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そうです。もちろん、昔からの寺山さんのファンの方もいらっしゃるけれども、若い人が増えている。それも男女問わず。音楽から入る方もいらっしゃいますし、寺山写真館という写真集から入る方もいる。面白いなと思います。
ちょこっとのお仕事と楽しいお仕事と…あとは何も変わらないですね(笑)。僕は、今、東京を離れて山に住んで、価値観の違う人たちと交流して暮らしているんですよ。それが面白い1年でした。今、東京が面白くなくなってきたでしょう? みんな苦しいだけで。「昔は」というフレーズは嫌いですが、その頃はもうちょっと刺激的だった。どうでもいい人がいっぱいいたように思います。でも、今はどうでもいい人は東京に住めない。東京は、きっちりお金を稼いで、きっちり生活している人じゃないと住めない街になりつつあるから、僕は今、ここにいる必要はないなと。別に畑仕事をしたいとか、そういうわけではないんです。ただ、東京には刺激を感じない。今は、山にいて、人間的なリズムを取り戻しています。
怠け者なのですが(笑)、もうちょっと作品などを皆さんに提出できたらなとは思っています。自分の居心地がいいことしかやっていないけれども、多少は無理をしたりしながらキャパを増やしたいです。
この作品は本当に好きなことだけをやっている作品ですが(笑)。でも、これはすごいことになると、僕は予感しています。たかが演劇界ですが、これはちょっとした事件になるような気がします。僕が「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」に出演したときも、そうした実感があったんですよ。それと同じ感覚があります。何が起こるか分からない。僕も探っているけれども、お客さんも探っている、プロデューサーも探っている。そんな中でこういうのが出てきたら、どうなるんだろうとワクワクしています。
(取材・文・写真/嶋田真己)
寺山修司没後40年記念/紀伊國屋ホール開場60周年記念公演「三上博史 歌劇‐私さえも、私自身がつくり出した一片の物語の主人公にすぎない‐」は、2024年1月9日~14日に都内・紀伊國屋ホールで上演。アーカイブ配信も決定。

寺山修司没後40年記念/紀伊國屋ホール開場60周年記念公演「三上博史 歌劇‐私さえも、私自身がつくり出した一片の物語の主人公にすぎない‐」
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