竹中直人「ニック・フューリーというよりも別のキャラクターになったような気になった」ドラマ「シークレット・インベージョン」【インタビュー】

2023年8月7日 / 07:30

―竹中さんのイメージする声と監督からの指示が違った時はどのように声の方向性を決めますか。

 『イノセンス』(1995年公開)の時、まずは自分がイメージした、かすれ声を出してみました。すると押井守監督から「竹中さんの声のままで」と指示がありました。でも自分の中ではこのキャラクターならかすれ声のイメージだったんです。一度映像と合わせて監督に聞いて頂きました。すると押井監督が「そっちでいきましょう」と言ってくださった。『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』(2009年公開)に出演させていただいた時は尾田(栄一郎)先生に「もっとがんがんにテンション上げちゃってください!」と言われたことがあります。

―今作のヴィラン、クラヴィクの印象はいかがですか。

 かっこいいですよね! クール! ゾクっとする魅力があります。やっぱり悪役に魅力がないと作品が面白くならない。それに今回は一体誰を信じていいかわからないままずっと緊張感を抱えたまま物語が進行して行きます。毎回息を止めてみるような世界です。

―まさに「まばたきできない」作品ですね。

 はい。テレビドラマはリラックスして見るものと思ったら大間違いですね。見終わるたび、集中しすぎて「あぁ疲れた…」となんとも言えない充実感もあります。全6話で終わってしまうのが残念でなりません。

―最後にコメントをお願いします。

 見る側にとてつもない緊張感を与えるドラマだと思います。先の展開が全く読めない。「不安」という言葉が魅力的に感じるドラマはいまだかつてなかったと思います!

 毎回息もできず、よそ見さえできない展開をどうか楽しんで下さいね!!

竹中直人 (C)エンタメOVO

 

(取材・撮影 丸山有咲)

 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

草なぎ剛「やっぱりすごい…。心からリスペクトしています」 風吹ジュン「学ぶことも多く、新しい意識が生まれるドラマ」「終幕のロンド」【対談インタビュー】

ドラマ2025年10月27日

-お二人は、娘の真琴(中村ゆり)に余命を伝えないと決めたこはるの生き方に共感できますか。 風吹 こはるは愛に生きる人なので、会えばけんかばかりしてしまう娘でも、そこには母親としての愛情しかなくて、それが彼女の決意、引いては“死にざま”につな … 続きを読む

沢村一樹「勝負は“確認作業”」 孤高の馬主が見つめる“真の競馬”とは 「ザ・ロイヤルファミリー」【インタビュー】

ドラマ2025年10月27日

-感情を表に出さない冷静な椎名を、どのように意識して演技に臨んでいますか。  椎名にとって、レースは「確認作業」なんです。それが正しかったか、正しくなかったか。もし勝ったら「これが正しかったんだ」という確認ができて、逆に負けたら「何を変えた … 続きを読む

長尾謙杜&山田杏奈&石原慎也(Saucy Dog)が話題の映画でタッグ!「主題歌が主人公たちの気持ちを表している」『恋に至る病』【インタビュー】

映画2025年10月24日

-そうやってお2人が繰り広げる物語がドラマチックな分、エンディングに流れる「奇跡を待ってたって」が心に染み入ってきます。 石原 映画の内容をきちんと踏まえた曲にしたかったので、エンディングが始まって何秒で風景が変わり…といったことを細かく計 … 続きを読む

市毛良枝「現代の家族のいろんな姿を見ていただけると思うし、その中で少しでもホッとしていただけたらいいなと思います」『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』【インタビュー】

映画2025年10月23日

-文子が生涯学習の講座に行きますが、生涯学習についてはどう思いますか。  実は、以前、静岡県の生涯学習の委員をやっていました。それから最初に出した『山なんて嫌いだった』という本の後書きに「いつか少し時間ができたら大学に行って勉強してみたい」 … 続きを読む

林裕太「北村匠海さんや綾野剛さんとのつながりを感じました」期待の若手俳優が先輩2人と作り上げた迫真のサスペンス『愚か者の身分』【インタビュー】

映画2025年10月22日

-その場でとっさに反応したように見える迫真のお芝居でした。では、マモルにとってもう一つ大事な要素である北村さん演じるタクヤとのバディ感は、どのように作っていったのでしょうか。  北村さんと一緒に現場で作っていった感じです。僕が最初、緊張して … 続きを読む

Willfriends

page top