エンターテインメント・ウェブマガジン
モンキー・パンチによる国民的人気漫画『ルパン三世』を原作とした新作歌舞伎「流白浪燦星」が上演中だ。オリジナルストーリーとなる本作は、石川五右衛門が実在した安土桃山時代に時代を設定し、歌舞伎ならではの演出や技法によりルパンたちの活躍をダイナミックに描く。主人公の大泥棒・流白浪燦星を演じるのは片岡愛之助だ。石川五右衛門を演じる尾上松也に、本作の見どころや五右衛門役について聞いた。
尾上松也 (C)エンタメOVO
子どもの頃からアニメが放送されていましたので、自然と知っていたという作品ですが、それを歌舞伎化すると伺って、驚きましたし、どうなるのだろうと想像ができなかった。そこに今回の歌舞伎化の魅力を感じました。
クールで、あまり多くを語らない、刀に生きる男というイメージでした。
基本的にはそうです。いわゆる「陽」の要素はルパンに任せようと思っています。
演者にもよると思いますが、僕は、自分が一ファンだと考えて演じるので、全く違うものにはしません。やはり原作があって、それを基盤にして作る作品ですし、特にこれだけ有名なアニメーションがあるものでしたら、それを意識した作品にしたいという思いはあります。
今、お話ししました通り、まずは原作重視というのが一番です。歌舞伎に落とし込もうとすれば、五エ門はどうにでもできるキャラクターだと思います。ですが、そこに突き進んでしまうと、モンキー・パンチさんの「ルパン三世」の五エ門である必要性がなくなってしまう。逆にいうと、アニメーションの石川五エ門がいると感じられる「融合性」がこの作品をやる意味だと思うので、そこは演じる上でも大事にするべきだと考えています。
刀の持ち方や型はイメージしました。あとは、顔の作りもなるべく原作に近づけようとは思ったのですが、(他のキャストの)皆さんのクオリティーが高いので(笑)。皆さん、ワクワクするようなビジュアルをお作りになっていると、僕自身も見ていて楽しみに思いましたし、(市川)中車さん(演じる銭形警部)の下まつげはすばらしいですよね。原作を意識していて。そう考えると、僕が一番、原作からは遠いのかなとは思います。
それは確実に五エ門です。僕は根暗なので、暗いところは共通点だと思います(笑)。でも同時に、ルパンの要素もあります。ビジネス・スイッチが入ると、ルパンになります。次元と銭形はないですね。峰不二子はもちろんない。
しゃべらないですよ、普段(笑)。何かやらなくてはとなるとルパンになりますが。
自分がそういうタイプだからどうなんだろうというところはあるので分かりませんが、そう思っていただけるように頑張ろうと思っています。
ドラマ2025年7月7日
トリンドル玲奈が主演するドラマ「レプリカ 元妻の復讐」が、7日23時6分からテレ東系で放送がスタートする。本作は原作・タナカトモ氏、作画・ひらいはっち氏による同名漫画を映像化。整形して別人として生きる主人公・伊藤すみれ(トリンドル)が、人 … 続きを読む
ドラマ2025年7月5日
韓国の百想芸術大賞で作品賞、脚本賞、男性最優秀演技賞の3冠を達成した極上のサスペンス「怪物」。WOWOWが世界で初めてそのリメイクに挑んだ「連続ドラマW 怪物」(全10話)が、7月6日(日)午後10時から放送・配信スタート(第1話・第2話 … 続きを読む
ドラマ2025年7月5日
7月13日(日)にスタートする、松本潤主演の日曜劇場「19番目のカルテ」(TBS 毎週日曜夜9時~9時54分)。原作は富士屋カツヒト氏による連載漫画「19番目のカルテ 徳重晃の問診」 (ゼノンコミックス/コアミックス)。脚本は、「コウノド … 続きを読む
映画2025年7月4日
第42 回吉川英治文学新人賞を受賞した武田綾乃の小説を原作にした鮮烈な青春映画『愛されなくても別に』が、7月4日公開となる。浪費家の母(河井青葉)に代わってアルバイトで生活を支えながら、奨学金で大学に通う主人公・宮田陽彩が、過酷な境遇を受 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年7月4日
2019年に宝塚歌劇団を退団して以降、今も多方面で活躍を続ける紅ゆずる。7月13日から開幕する、ふぉ~ゆ~ meets 梅棒「Only 1,NOT No.1」では初めて全編ノン・バーバル(せりふなし)の作品に挑戦する。 物語の舞台は歌舞 … 続きを読む