制作統括が語る豪華キャストの見どころ「四兄妹それぞれの青春模様を笑いもたっぷりに描いていきます」小林大児(制作統括)【「ちむどんどん」インタビュー】

2022年4月23日 / 12:00

-現場で印象に残った四兄妹のエピソードはありますか。

 クランクインして間もない頃、四兄妹の皆さんがコミカルなお芝居をまとめて撮影する機会がありました。そういうお芝居は、相手役との会話のキャッチボールの中でより魅力を増していくものなんですけど、皆さんを見ていたら、テンポや間合いに対する勘がものすごくいいんです。お互いに絶妙な間合いで演じてくださるので、行間からにじみ出すユーモアのニュアンスが、脚本段階でイメージしていたものよりもさらに際立ち、よりくすっと笑えるものになりました。皆さん、役柄のことも相当考えて準備してくれているようですし、すごくありがたかったです。

-物語的にも暢子だけでなく、兄妹それぞれのドラマが描かれていくそうですが、その見どころを教えてください。

 暢子は沖縄を離れた後も、故郷に残る兄妹とお互いの人生を共有していきます。暢子が上京し、新たな人々と出会いながら料理人の夢を追う一方で、海や山など素晴らしい自然を背景に、やんばるに残った家族もそれぞれに生き生きとした人生模様を繰り広げます。恋や将来への不安といったそれぞれの青春が、涙も笑いもたっぷりに描かれます。今までご覧いただいた方だけでなく、これからご覧になる方にも楽しめるように作っていますので、ぜひ多くの方にお楽しみいただければと思います。

(取材・文/井上健一)

(左から)比嘉賢秀役の竜星涼、良子役の川口春奈、歌子役の上白石萌歌、暢子役の黒島結菜

 

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

風間俊介「横浜流星くんと談笑する機会が増えてきたことが嬉しい」蔦重と和解した鶴屋喜右衛門役への思い【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年6月29日

-それが変わってきたということでしょうか。  物事は、ある程度加速がつき、歯車がスムーズに回り始めれば、少ないエネルギーで進んでいくようになりますが、スタートするときは膨大なエネルギーが必要です。この作品もそういう過程を経て、ようやく彼が笑 … 続きを読む

栗田貫一「今回はルパンたちが謎の世界に迷い込んで謎の敵と戦って、しかも前に倒した連中もよみがえってくるみたいな感じです」『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』【インタビュー】

映画2025年6月27日

-30年間やってきて、栗田さんなりのルパンに対する思いや魅力について。また栗田さんにとってルパンとはどういう存在でしょうか。  やっぱりルパン三世の声は、パート2や『ルパン三世 カリオストロの城』(79)の頃の、山田さんが一番元気だった頃の … 続きを読む

光石研、大倉孝二「ちょっと重いけれどちゃんとエンターテインメントになっていると思います」『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』【インタビュー】

映画2025年6月27日

-三池崇史監督の演出や映画に対する姿勢についてはどう感じましたか。 大倉 あまり無駄なことはおっしゃらないです。すごく明確な演出をなさいます。僕の場合は、校長と薮下先生との間に挟まれているという、スタンスにちょっとよどみがあったのかもしれな … 続きを読む

【週末映画コラム】『トップガン マーヴェリック』と兄弟のような『F1(R)/エフワン』/過酷な救急医療現場にリアルに迫った『アスファルト・シティ』

映画2025年6月27日

『アスファルト・シティ』(6月27日公開)  犯罪と暴力が横行するニューヨークのハーレム。クロス(タイ・シェリダン)は医学部への入学を目指し勉学に励む一方で救急救命隊員として働き始める。  ベテラン隊員のラット(ショーン・ペン)とバディを組 … 続きを読む

桐山照史「ジュリエットは時生でなければできない」 柄本時生、「見ていいよ」の言葉で「女子になれた」 「泣くロミオと怒るジュリエット2025」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年6月25日

-5年前の初演が初共演でしたが、お互いの印象は? 桐山 同じ事務所の人たちでも同級生が少ないんですよ。なので、ようやく同い年の役者さんとご一緒できるとすごくうれしかった記憶があります。初演が終わってからはそれほど頻繁に連絡を取っていたわけで … 続きを読む

Willfriends

page top