エンターテインメント・ウェブマガジン
僕も学生服を着ていたので、懐かしい気持ちになりました。階段教室のセットも大学時代を思い出し、久しぶりの感覚にもなって。いまだに学生役を演じられることは、役者冥利(みょうり)に尽きます。その一方で、男尊女卑の激しい時代背景には驚かされました。こんなにも女性には発言権や決定権が与えられていなかったのかと。この作品の大きなテーマでもあるので、そういう思想はせりふの端々にも表れていますが、社会に出る前の学生ですら、そんな教育を受けていて、国民性そのものが現代と違っていたんだなと実感しました。
毎週、リハーサルの日があるんですよね。うわさには聞いていましたが、民放のドラマにはないことなので、新鮮な体験です。その日は舞台の立稽古のようにリハーサルを行い、撮影当日に改めて段取り、テスト、本番という段取りで進むので、普通の連ドラよりも工程がひとつ多いんです。その分、丁寧に作られているなと感じました。
伊藤さんは堂々としていて、ものすごく安心感のある座長です。演技もどっしりしていますし、現場のムードメーカーでもあって。ご自身も大変なスケジュールの中で日々を過ごしているにもかかわらず、共演者やスタッフの皆さんを気遣って声をかける姿を見ていると、「この人のために、自分も頑張りたい」という気にさせられます。そういう意味では、彼女のフランクな性格が、この作品に血となって通っている部分が大きい気がします。今回、共演できて本当によかったです。
元々花岡は、男性社会の中では、いわゆる“ヒエラルキー”の上位にいる学生だったと思うんです。ただ、その中での自分の立ち位置に満足しているような小心者だったんじゃないかなと。そんな花岡も、梅子への謝罪をきっかけに、寅子たち女性陣に感化され、考え方が次第に変わっていきます。気になる寅子との恋模様も含め、これから花岡のいろんな面が見えてくるので、ぜひ楽しみにしていてください。
(取材・文/井上健一)
舞台・ミュージカル2024年11月20日
-なるほど。では、公演が12月ということで、2024年の振り返りをお願いします。 今年は自分で掲げた目標に対しての成果も感じることができたので、充実した1年でした。これまではどこかで「やらされている」という感覚があって、自分の意志でできた … 続きを読む
ドラマ2024年11月17日
Q:合格に向けて、どのように勉強されたか教えてください。 早川 中3の2月に、予備試験を目指すぞって決めてからは、興味の赴くままがむしゃらに勉強してました。平日は、学校から帰ってきて、先ほどお話しした「伊藤塾」のオンライン授業を夜10時 … 続きを読む
映画2024年11月15日
-お2人は今回初共演となりますが、現場での様子はいかがでしたか。 八村 「シェアハウス対ユウ」という構図がある中で、共演者の方々とどういう距離感で接すればいいのか、だいぶ悩みました。でも僕は、役のために距離を取ったりすることが苦手なんです。 … 続きを読む
ドラマ2024年11月15日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。11月10日に放送された第四十三回「輝きののちに」では、三条天皇(木村達成)の譲位問題を軸に、さまざまな人間模様が繰り広げられた。 病を患い、視力と聴力が衰えた三条天皇に、「お目も見えず、お耳 … 続きを読む
映画2024年11月15日
-息子役のポール・メスカルやデンゼル・ワシントン、ペドロ・パスカルら共演者の印象は? キャスティングを見たら「リドリーありがとう」という気持ちになりました。まるで買い物に行くような感じで、毎日わくわくしながらセットに入りました。こうした優 … 続きを読む