尾上右近、目指すは“分別のある子ども” 「責任を背負って、なおかつはしゃげる人になりたい」【インタビュー】

2022年12月13日 / 08:00

-では、30歳を迎えて、これから表現者としてどんな姿を目指していきたいですか。

 まずは、しっかりと責任を全うできるようになりたいです。20代の頃は「責任」という言葉を知らないんじゃないかというほど、全く考えたことがなかったんです。ですが、最近は、責任を全うすることでまた別の楽しみがあるんじゃないかと考えるようになってきました。責任を背負って、なおかつはしゃげる人になりたい。一言で言ってしまえば、「分別のある子ども」です(笑)。それが30代のテーマじゃないかなと思っています。人に迷惑をかけないように生きて、弾けるときは思い切り弾けていたいです。それから、「会ったら元気になる」と言われる人になりたいとは思っています。それは誰に対してもです。僕に会ったら元気になれる、僕の作品を見たら元気になると思ってもらえたら最高ですね。

-先ほど、2022年は「楽しむ」がテーマだったと話していましたが、改めて振り返ってどんな1年でしたか。

 2022年は、2021年の100倍楽しかったです。2021年は2020年より100倍楽しかったんですけど。

-毎年楽しいというのはすごいことですね。

 つまりは、ずっと楽しい。毎年更新しています。なので、きっと来年は今年の100倍楽しいと思います。楽し過ぎて大変そうだなと思うぐらい(笑)。真面目な話、僕はとても恵まれています。大好きな仕事をして、大好きな歌舞伎をして、その歌舞伎の中で自分が求められる存在に少しなってきていることをふと感じる瞬間があったり、そこで役に対して悩んだり、お客さまを呼ぶことの大変さを痛感したりすることも含めて、全てが楽しかった1年でした。

-2023年に、新しく挑戦したいことはありますか。

 ウコン飲料系の広告をぜひやらせていただきたい! お待ちしております(笑)。

-最後に、公演を楽しみにしている人たちにメッセージを。

 今回は、スサノオというエネルギーあふれる役なので、そのエネルギーと自分の役者としてのエネルギーを重ね合わせて、お客さまに楽しい時間を過ごしていただき、いい1年だったと思っていただき、そして、いい1年が始まったと思っていただけるような公演にしたいと思っております。劇場でお待ちしております。

(取材・文・写真/嶋田真己)

J‐CULTURE FEST presents 井筒装束シリーズ 詩楽劇「八雲立つ」

 J‐CULTURE FEST presents 井筒装束シリーズ 詩楽劇「八雲立つ」は、12月30日~2023年1月1日に、都内・東京国際フォーラム ホールB7で上演。
公式サイト https://www.iz2tokyo5.com

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

佐々木蔵之介「この映画を見た後で自分の気持ちがさまようようなところがあるので、誰かと一緒に見てほしいと思います」『名無し』【インタビュー】

映画2026年5月22日

-この話は、佐藤さんだからこそ出てきたものだという感じはありましたか。  多分、この山田太郎というのをこんなふうに演じてみたいというところから始まったんだと勝手に思います。そこからストーリーを膨らませていったり、いろいろと作っていったのかも … 続きを読む

宮野真守&神山智洋、初共演の二人が作り上げる、劇団☆新感線のドタバタ音楽活劇ミステリー 「多幸感にあふれた作品をお届けしたい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年5月22日

 宮野真守と神山智洋(WEST.)が出演する、2026年劇団☆新感線46周年興行・夏公演 SHINKANSEN☆RSP 怪奇骨董音楽劇「アケチコ!~蒸気の黒ダイヤ、あるいは狂気の島~」が、6月12日から上演される。本作は、脚本に劇作家の福原 … 続きを読む

「豊臣兄弟!」第19回「過去からの刺客」慶の心を動かした小一郎の言葉【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年5月21日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=羽柴秀吉/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。5月17日に放送された第19回「過去か … 続きを読む

唐沢寿明「こんなにひどい男をやってよかったのかなという後悔はちょっとありました」『ミステリー・アリーナ』【インタビュー】

映画2026年5月21日

-解答者役の人たちはいかがでしたか。  彼らも、ある意味バチバチでした。例えば、玉山(鉄二)くんがきっちりやると、次に出てくる人に、自分はもっと面白くやってやろうというスイッチが入ります。みんな真面目な人だから、負けないようにやるんです。そ … 続きを読む

川島鈴遥、森田想「この映画は、ちょっと落ち込んだ時とかに見るといいかもしれません。きっと心が軽くなります」【インタビュー】『いろは』

映画2026年5月21日

-本作は長崎地方が舞台でしたが、最近、地方色が強い映画が多いと思います。その辺りはどう感じますか。 川島 もし自分が旅行で行くとしても、ここは見つけられないかもって思うような場所でも撮影したので、普段見られない景色や美しい景色を見られたこと … 続きを読む

page top