エンターテインメント・ウェブマガジン
歌舞伎は、これまで何十人もの先人たちが務めてきた役を演じます。歴史を重ね、演出的にも研ぎ澄まされて今に至るため、お手本とするべきものがたくさんあります。その分、しなくてはいけないことや、やってはいけない“お約束ごと”もあります。なので、本作のような公演は、自分で作った役を演じるという、歌舞伎とは全く違うものになると思います。比べられる対象がいないというのは、ある種の怖さもありますが、面白さもある。それは楽しみなところです。
決意したのは、中学2年生ぐらいだったと思います。高校進学について考える中で、「もっと歌舞伎をやりたい」と感じ、芸能活動が可能な学校を選ぶという決断をしました。
まず、努力しても努力しても、まだ超えなければいけない壁があるというところだと思います。先人たちの作った壁を超えたいという役者としてのプライドがありますし、そうした刺激が僕を動かしているところがあります。それから、単純に歌舞伎が好きなんですよ。楽しい。楽しいけれど、好きだけど、嫌い(笑)。すごく矛盾していますが、そんな感覚です。
もちろん頂いたお仕事を頑張るというのは当然ですが、僕自身が目標としているのは、「歌舞伎から必要とされる人間になる」ということ。歌舞伎界も今後、さらに苦しい時期が訪れると思いますが、それを乗り越えるべく、自分自身が歌舞伎の舞台に出ることはもちろん、それ以外の活動も積極的に行い、成長して戻ってくることが大事だと思っています。
(取材・文・写真/嶋田真己)
舞台「巌流島」は、2023年2月10日~22日に都内・明治座ほか、金沢、新潟、秋田、名古屋、神戸、高松、福岡で上演。
公式サイト https://ganryujima-ntv.jp
映画2024年11月22日
『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』(11月22日公開) 真面目な税務署員の熊沢二郎(内野聖陽)は、天才詐欺師の氷室マコト(岡田将生)の巧妙な詐欺に引っかかり大金をだまし取られてしまう。 熊沢は、親友で刑事の八木(皆川猿時)の … 続きを読む
舞台・ミュージカル2024年11月20日
-なるほど。では、公演が12月ということで、2024年の振り返りをお願いします。 今年は自分で掲げた目標に対しての成果も感じることができたので、充実した1年でした。これまではどこかで「やらされている」という感覚があって、自分の意志でできた … 続きを読む
ドラマ2024年11月17日
Q:合格に向けて、どのように勉強されたか教えてください。 早川 中3の2月に、予備試験を目指すぞって決めてからは、興味の赴くままがむしゃらに勉強してました。平日は、学校から帰ってきて、先ほどお話しした「伊藤塾」のオンライン授業を夜10時 … 続きを読む
映画2024年11月15日
-お2人は今回初共演となりますが、現場での様子はいかがでしたか。 八村 「シェアハウス対ユウ」という構図がある中で、共演者の方々とどういう距離感で接すればいいのか、だいぶ悩みました。でも僕は、役のために距離を取ったりすることが苦手なんです。 … 続きを読む
ドラマ2024年11月15日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。11月10日に放送された第四十三回「輝きののちに」では、三条天皇(木村達成)の譲位問題を軸に、さまざまな人間模様が繰り広げられた。 病を患い、視力と聴力が衰えた三条天皇に、「お目も見えず、お耳 … 続きを読む