岩田剛典 花岡の謝罪は「すべてが集約された大事なシーン」初の朝ドラで主人公・寅子の同級生・花岡悟を熱演 連続テレビ小説「虎に翼」【インタビュー】

2024年4月25日 / 08:15

(C)NHK

-懐かしさを感じる部分も?

 僕も学生服を着ていたので、懐かしい気持ちになりました。階段教室のセットも大学時代を思い出し、久しぶりの感覚にもなって。いまだに学生役を演じられることは、役者冥利(みょうり)に尽きます。その一方で、男尊女卑の激しい時代背景には驚かされました。こんなにも女性には発言権や決定権が与えられていなかったのかと。この作品の大きなテーマでもあるので、そういう思想はせりふの端々にも表れていますが、社会に出る前の学生ですら、そんな教育を受けていて、国民性そのものが現代と違っていたんだなと実感しました。

-初めての朝ドラの現場はいかがですか。

 毎週、リハーサルの日があるんですよね。うわさには聞いていましたが、民放のドラマにはないことなので、新鮮な体験です。その日は舞台の立稽古のようにリハーサルを行い、撮影当日に改めて段取り、テスト、本番という段取りで進むので、普通の連ドラよりも工程がひとつ多いんです。その分、丁寧に作られているなと感じました。

-主演の伊藤沙莉さんの印象は?

 伊藤さんは堂々としていて、ものすごく安心感のある座長です。演技もどっしりしていますし、現場のムードメーカーでもあって。ご自身も大変なスケジュールの中で日々を過ごしているにもかかわらず、共演者やスタッフの皆さんを気遣って声をかける姿を見ていると、「この人のために、自分も頑張りたい」という気にさせられます。そういう意味では、彼女のフランクな性格が、この作品に血となって通っている部分が大きい気がします。今回、共演できて本当によかったです。

-本音を打ち明けた花岡がこれからどうなるのか気になるところですが、今後の見どころを教えてください。

 元々花岡は、男性社会の中では、いわゆる“ヒエラルキー”の上位にいる学生だったと思うんです。ただ、その中での自分の立ち位置に満足しているような小心者だったんじゃないかなと。そんな花岡も、梅子への謝罪をきっかけに、寅子たち女性陣に感化され、考え方が次第に変わっていきます。気になる寅子との恋模様も含め、これから花岡のいろんな面が見えてくるので、ぜひ楽しみにしていてください。

(取材・文/井上健一)

(C)NHK

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

松本怜生 豊臣兄弟を支える忠臣・石田三成を好演中「演技について家臣団で話し合っています」【大河ドラマ「豊臣兄弟!」インタビュー】

ドラマ2026年10月11日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合 毎週日曜 夜8:00~ほか)。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=羽柴秀長/仲野太賀)が、兄・秀吉(池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡跡を描く物語は快調に進行中だ。劇中、秀 … 続きを読む

柚香光「つややかで、あでやかで、華やか、そして情に深く」 最後の「髑髏城の七人」に挑む思い【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月11日

-役者としては、そのいのうえさんが提示したものを超えるというのは大変だったのでは?  いのうえさんがやると稽古場がドカンと揺れるぐらい周りにいる皆さんが笑うので、いのうえさんの後にやるというのはなかなかのプレッシャーでした(笑)。 -今作の … 続きを読む

堤真一「自分なりの演じ方」で描き出す 濵田崇裕、ローマは「僕が出会ったことがない人間」 「グレンギャリー・グレンロス」で初共演【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月10日

-そうした役柄に共感するところはありますか。 濵田 ローマは、二幕になると、途端に本性が見えてきて、それまで隠していたものがあることが分かるので、どれが本当のローマなんだろうかと思います。なので、共感は難しいですが、これまで僕が出会ったこと … 続きを読む

戸田菜穂「スッとあの時代に入っていけるような空気がありました」名作漫画の実写映画化で、昭和の母を好演『遥かな町へ』【インタビュー】

映画2026年10月9日

-戸田さんが当時の生活に引かれる理由は何でしょうか。  昔から、向田邦子さん(「寺内貫太郎一家」、「阿修羅のごとく」などを手掛けた昭和の脚本家、小説家)の作品や、そこ描かれている戦後昭和の生活スタイルが好きだったんです。世の中は今よりもずっ … 続きを読む

【映画コラム】9月の公開映画から

映画2026年10月8日

「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」(11日公開)★★★ 戦争が残した加害と被害の記憶  ベトナム戦争に従軍した元海兵隊員アレン・ネルソン(ロドニー・ヒックス)は、帰国後も戦場の記憶に苦しみ続ける。だが、自らの戦争体験を人前で語り始 … 続きを読む

page top