エンターテインメント・ウェブマガジン
そうです。もちろん、昔からの寺山さんのファンの方もいらっしゃるけれども、若い人が増えている。それも男女問わず。音楽から入る方もいらっしゃいますし、寺山写真館という写真集から入る方もいる。面白いなと思います。
ちょこっとのお仕事と楽しいお仕事と…あとは何も変わらないですね(笑)。僕は、今、東京を離れて山に住んで、価値観の違う人たちと交流して暮らしているんですよ。それが面白い1年でした。今、東京が面白くなくなってきたでしょう? みんな苦しいだけで。「昔は」というフレーズは嫌いですが、その頃はもうちょっと刺激的だった。どうでもいい人がいっぱいいたように思います。でも、今はどうでもいい人は東京に住めない。東京は、きっちりお金を稼いで、きっちり生活している人じゃないと住めない街になりつつあるから、僕は今、ここにいる必要はないなと。別に畑仕事をしたいとか、そういうわけではないんです。ただ、東京には刺激を感じない。今は、山にいて、人間的なリズムを取り戻しています。
怠け者なのですが(笑)、もうちょっと作品などを皆さんに提出できたらなとは思っています。自分の居心地がいいことしかやっていないけれども、多少は無理をしたりしながらキャパを増やしたいです。
この作品は本当に好きなことだけをやっている作品ですが(笑)。でも、これはすごいことになると、僕は予感しています。たかが演劇界ですが、これはちょっとした事件になるような気がします。僕が「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」に出演したときも、そうした実感があったんですよ。それと同じ感覚があります。何が起こるか分からない。僕も探っているけれども、お客さんも探っている、プロデューサーも探っている。そんな中でこういうのが出てきたら、どうなるんだろうとワクワクしています。
(取材・文・写真/嶋田真己)
寺山修司没後40年記念/紀伊國屋ホール開場60周年記念公演「三上博史 歌劇‐私さえも、私自身がつくり出した一片の物語の主人公にすぎない‐」は、2024年1月9日~14日に都内・紀伊國屋ホールで上演。アーカイブ配信も決定。

寺山修司没後40年記念/紀伊國屋ホール開場60周年記念公演「三上博史 歌劇‐私さえも、私自身がつくり出した一片の物語の主人公にすぎない‐」
舞台・ミュージカル2025年12月18日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 前回は、玉田家再興にあたり「三つ … 続きを読む
映画2025年12月17日
-実際に福士さんと共演してみていかがでしたか。 とてもすてきな方で、待ち時間にちょっとお話できたんですけど、すごく温厚な方でした。お芝居に関してはすごく真面目でストイックで、「このせりふはこうやって言ってみるのもありかも」というような優し … 続きを読む
ドラマ2025年12月15日
-ご自宅でも絵の練習をされたそうですね。 台本が来るたびに絵を担当するチームとの打ち合わせがあり、練習用の絵が並んだ計算ドリルのようなプリントを数十枚いただくので、それを自宅に持ち帰り、宿題のように繰り返し描いて練習していました。 -歌麿 … 続きを読む
ドラマ2025年12月14日
-治済役が大きな話題となった生田さんについて、撮影を通じて感じた俳優としての魅力を教えてください。 生田さんで印象に残っているのが、何事にも動じないことです。常に泰然自若として、変なクセを出さない。ある意味、視聴者に想像させるようなキャラ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月13日
稲垣吾郎が、2026年2月7日から開幕するPARCO PRODUCE 2026「プレゼント・ラフター」で傑作ラブコメディーに挑む。本作は、劇作、俳優、作詞、作曲、映画監督と多彩な才能を発揮したマルチアーティスト、ノエル・カワードによるラブ … 続きを読む