エンターテインメント・ウェブマガジン

「らんまん」(C)NHK
神木さんの座長ぶりは素晴らしいです。私も時々、現場に顔を出すことがありますが、そのとき、「ようこそ」と両手を広げて歓迎してくれるような温かい雰囲気があって。その様子を見ていると、きっと周りを引っ張っていく座長としての振る舞い方も素晴らしいのだろうなと思います。もちろん、すてきな役者さんですし、神木さん自身が心から楽しんで演じられているからこそ、物語がより膨らみ、こんなに魅力的な主人公になったんでしょうね。おかげで私も、すっかり万太郎のファンです(笑)。
浜辺さんは、芯のあるところがすごく魅力的で、万太郎を支えるすてきな奥様を演じられていらっしゃいますよね。寿恵子さんを見ていると、女の人の強さを思い知らされますし、きゃしゃでかわいらしい人なのに、そういう芯の強さが伝わるのは、浜辺さんが演じているからこそ。研究に夢中な万太郎に、お布団を敷いて「お休みにならないんですか」と声を掛けたのに、振り向いてくれなくて、1人でかわいらしく怒っているシーン(第68回)がすごく好きでした。
ただ植物に夢中なだけの万太郎は、寿恵子さんがいるおかげで、きちんと食事をとり、眠ることができていると思います。でなければ、体も壊していたでしょうし、周囲との関係も、こんなにうまくいってなかったかもしれません。そう考えると、肝の据わった寿恵子さんがいたからこそ、万太郎はより愛される人になったような気がします。かわいい夫婦だな、と思いながら、2人が一緒に年を重ねていく姿を楽しく拝見しています。
好きな登場人物がたくさんいるので、誰か1人に感情移入しているということはありません。万太郎だけでなく、脇を固められている役者さんたちも皆さん、生き生きとしてすてきだと思います。
「語り」の方が、より朝ドラを俯瞰で見られるので、自分が出演しているときよりも、隅々まで作品を楽しめている気がします。出演していると、どうしても自分の役の感情や立場を通して、他の方を見る形になってしまうので。好きな登場人物がたくさんいるのは、そんなふうに、より視聴者に近い立場で見ているおかげかもしれません。
今後、思いがけない再会もありますし、さらに家族も増え、万太郎と寿恵子の周りはますますにぎやかになっていきます。私も「語り」として「らんまん」を見守っていますが、視聴者の皆さんにも、それぞれの登場人物がすてきな人生を送り、歳を重ねていく姿を一緒に見守っていただけたらうれしいです。ぜひ最後まで楽しんでください。
(取材・文/井上健一)

写真提供:NHK
舞台・ミュージカル2026年5月20日
光GENJIのメンバーとしてデビューし、グループ解散後は俳優として活動。近年では舞台作品の演出も手掛けるなど、幅広い活躍を見せる佐藤アツヒロ。5月27日から開幕する舞台「紅哭‐KURENAI‐」では、主人公・霧音の剣技の師である紫炎を演じ … 続きを読む
映画2026年5月18日
『麻雀放浪記』は、阿佐田哲也の原作を映画化した、イラストレーター和田誠の監督デビュー作。終戦直後、焼け跡のドヤ街でドサ健(鹿賀丈史)と出会い、賭博の世界に足を踏み入れた坊や哲(真田広之)は、オックス・クラブのママ(加賀まりこ)や出目徳(高 … 続きを読む
映画2026年5月15日
-いつも通りというのは? 彼は普段、ひょうひょうとして冗談もよく言いますが、仕事に関してはすごくまじめな人で、普通の人なら見過ごしそうなところまで気を遣いますし、芝居は常に全力でやる。僕は舞台でも彼と共演したことがありますが、常に全力なん … 続きを読む
ドラマ2026年5月14日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=羽柴小一郎長秀/仲野太賀)が、兄・秀吉(=羽柴秀吉/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。5月10日に放送された第18回 … 続きを読む
映画2026年5月8日
-物語は、太吉と気の荒い青年・新左の関係を軸に進みます。序盤、入れ墨をしたヤクザのような格好で太吉の家に乗り込んできた新左は、大けがをして太吉に手術で命を救われたことをきっかけに、生き方が大きく変わっていく。新左役の藤原季節さんとの共演はい … 続きを読む