エンターテインメント・ウェブマガジン
NHKで好評放送中の連続テレビ小説「虎に翼」。女性初の弁護士となり、法律の道を歩んできた主人公・佐田寅子(伊藤沙莉)の物語は、第9週で一つの転機を迎えた。戦争で仕事も夫も失った寅子は、これから日本国憲法が施行された戦後の時代を歩んでいくことになる。新たな展開を迎えるに当たり、制作統括の尾崎裕和氏に、制作の舞台裏や今後の見どころを聞いた。

(C)NHK
このドラマのテーマとなる部分に対して、しっかりとした反応をいただけていることがうれしいです。昔も今も変わらない、女性が社会で生きていく上でのつらさや苦労、その中にある喜びを、自分のこととして受け止めてくださっている様子もうかがえ、非常にありがたく思っています。
戦争が終わり、日本国憲法が公布された当時、「私の人生はここから変わる」と思われた方が多数いたそうです。寅子のモデルになった三淵嘉子さんもその1人で、「涙が出た。あれが人生のターニングポイントで、裁判官になる道が開けた」と語っていらっしゃいます。つまり、寅子にとって最も重要なターニングポイントということで、第1回の冒頭で象徴的に描くことにしました。ただ、第1回では日本国憲法が公布されたという事実だけでしたが、前後の経緯が明かされた第9週では、さまざまなことが混然一体となった上での寅子の涙だったことが分かります。同じ映像でも、全く違った見え方になったのではないでしょうか。
「はて?」は、脚本家の吉田恵里香さんが書かれた台本に初稿の段階で既に存在していたものです。吉田さんとしては、ドラマの中でのキーワードのように使えたら、ということで考えたものが、どんどん膨らんでいきました。とても難易度の高いせりふだと思いますが、伊藤さんが状況に応じてさまざまな「はて?」を使い分け、見ている側にも「確かに疑問だな」と違和感なく思わせてくださっています。おかげで、とても効果的なせりふになっているのではないでしょうか。
あの「語り」も、吉田さんが書かれた台本に最初からありました。私も初めて読んだときは驚きましたが、シリアスなシーンも、寅子の気持ちを客観的に語ることで、ちょっと笑えるような効果が生まれ、今ではこのドラマの持ち味の一つになっています。吉田さんも、そんなふうにドラマの中でのバランスを取ることを考えて書かれているようです。尾野さんは当初、やや不安もあったようですが、われわれとしては最初の収録時点から素晴らしい語りだったので、安心してお任せすることができました。
映画2026年6月18日
70歳の映画スターが免許返納をめぐる大騒動に巻き込まれていく姿を描いたコメディー『免許返納!?』が、6月19日から全国公開される。本作で、『免許がない!』(94)で演じた役と同名の俳優・南条弘をコミカルに演じた舘ひろしと、南条に振り回され … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年6月16日
舞台「成瀬は天下を取りにいく」が7月4日(土)から上演される。本屋大賞をはじめ数多くの文学賞を受賞し、主人公・成瀬あかりが全力で我が道を突き進む姿が読者を魅了した、シリーズ累計発行部数210万部を突破する大人気小説『成瀬あかりシリーズ』。 … 続きを読む
映画2026年6月15日
1970~80年代の静岡を舞台に、激動の時代を生きるシングルマザーが自らの生き方を模索しながら力強く歩んでいく姿を描いた、木村太一監督の『FUJIKO』が全国公開中だ。本作で主人公の富士子を演じた片山友希と、企画・プロデュースを担当し、出 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年6月12日
累計発行部数1億2000万部を突破した、原泰久による大ヒット漫画を原作とした舞台の第2弾となる「キングダムII ―継承―」が、8月9日から上演される。本作は、苛烈な戦乱の中にある中国・春秋戦国時代を舞台に、戦災孤児の少年・信と、のちの始皇 … 続きを読む
ドラマ2026年6月11日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。小一郎と秀吉が播磨攻略に難渋する様子を描いた6月7 … 続きを読む