エンターテインメント・ウェブマガジン
2018年のアメリカ演劇学校への留学後、近年は舞台でめざましい活躍を見せており、2024年に第五十九回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞した岡本圭人。その岡本が、2025年2月21日から上演する舞台「オイディプス王」に出演する。古代ギリシャの三大悲劇詩人の一人ソポクレスが紀元前427年ごろに執筆した本作は、ギリシャ悲劇の最高峰と呼ばれ、人生の不条理を魅力的にドラマティックに描いた大作で、2023年に引き続き演出・石丸さち子、主演・三浦涼介での再演となる。今回、オイディプス王の妻の弟クレオンを演じる岡本に、本作に挑む思いや本作の魅力、演じる役への思いなどを聞いた。

岡本圭人(ヘアメーク:山口梓/スタイリスト:ゴウダアツコ) (C)エンタメOVO
アメリカの演劇学校で学んでいるときに、演劇の起源はせりふが残っているものだとギリシャ悲劇だと教わっていましたし、古典は昔から好きだったので、ギリシャ悲劇には絶対に挑戦したいと思っていました。そうしたら、まさか「オイディプス王」に出演することになって、思いもしなかったことなので驚きました。ギリシャ悲劇の中でも最高峰といわれている作品に挑戦できるのはすごく光栄ですし、楽しみです。
まだ主人公のオイディプス役は自分には早いんだなと思いました(笑)。オイディプスという役自体にすごく憧れはあるんですけど、初めてのギリシャ悲劇への出演ですし、学校でオイディプスのせりふやモノローグなども習っていたことから、どれだけ大変な役かというのは分かっているので、自分がクレオンとして三浦さんが演じるオイディプスを少しでも支えて、前回とは違った旅路へ導くことができたらなと今は思っています。
葛藤がすごく多い人物だと思いました。神からの信託をそのまま伝えるのではなくて、伝えることで自分のものや、オイディプスから言われているときに感じていること、王とは立場が違うので、そこに対して言いたいけど言えないなど、せりふの裏に隠れているその葛藤や思い、翻訳の河合祥一郎さんの言葉の裏に書かれているようなものが、他の役柄よりもすごく多いと思っています。
せりふの裏を考えすぎてしまうと、演出を受けられなくなってしまうかもしれないと考えています。最初からクレオンは王になりたいと思っていたらそういう演技しかできないし、親友として本当に王を支えようとしていると言われたら、そうとも読めるという。僕は古典の方が現代劇よりもシンプルだと思っていて、演出家の解釈ですごく変わるんです。だからこそ、いろんな可能性が秘められていると思います。前回、新木(宏典)さんがクレオンを演じましたが、演出の石丸さんが今回のクレオンをどういう人物だと考えているのか、お聞きするのがすごく楽しみです。
華があり、声もすごくいいですし、あと、ものすごい強さの中にはかなさも秘めていて、吸い込まれるような魅力があります。見れば見るほど三浦さんの魅力に吸い込まれるような、そういう力を持っている役者さんです。リーディングシアター「GOTT 神」で共演したときは、隣に座っていらっしゃって、会話するところもなかったので、顔を見てないんです(笑)。だから、今回の「オイディプス王」でやっと対峙(たいじ)して、目を見てせりふを言えるのが楽しみです。
クラシックに演出されているなと感じました。最近、海外ではギリシャ悲劇やシェークスピアのような古典を現代的な設定にしていることが多いんです。「オイディプス王」だと、最近だったらロバート・アイク演出で、マーク・ストロングが出演している作品も面白いですが、ギリシャの神々の言葉などをなくして、スーツを着ているんです。そうした現代的な設定にしている作品がある中で、原点に戻りながら、その当時の人たちが着ている衣装や、その当時の人々が考えていること、思いの強さといったものを現代的にアレンジしないでしっかりと届けていると感じました。
映画2026年7月3日
おもちゃと子どもの絆を描いてきたディズニー&ピクサーの人気シリーズの最新作『トイ・ストーリー5』が、7月3日から全国公開された。現代的なテクノロジーというかつてない脅威に、おもちゃたちが手を取り立ち上がる姿を描いた本作で、30年来、主人公 … 続きを読む
映画2026年7月3日
「シラート」(6月5日公開)★★★ スペイン産の異色ロードムービー 砂漠でのレイブパーティー(音楽イベント)に参加したまま行方が分からなくなった娘を捜すため、ルイスは息子のエステバンと共にモロッコの山岳地帯から砂漠の奥地へと車を走らせる。 … 続きを読む
ドラマ2026年7月2日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。6月28日放送の第25回「変事の予兆」では、天下統 … 続きを読む
映画2026年7月1日
ボニーのもとで暮らすバズやジェシーたちの前に、最新型の電子タブレット「リリーパッド」がやってくる。多機能なデバイスに夢中になるボニーの姿を見たおもちゃたちは自分たちの存在意義に疑問を抱き始める。おもちゃと子どもの絆を描いてきたディズニー& … 続きを読む
映画2026年6月30日
父の死を契機に母の介護を始めた女性の周囲で、次々に起こる異変。それは、母の抜け殻に入り込んだ“何か”による呪いなのか、それとも、介護に疲れ追い詰められた女性の心の闇が生んだ虚構なのか…。酒井善三が監督し、テレビ東京プロデューサーの大森時生 … 続きを読む