【週末映画コラム】世界的なスターと恋に落ちた少女の波乱の日々を描く『プリシラ』/昭和初期を思わせるようなレトロな世界観が見もの『クラユカバ』

2024年4月12日 / 08:00

『クラユカバ』(4月12日公開)

(C)塚原重義/クラガリ映畫協會

 

 探偵社を営む荘太郎(声:神田伯山)は、近頃世間を騒がせている集団失踪事件の捜査に乗り出す。目撃者はおらず、犯人の意図も不明。だが、その足取りには必ず不気味なわだちが現れる。

 手掛かりを求めて街の地下領域「クラガリ」へと向かった荘太郎は、くろがねの装甲列車とその指揮官タンネ(声:黒沢ともよ)と出会い、運命を大きく動かされていく。

 個人映像作家として活動してきた塚原重義監督が、初めて手掛けた長編アニメーション映画。集団失踪事件の謎を追って地下世界「クラガリ」に足を踏み入れた私立探偵の活躍を昭和初期を思わせるようなレトロな世界観で描いている。

 レトロな雰囲気の中で探偵が謎を追うという点では江戸川乱歩の世界を、地下鉄の描写などから『帝都大戦』(89)を思い出した。

 そんな本作は、「いま最もチケットが取れない演者」といわれる講釈師の六代目・神田伯山が声優に挑戦したことでも注目される。

(田中雄二)

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

井上祐貴「決して美しい人間関係を描いているわけではありませんが、リアルな描写が多いので、それが共感につながると思います」『男ともだち』【インタビュー】

映画2026年11月5日

-3人のキャラクターに共感はできましたか。  そのキャラクター全部に共感できるというのは、あまりないのですが、ポイントポイントでは、そりゃそうだよねって思う共感はありました。ただ、それは違うぞと思ったところもたくさんありました。 -神名役の … 続きを読む

相葉雅紀「チームメイトの障がい者の皆さんから、ものすごい熱量を感じました」黒島結菜「相葉さんは本物の野球チームの監督のようでした」実際の障がい者たちとも作り上げた奇跡の物語『4アウト ─もう一度、プレイボール─』【インタビュー】

映画2026年11月3日

-お話を伺っていると、参加した皆さんが一丸となって作り上げたすてきな現場だったことが感じられます。 相葉 原作・脚本の平山讓さんは、取材から含めて30年くらいこの作品と向き合っていますし、稲垣(壮洋)監督も何年もの時間をこの作品に費やしてい … 続きを読む

山崎育三郎「一番、自分に近い存在」 ミュージカル「ファインディング・ネバーランド」が伝える「解釈力」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月31日

-改めて、この作品の魅力はどんなところにあると感じていますか。  僕は、生きていく中で「解釈力」が大事だなと思っています。生きているといろいろなことが起きますよね。大変な状況や苦しいこと、大失敗もある。でも、起こった事実は変えられなくても、 … 続きを読む

【映画コラム】10月の公開映画から

映画2026年10月31日

「クジラに落ちた男」(16日公開)★★★ 父を知り、父を乗り越える  巨大なマッコウクジラに丸のみにされた17歳のジェイ(オースティン・エイブラムス)が、亡き父の教えを頼りに脱出を図る。ブライアン・ダッフィールド監督が描くのは、「ピノキオ」 … 続きを読む

柳楽優弥「川栄さんと真剣に作品に向き合ってきた」川栄李奈「柳楽さんを信頼しています」共演4度目の2人が伝説的作品に挑む『RYUJI 竜二』【インタビュー】

映画2026年10月30日

-以前お話を伺った際、柳楽さんはご自身のお芝居について「以前は自分を役に寄せていくやり方をしていたが、『浅草キッド』の後からは、自分のパーソナルな部分を役に反映させて演じるようにしている」というお話をされていました。今回、竜二という役に対し … 続きを読む

page top