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(思い出は)めちゃくちゃありますよ。スパルタスロン(ギリシャで行われている世界一過酷といわれるマラソン)にしても、24時間テレビで走ったことも、(ヨットとマラソンで地球一周をした)アースマラソンにしても、たくさんの人の支えがあってできたことだと思います。ただ、そんなにいろいろなことがあったけど、ほんまに思い出すのは、結婚式ですわ。
吉本興業が日取りを決め、「結婚せえ」と言われて結婚することになり、場所も吉本が決めて結婚式を挙げたんですけど、そこに借金取りがきていたんですよ。式をセッティングしたスタッフが借金取りとは知らずに呼んだんでしょうね(笑)。しかも、嫁はその人が借金取りだって知らなかったんです。芸人仲間がスピーチで「寛平はすごい借金があるんですよ。それなのによう結婚したわ。ほんまに幸せにできんのか?」って言うんで、心臓が破裂するかと思いました(笑)。嫁の親も来てるし、借金取りも来てるし、ドキドキで。その結婚式から45年、今も嫁とは仲よくやってますけど、あれは一番の思い出です。
まずは、面白い新喜劇を取り戻すように頑張ります。コロナ禍でお客さんが減ってしまって大変だった時期もありましたが、コロナを吹っ飛ばすようにやります。それが僕の役目やなと思っているんで。新喜劇をもう一回、皆に楽しんでもらえるように。僕も72歳で年やから、これからの若手を育てていかなあかんと思っているんです。新喜劇は、お客さんに育ててもらっていると思うんですよ。皆にかわいがってもらって、どんどん成長していくんです。なので、ぜひ育ててやってください。
何も考えずに来ていただければと思います。大の大人が「アホなことしとんなあ」と思ってもらえればいいんです。新喜劇は漫才とは全然違うんで。漫才も落語も、きちんとネタを作り込んで、それを覚えて舞台でやりますが、新喜劇はそんなんじゃないんです。72歳の僕が角にケツこすりつけて、「かい~の」とか言うんですよ。誰がしますか? そんなの(笑)。灰皿で自分の頭たたいたり、普通の人はしないんですよ。新喜劇の人間しかやっていない(笑)。でも、それをただただ楽しんでもらえればと思います。
(取材・文・写真/嶋田真己)
大阪・難波にあるYES THEATERに、吉本新喜劇セカンドシアターにオープン。間をはじめとした吉本新喜劇が出演する「東京グランド花月」は、5月6日〜8日に、都内・銀座ブロッサムホールで上演。
吉本新喜劇セカンドシアター https://www.yoshimoto.co.jp/shinkigeki/gm/
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