武田梨奈 海外語学留学を経て「“美味しい”を共有する時間の尊さをより感じられるように」10年続く代表作に懸ける思い「ワカコ酒 Season8」【インタビュー】

2025年1月8日 / 16:00

 「酒呑みの舌」を持って生まれたOLの村崎ワカコがさまざまな酒場をさすらい、女ひとり酒を堪能する人気ドラマシリーズ「ワカコ酒」。そのSeason8が、1月8日(水)からBSテレ東で放送開始となる。2015年のSeason1から10年にわたって主人公のワカコを演じてきた武田梨奈が、代表作となった本作に懸ける思いや「自分の意識が大きく変わった」という海外語学留学の体験について語ってくれた。

武田梨奈(C)エンタメOVO

-「ワカコ酒」の放送開始からついに10年が経ちました。お気持ちはいかがですか。

 本当にありがたいです。正直、こんなに長く続くとは想像もしていなかったので、うれしい気持ちでいっぱいです。おかげで、Seasonを重ねるごとに、少しずつ認知度が上がってきたと感じることも多くて。ロケをしていると、通りかかった方が「ワカコ、次やるんだね」とか「ワカちゃん!」と、まるで知り合いに会ったように親しく話しかけてくださるんです。Season1、2の頃には考えられませんでした。

-10年続く中で、「ワカコ酒」という番組に向き合う気持ちに変化はありましたか。

 私自身は、23歳のとき、最初にワカコを演じた新鮮な気持ちと緊張感を忘れずにいたいと思っています。ただその分、毎Season、クランクインの前日は「ワカコに戻れるかな?」と、眠れないくらい緊張してしまって。だから、事前に「どんな感じだったかな?」と、昔の映像を見直したりしています。それは、10年経った今も変わりません。

-それが、いつまでも変わらないワカコの魅力の秘訣(ひけつ)なんですね。

 その一方で、私自身の責任感はどんどん増していっています。お酒を提供してくださる企業や場所を貸してくださるお店など、多くの方の協力がなければこの作品はできません。それを10年続けるのがどれほど大変か、これまで見てきたので。おかげで現場でも、始まった頃は最年少で皆さんに支えられっぱなしでしたが、今では「自分が引っ張っていかなければ」という自覚も芽生えてきました。

-なるほど。

 監督やスタッフの皆さん、他のキャストの方々など、10年一緒にやってきた方がたくさんいる一方で、今Seasonから門間航(山本樹役)さんが参加してくださったように、新しいメンバーも少しずつ増えてきましたし。そういった意味でも、ゲストの方やエキストラの方々を含め、皆さんに「『ワカコ酒』の現場は楽しかった。また参加したい」と思ってもらえるようにしたいと常に考えています。

(C)新久千映/コアミックス (C)2025「ワカコ酒8」製作委員会

 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

ファーストサマーウイカ「それぞれの立場で“親と子”という普遍的なテーマについて、感じたり語り合ったりしていただけたらうれしいです」日曜劇場「19番目のカルテ」【インタビュー】

ドラマ2025年8月17日

 TBSでは毎週日曜夜9時から、松本潤主演の日曜劇場「19番目のカルテ」が放送中。富士屋カツヒトによる連載漫画『19番目のカルテ 徳重晃の問診』(ゼノンコミックス/コアミックス)を原作に、「コウノドリ」シリーズ(TBS系)の坪田文が脚本を手 … 続きを読む

橋本愛 演じる“おていさん”と蔦重の夫婦は「“阿吽の呼吸”に辿り着く」【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年8月16日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、快調に進行中。本作で蔦重の妻・ていを演じているのは、今回が4度目の大河ドラマ出演で … 続きを読む

山里亮太「長年の“したたかさ”が生きました(笑)」 三宅健太「山里さんには悔しさすら覚えます(笑)」STUDIO4℃の最新アニメ『ChaO』に声の出演【インタビュー】

映画2025年8月15日

 『鉄コン筋クリート』(06)、『海獣の子供』(19)を始め、個性的なアニメーションを次々と送り出してきたSTUDIO4℃。その最新作が、アンデルセンのおとぎ話『人魚姫』をベースに、人間の青年・ステファン(声:鈴鹿央士)と人魚王国のお姫さま … 続きを読む

ウィリアム・ユーバンク監督「基本的には娯楽作品として楽しかったり、スリリングだったり、怖かったりというところを目指しました」『ランド・オブ・バッド』【インタビュー】

映画2025年8月14日

 ラッセル・クロウとリアム・ヘムズワースが共演し、戦場で孤立した若手軍曹と、彼を後方から支援する無人戦闘機のベテラン操縦官の闘いを活写したサバイバルアクション『ランド・オブ・バッド』が8月15日から全国公開された。米海軍全面協力のもと、入念 … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(1)“たまたま”が導いた講談の道

舞台・ミュージカル2025年8月14日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼みなさん、こんにちは  日本の伝 … 続きを読む

Willfriends

page top