ディワンダ・ワイズ「次はバンパイアをやりたい!」 『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』【インタビュー】

2022年7月30日 / 07:00

 現代によみがえった恐竜たちの姿をリアルかつスリリングに描いて人気を集めた「ジュラシック・パーク」シリーズの最終章『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』が公開中。本作で、元軍人パイロットだが、今は裏社会で雇われ、貨物パイロットのエースとして活躍しているケイラを演じたディワンダ・ワイズに話を聞いた。

ケイラを演じたディワンダ・ワイズ (C)エンタメOVO

-まず、出演に至った経緯を教えてください。

 2019年の3月28日にコリン・トレボロウ監督から連絡があって、会うことになりました。これだけの大作からオファーをされることは、人生でそう何度も起きることではないので、日にちもしっかりと覚えています。会ってから3時間、とても美しくて長い会話をしました。それは、映画のアイコンともいえるキャラクターをどのようにして作っていくのかということでした。そして、最後に「ぜひ出演してほしいと」言われました。その後、6月に「(プロデューサーのスティーブン・)スピルバーグからOKが出たよ」という電話がありましたが、10月の正式発表までは、誰にも言えませんでした。

-何と! 3月28日は私の誕生日です。

 ワォー!(爆笑) イッツ・アメージング!

-初めてシナリオを読んだときに、元空軍のパイロットで、今は裏社会に雇われた運び屋という、ケイラのキャラクターについてどう思いましたか。

 私は、どんなキャラクターを演じるときも、そのキャラクターに対して、自分の視点や思いを入れるタイプです。でも、完璧過ぎるキャラクターはあまり好きではなくて、それは見ている人にもゆがんで見えると思います。キャラクターにもいろいろな側面があって、失敗したりする人の方が私は好きです。ケイラの場合も、自分の良心や品格をちょっと見失っているけれど、それを取り戻していくところが好きです。私自身も自分の弱さや短所は分かっているつもりです。だからこそ、演じるキャラクターに対してもジャッジはしないで、思いやりを持って見つめるようにしています。ケイラは生き延びるためにしなければならないことをしてきただけだと思いました。彼女にとっては、オーウェン(クリス・プラット)たちとの出会いが、今までのことは忘れて、新しく何かをしなければと思った瞬間だったのでしょう。

-ケイラのキャラクター作りにご自身のアイデアも生かされていると聞きましたが。

 私自身、内向的なところがあり、演じるキャラクターにもそうした傾向があります。ケイラには、もともと脚本の段階から一匹おおかみ的なところがありましたが、自分が演じることになって、スタッフと話し合う中で、そうした傾向がより強くなったと思います。また、オーウェンとケイラが氷上にいるとき、怖いと思っているケイラの気が散るように、わざとオーウェンが話をします。それは、クリスと話す中で生まれてきたやり取りでした。ヒーローがいつも勇ましいわけではなく、彼らにも怖いときはあるんだということを見せることができました。それから、私の出身地のメリーランド州は、軍に所属する人が多い所で、私の親戚にも何世代にもわたって女性の軍人がいます。今回、ケイラが元軍人だったという点では、アフリカ系アメリカ人の女性たちが、何世代にもわたって軍に所属してきたという事実を反映させることができて、とてもうれしかったです。それから、髪形や衣装についても、話し合いに参加させてもらったことで、貢献できたと自負しています。ちなみにケイラの手袋は手製です。

-ディワンダさんは、もともとは舞台俳優ですが、こうした特撮を生かした映画に出演することについてはどう考えていますか。見えない恐竜を相手にする演技は難しかったですか。

 実は舞台と映画といっても、それほどかけ離れてはいません。例えば、舞台では、何もないところで演技をすることもあります。そういうときは想像力に任せて演じなければなりません。ただ、今回の映画に関しては、もちろん恐竜がいない撮影もありましたが、私の場合は、ほぼそこに物がある状態で撮影しました。ただ、カーチェイスのシーンは、実際はF1ドライバーのスタントマンが運転しているので、想像力を働かさなければなりませんでした。でも、スタントマンが運転している動きに合わせて体を動かすのは、ビデオゲームのようでとても楽しかったです。

-これまでの「ジュラシック」シリーズは、どう見ていましたか。

 「ジュラシック」シリーズは、本当にマジカルだと思います。夢のある作品で、とても好きです。ほかの作品だと、見ながら、「ここは特撮を使っているね」と分かったりもしますが、93年に『ジュラシック・パーク』が公開されたときには、そんなことはなく、すごい技術だと思いました。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

松本怜生 豊臣兄弟を支える忠臣・石田三成を好演中「演技について家臣団で話し合っています」【大河ドラマ「豊臣兄弟!」インタビュー】

ドラマ2026年10月11日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合 毎週日曜 夜8:00~ほか)。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=羽柴秀長/仲野太賀)が、兄・秀吉(池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡跡を描く物語は快調に進行中だ。劇中、秀 … 続きを読む

柚香光「つややかで、あでやかで、華やか、そして情に深く」 最後の「髑髏城の七人」に挑む思い【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月11日

 作・中島かずき、演出・いのうえひでのりによって生み出された劇団☆新感線を代表する演目である「髑髏城の七人」。7年ごとに繰り返し上演され、そのたびにさまざまな工夫を凝らし進化をし続け、これまで11バージョンが上演されてきた。そして、今回「髑 … 続きを読む

堤真一「自分なりの演じ方」で描き出す 濵田崇裕、ローマは「僕が出会ったことがない人間」 「グレンギャリー・グレンロス」で初共演【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月10日

 堤真一と濵田崇裕が初共演にしてダブル主演を務める、Bunkamura Production 2026/DISCOVER WORLD THEATRE vol.17「グレンギャリー・グレンロス」が、11月6日から上演される。本作は、1983年 … 続きを読む

戸田菜穂「スッとあの時代に入っていけるような空気がありました」名作漫画の実写映画化で、昭和の母を好演『遥かな町へ』【インタビュー】

映画2026年10月9日

 10月9日から全国公開となる『遥かな町へ』は、「孤独のグルメ」「神々の山嶺」で知られる漫画家・谷口ジローの名作を実写映画化した作品だ。  建築デザイナーとして活躍する48歳の中原博史(大谷亮平)が、故郷・鳥取県の倉吉で母親の墓参りを済ませ … 続きを読む

【映画コラム】9月の公開映画から

映画2026年10月8日

「バックルームズ」(9月4日公開)★★★ 出口のない迷宮が生む恐怖  “あるはずのない隙間”から、黄色い壁に囲まれ蛍光灯に照らされた迷宮のような空間へ迷い込んだ男(キウェテル・イジョフォー)が、出口を求めてさまよう。インターネット発の都市伝 … 続きを読む

page top