八村倫太郎「俊さんに助けられました」、栁俊太郎「初主演とは思えない気遣いに感謝」 大ヒットWEBコミック原作のサスペンスホラーで初共演『他人は地獄だ』【インタビュー】

2024年11月15日 / 22:42

栁俊太郎(左)【ヘアメイク:望月光(ONTASTE)、スタイリスト:伊藤省吾(sitor)】、八村倫太郎【ヘアメイク:MISU、(SANJU)スタイリスト:三島和也(tatanoa)】(C)エンタメOVO

-お2人は今回初共演となりますが、現場での様子はいかがでしたか。

八村 「シェアハウス対ユウ」という構図がある中で、共演者の方々とどういう距離感で接すればいいのか、だいぶ悩みました。でも僕は、役のために距離を取ったりすることが苦手なんです。憧れていた俊さんとご一緒できるうれしさもありましたし、他の皆さんも気さくで温かい方が多かったので、結局気にせず、自分から皆さんに話しかけていきました。

 みんなのことを考えて、空気を作ってくれているんだろうなと思いました。初対面の本読みの時から、明るく素直な人だと思っていたけど、初主演でそういう気遣いはなかなかできることじゃないと思います。おかげで僕らも、現場を楽しく過ごせてみんなと仲良くなれたから、感謝しています。

八村 でも僕も、わからないことは教えてもらおうと思っていたんです。だから、いろいろと質問したんですけど、俊さんは優しく答えてくださって。おかげで、すごくやりやすかったです。ありがとうございました!

 恐縮です(笑)。でも、僕はそんな大層なことはしてないよ。むしろ今、「悩んだ」という話を聞いて、驚いたほどで。それくらい、覚悟を決めてやっていると感じていたから。

-この作品を通して、ご自身にとって収穫になったことがあれば教えてください。

八村 衝撃的な出来事を目にするシーンも多かったんですけど、そういうときの芝居は想像するしかないので、どうすればいいのか、かなり悩みました。でも、本気で「怖い」「痛い」と思い込むことで、実際に体が震えてきたり、痛みを感じたりすることが、この現場で実感できた気がします。僕のリアクションによって“ことの重大さ”が観客に伝わるので、想像するのは難しかったですけど、監督から「OK」をいただくたびに、自分が一つずつ成長できたような気がします。

 ホラー的な怖がらせ方をするお芝居は初めてだったので、勉強になりました。僕は「もっと動いて」、「もっと表情に出して」と言われることが多く、「あまり出さないで」と言われたのは初めてだったので、自分の「欲」みたいなものが、芝居に出てしまうこともあるんだなと。それが分かったことは、自分にとって発見でした。

-それでは最後に、完成した映画をご覧になった感想をお聞かせください。

八村 見る前は不安と期待が入り混じっていたんですけど、いざ始まったら、ぐっと引き込まれてしまいました。だから、皆さんの感想が楽しみです。

 自分がかかわっていない作品として、フラットな目線で見たかったくらい、衝撃的でした。皆さんも、休日に友だちを誘って映画に行くようなノリで気軽にご覧いただき、ぜひ僕と同じ衝撃を味わってみてください。

(取材・文・写真/井上健一)

(C)ヨンキ/LINE Digital Frontier・2024 映画「他人は地獄だ」製作委員会

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

二宮和也「子どもたちの映画館デビューに持ってこいの作品です」『シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY』【インタビュー】

映画2025年5月17日

-役作りをする上で気を付けたことはありましたか。  気を付けたことで言うと、子どもたちがメインで見るので、物語の展開もそうですけど、スピード感みたいなものは割と気を付けていました。あとは、「こうやって言ったら分かるよね」というような、押し付 … 続きを読む

【週末映画コラム】異色ホラーを2本 デミ・ムーアがそこまでやるか…『サブスタンス』/現代性を持った古典の映画化『ノスフェラトゥ』

映画2025年5月16日

『ノスフェラトゥ』(5月16日公開)  1838年。不動産業者のトーマス・ハッター(ニコラス・ホルト)は、自身の城を売却しようとしているオルロック伯爵(ビル・スカルスガルド)のもとへ向かう。  トーマスの不在中、彼の新妻エレン(リリー=ロー … 続きを読む

新原泰佑、世界初ミュージカル化「梨泰院クラス」に挑む「これは1つの総合芸術」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年5月16日

-ドラマ化が大ヒットを記録したこの作品をミュージカル化することにはどのような思いがありますか。  この作品をミュージカルにするのは、すごくハードルが高いのではないかと思ったので、驚きました。ストレートプレーで上演した方が、もっとダイレクトに … 続きを読む

グレッグ・ターザン・デイビス「とにかく、ただ純粋に面白い映画を撮ることだけが、自分たちに与えられたミッションでした」『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』【インタビュー】

映画2025年5月15日

-クリストファー・マッカリー監督の印象は?  今や彼は自分のおじさんのような存在なので「マッカリーおじさん」みたいな呼び方をしていますが、自分にとっては先生ですね。彼は演出だけではなくて指導力もとても優れています。自分が恵まれていると思うの … 続きを読む

研ナオコ、認知症のおばあちゃん役で9年ぶりの映画主演「主演女優賞を狙ってます(笑)」岡﨑育之介監督「研さんの人生の奥行きがにじみ出た」『うぉっしゅ』【インタビュー】

映画2025年5月12日

ーところで本作は、研さんの9年ぶりの映画主演作だそうですね。 研 そういうことは全く頭になかったです。「何周年記念のお祝い」みたいなことがあまり好きではないんです。「何年やったからといって、何が偉いの?」と思ってしまって。自分が人間的に成長 … 続きを読む

Willfriends

page top