンスのアイテムはありますか。

 レッスン着です。僕は、着る服によってモチベーションが変わるんですよ。踊っているときにかっこいい服を着ると気持ちも入るので、私服よりレッスン着にこだわっています。最近はTシャツをよく着ています。半袖だと腕の動きを誤魔化せないので、さらにレベルアップするためにもあえて腕が見えるように半袖を着て踊っています。

-ところで、2025年で事務所に入所して10周年を迎えますね。この10年を振り返ってどのように感じていますか。

 後輩もたくさん入ってきましたが、まだ自分の中では「新人」というイメージでいます(笑)。とにかく早かったですね。目まぐるしく過ぎたように思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

尾上眞秀「お母さんやおばあちゃんが喜んでくれました」寺島しのぶの長男が舘ひろしとの共演で映画初出演『港のひかり』【インタビュー】

映画2025年11月14日

 日本海沿岸の小さな漁師町を舞台に、元ヤクザの漁師・三浦と目の見えない少年・幸太という、年の離れた孤独な2人の絆を描くヒューマンドラマ『港のひかり』が、11月14日から全国公開中だ。  主演に舘ひろしを迎え、『正体』(24)の俊英・藤井道人 … 続きを読む

『物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家の物語』(7)神々がすむ土地を語る

2025年11月14日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼玉田永教と神道講釈  銭湯の湯け … 続きを読む

ハリウッド・リメイク決定!インド発ノンストップ・アクション!「日本の皆さんにも楽しんでいただけるはず」ニキル・ナゲシュ・バート監督『KILL 超覚醒』【インタビュー】

映画2025年11月13日

 40人の武装強盗団が、ニューデリー行きの特急寝台列車を襲撃! 刀を手に乗客から金品を奪う強盗団のリーダー、ファニ(ラガヴ・ジュヤル)は、大富豪タークルとその娘トゥリカ(ターニャ・マニクタラ)を人質に取り、身代金奪取をもくろむ。だがその列車 … 続きを読む

上白石萌歌「小さなお子さまから大人の方まで幅広く届いてほしいと思います」『トリツカレ男』【インタビュー】

映画2025年11月11日

 何かに夢中になると他のことが目に入らなくなってしまうジュゼッペ(声:佐野晶哉)は、街の人々から「トリツカレ男」と呼ばれている。ある日、ジュゼッペは、公園で風船売りをしているペチカに一目ぼれし、夢中になるが…。作家・いしいしんじの同名小説を … 続きを読む

八木莉可子「相反する二面性をどちらも大切にしたい」「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」【インタビュー】

ドラマ2025年11月10日

 草なぎ剛主演の月10ドラマ「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜午後10時)。第3話で強烈なインパクトを残したゆずは(八木莉可子)の母(雛形あきこ)が、再びHeaven’s messenger … 続きを読む

Willfriends

page top