エンターテインメント・ウェブマガジン
俳優の石井一彰が、12月20日(プレビュー公演は12月16日)から開幕するミュージカル「レ・ミゼラブル」にジャベール役で出演する。石井は、2006年に東宝ミュージカルアカデミーに第1期生として入学し、翌年のミュージカル「レ・ミゼラブル」で俳優デビュー。今回、16年ぶりに戻ってくるミュージカル「レ・ミゼラブル」への思いや意気込み、さらに刑事・蒲原勇樹役で出演するドラマ「科捜研の女」(テレビ朝日)について話を聞いた。
石井一彰 【ヘアメーク:米尾太一(untitled)】(C)エンタメOVO
僕は初舞台が「レ・ミゼラブル」で、芸能生活のスタートが「レ・ミゼラブル」でした。そこでの経験は今も人生の軸の1つになっていると思います。うまくいったこともいかなかったことも、いろいろな経験をさせていただき、今になって「あのとき、こうした経験をして良かったな」と思えます。あの作品でスタートを切れたことによって、今の自分があるのかなという気がしています。
そうです。ミュージカルをやりたいって思ってこの世界に入りました。
かなり大きかったです。全てのスケールが大きかったので、圧倒されている間に終わってしまったような気がします。何とか作品の一つの歯車として少しでも結果を残せたらと、必死な気持ちで毎日、ステージに立っていました。
デビューした当時というのは、社会人1年目ですので、舞台以外でも分からないことが多かったんですよ。それまで大学生として生きてきて、そこからは一人の社会人として生活していかなければいけない。なので、芸能の世界での居方には苦労したかもしれません。役者として必要なことも全く備わっていなかったですし、ほかの俳優さんと一緒に仕事をするのも初めてだったのでどう接していけばいいのかも分からず、分からないことだらけでした。
プレッシャーも感じないくらい、その舞台の世界のことを分かっていなかったかもしれません。とにかく必死にやっていたという思い出しかないんですよ。ただ、お客さまからいただいた拍手はよく覚えています。
失敗を恐れずに挑戦し続けることや、常に向上心を持っていなければならないということが心に深く刻み込まれたなと思います。同じ芝居を毎日、同じようにできなければいけない。でも、今日、ご覧になられたお客さんが、もし、明日もご覧になられるとしたら、今日よりも明日のほうが感動したと思っていただけるように、日々、どこかに挑戦を見つけてやっていくというのが大事だなと感じました。俳優として向上心を持つことがマストだと学んだように思います。
舞台に立ちたいという気持ちはずっと持っていました。ただ、そこに固執して「ずっと戻りたかった」というよりは、自分の積み重ねの中で出会う作品の1つだという認識です。もちろん「レ・ミゼラブル」がゴールではなく、積み重ねの中で出会えたのがこのタイミングだったのかなと思います。
今の段階(9月取材当時)では、漠然とではありますが、ジャン・バルジャンに対する執着を強く出したいと思っています。ジャベールとジャン・バルジャンは表裏一体、二人で1つというイメージが僕の中にはあるんですよ。もちろん別の人間ですが、どうしても相いれないところがある二人が最後には交わることができる。「俺が白で、あいつは黒だ」とずっと執着していたけれども、段々とそれがグレーになっていく。そうした変化を見せたいです。ジャベールは、ジャン・バルジャンに出会ったことで人生が大きく変わっていくので、影響され変わっていき、自分自身に混乱する姿を見せられたらと思っています。
映画2025年9月1日
『ベスト・キッド:レジェンズ』(8月29日公開) 北京でミスター・ハン(ジャッキー・チェン)からカンフーの指導を受けていた高校生のリー(ベン・ウォン)は、暴漢に兄を殺され母と共にニューヨークに移住する。 だがリーは、周囲やクラスメイトと … 続きを読む
ドラマ2025年8月31日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、快調に進行中。8月31日放送の第33回「打壊演太女功徳(うちこわしえんためのくどく … 続きを読む
映画2025年8月29日
九龍城砦の不動産屋で働く鯨井令子(吉岡里帆)は、先輩社員の工藤発(水上恒司)に恋をしている。そんな中、令子は工藤の恋人と間違われ、しかも令子が見つけた写真に写っていた工藤の婚約者は自分とうり二つだった…。TVアニメ化もされた眉月じゅんの人 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年8月28日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼講談は落ちない 「今日の話はオ … 続きを読む
映画2025年8月26日
海辺の街に暮らす14歳の美術部員と仲間たちに起きたちょっと不思議なひと夏の出来事を小豆島でのロケで描く、横浜聡子監督の『海辺へ行く道』が8月29日から全国公開される。本作で主人公の高校生・奏介を演じた原田琥之佑に話を聞いた。 -最初に脚本 … 続きを読む