エンターテインメント・ウェブマガジン
岸井 私の家族のことを考えました。私は未婚なので、一番リアルに見てきたものってなると、自分の家族のことなので。家族のことはどことも比べられませんが、多分ウチの家族は仲がいいと思うんです。それでも、両親が冷戦気味のときもあったし、いろんなことを乗り越えてきたんだなというのは、一緒に暮らしていて見てきたので。ささいなことでけんかをすることもたくさんあったし、はたから見たらしょうもないと思うようなことも、本人たちにとっては大問題だったりする。基本的には母親が一方的に言っていて、お父さんがホントに裕次郎と一緒、鈍感で何で怒っているのか分からないみたいな。そういうところからチョイスして、日和を作っていきました。ウチの場合は、私が間に入るから、それがデスノートに書かない理由だと思います。「お父さん、そういうときは『ありがとう』って言わないと駄目だよね」で、うまくいく。でもチャーリーは全部見ているけど、日本語をしゃべれないから。
市井 シンプルにあるとは思います。SNSとかハンドルネームの人の悪意めいた発信が、自分に対してだけではなく、すごく嫌で。匿名だから強く言い切れる部分もあるから。ですが、この映画はそういう闇をどうにかしようという作品ではなく、時代として感じてはいましたけど、そこに重きを置いて作ったわけではないです。あくまでも自分自身の夫婦が念頭にあったので。
岸井 時代のせいにはしたくないですね。
市井 そう見えているだけかもしれないですね。どんなに親しくても向き合っていないということは、いつの時代でもあると思います。普遍的な人間関係じゃないかと。
岸井 時代じゃないと思う。確かに、時代のせいにしがちというか、しやすいとは思いますけど。あくまでも、この夫婦の例だと思います。
(取材・文・写真/外山真也)
2024年12月28日
1月公開の新作に見る時代劇の未来 1月17日から公開される映画『室町無頼』も、時代劇の復活を印象づける重要な作品だ。大泉洋が、日本史上初めて武士階級として一揆を先導した蓮田兵衛を演じる。応仁の乱前夜の京を舞台にした痛快時代劇で、監督は『S … 続きを読む
映画2024年12月27日
-ヘルムのキャラクターについてはどう感じましたか。 普通の親子ですよね。たとえ王様だろうが親子は親子だし、娘は娘だから。ただ、ヘラは娘だから息子とは違った親子愛が出ているなというジレンマは少し感じました。 -アフレコを終えた時は、どんな感 … 続きを読む
映画2024年12月27日
今年公開の日本映画で1本挙げるとすればやはり『侍タイムスリッパー』になるだろう。この映画は、始めは池袋シネマロサ1館のみで上映がスタートしたが、口コミやSNSでの評判が拡大し、ついには全国規模での上映に至るという異例のヒットを記録した。こ … 続きを読む
映画2024年12月27日
『キノ・ライカ 小さな町の映画館』(12月14日公開) フィンランドの鉄鋼の町カルッキラに、映画監督のアキ・カウリスマキと仲間たちが誕生させた町で初めての映画館キノ・ライカ。深い森と湖、そして現在は使われなくなった鋳物工場しかないこの町で … 続きを読む
舞台・ミュージカル2024年12月26日
-本公演で気になる出演者はいますか。 大塚 僕がタレーランをやる回で、諏訪部(順一)がナポレオンで、カレームが安元(洋貴)なんだよね。 山寺 安元くんがあの野太い声でカレームもやるんだ。 大塚 だから、どうやるんだろうと思って、今からワクワ … 続きを読む