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岡田君はとてもみずみずしい官兵衛で、セクシーですがすがしくて美しい。それはとても大事なこと。美しいものは許される。笑顔もつらい顔も美しいし、彼はとてもすてきです。演技も美しい。容姿が美しいのはもちろん、リアクションの心が美しい。やっていて心を打たれます。そのシーンのテンションの持ち方の大事さ、どうしたら面白くなるのか、そのシーンで一番伝えたいニュアンスを大事に考えている。パッションが彼の中にきっちりあるから、そういう人とやっているお芝居は楽しいですね。
演出の方が3人いて、最初の岩手のロケの時に彼らと役者で撮影が終わった後に何回かお酒を飲みました。そういう時間を取れたことがとても大事だと思います。「こうしたらいいんじゃないか」と誰かが現場で感じたことに耳を傾けて、前向きに進んでいく。スタートからそういう現場でしたので、明るくて面白いです。
馬に乗っての立ち回りが多く、何十年ぶりで不安でした。黒田家の重鎮が周りにいて、平均年齢が60歳ぐらいなので自分も含めて大丈夫かなと思っていました。でも皆さんベテランですから、顔で芝居をされるんです(笑い)。だんだんノってきて、監督に“もっと撮ってほしい”と言ったり。
若いころは、カットがかかった後も必ずもう一回やらせてほしいと思っていました。もう少し違う芝居もあるんじゃないかと僕は思っていたんですね。それが、「ハゲタカ」というNHKのドラマの最中に、手術をして帰ってきてからでしょうか。どんな芝居でも“柴田恭兵”で、それ以上でも以下でもないんだなと思うようになりました。それからは一度に出し切って臨んでいます。悔いのないように、後悔のないように。先もあまり長くないかなというのと、すてきな作品を悔いのないようにやろうという思いがありますから、難しいとはあまり思わないです。楽しいですね。
馬を見てほしい。僕の乗る馬は決まっていて、僕が乗ると“あ、僕だ”と分かるんです。彼は、そろそろ本番だなと分かる。重さで、“来たな”と分かって、「よーい」と声が掛かると馬の耳がピンと立つ。馬も雑兵も本気です。本当に全員が一生懸命やっているので、隅から隅まで見てほしいです。
映画2025年11月11日
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草なぎ剛主演の月10ドラマ「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜午後10時)。第3話で強烈なインパクトを残したゆずは(八木莉可子)の母(雛形あきこ)が、再びHeaven’s messenger … 続きを読む
ドラマ2025年11月9日
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映画2025年11月6日
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映画2025年11月1日
『盤上の向日葵』(10月31日公開) 信州の山中で身元不明の白骨死体が発見される。現場には、この世に7組しか現存しない希少な将棋駒が残されていた。駒の持ち主は、将棋界にすい星のごとく現れた天才棋士・上条桂介(坂口健太郎)であることが判明。 … 続きを読む