エンターテインメント・ウェブマガジン
そうですね。ですので、お客さまに快適に過ごしていただくために,いろいろな施策を制作チームと話しています。また、IHIステージアラウンド東京は、8メートルの巨大スクリーンがあって、そこにゲームの映像を映させていただこうと思っておりますので、まるで「ファイナルファンタジー」の世界にいるような体験をしていただけるのではないかと思います。物語を楽しんで、映像美を楽しんで、そして休憩時間も楽しんでいただきたいと思っております。
歌舞伎化するに当たって、元の世界が壊れてしまうのが、私が一番避けたいと思っていることです。歌舞伎だからと、自分のルールに寄せてしまうことがないよう、お互いのよさを大事にし、原作の持ち味が壊れないように気をつけながら作っています。歌舞伎の作品を生み出すことに、とても大きなやりがいを感じていますし、携われることに感謝しています。新作歌舞伎が古典となり、再演を繰り返すことを目指しているので、作ったときよりも再演がかなうときが一番の喜びでもあります。
ゲームの名作『ファイナルファンタジーX』を実際に人が演じることで、新たな側面が見えてきたり、物語の背景にある社会問題やテーマが、より身近に感じられると思います。物語は、「シン」という強大な脅威におびえながら暮らしてきた人々の下に、主人公であるティーダがやって来ることで、その世界を、人々の心を変えていくストーリーです。そこでは何ごとも諦めない心や人の成長が描かれています。今回の歌舞伎化に当たり、各キャラクターの物語を余すことなく描いているので、皆の成長を見守っていただきたいですし、ティーダとユウナの関係性にも注目していただきたいです。このほかにもシーモアの親子関係など、見どころも盛りだくさんで、壮大な作品になっています。きっとお心に残るストーリーになっていると思いますので、ぜひご期待いただければと思います。
(取材・文/嶋田真己)
「新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX」は、2023年3月4日~4月12日に、都内・IHIステージアラウンド東京で上演。
公式サイト https://ff10-kabuki.com
映画2025年12月5日
-戦場で、田丸が絵や漫画を描くことにどのような意味があったと思いますか。 功績係に任命された田丸には、もちろん何かを書き記すという使命感もあったでしょうが、いつ自分や仲間が命を落とすか分からない状況の中で、自分の世界の中で向き合えるものが … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月4日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 2016年に四代目・玉田玉秀 … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
-雰囲気のいい現場だったようですね。 中でもしのぶさんは、「これはこういうことなのかな?」といった感じで、積極的に質問をされるんです。その上、「私、緊張しちゃう」などと、ご自身の気持ちを織り交ぜながら現場にいてくださるので、私も質問が … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
―確かにその通りですね(笑)。 ただ、大半は史実通りですが、(小田)新之助(井之脇海)とふく(=うつせみ/小野花梨)ととよ坊の一家、序盤に登場した蔦重の恩人の花魁・朝顔(愛希れいか)など、一部に私が創作したオリジナルキャラもいます。と … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月30日
今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む