【インタビュー】「おかあさんといっしょ」を卒業した小野あつこ 子どもたちの声が「日々の原動力に」

2022年4月20日 / 08:00

-4月20日には、「月のうたベスト集」となる『「おかあさんといっしょ」最新ソングブック まほうのラララ♪』が発売になります。特に印象深い曲は?

 タイトルにもなっている「まほうのラララ♪」です。皆が声を出して歌うことには制限がある時代ですが、皆で「ラララ」と歌えたらいいねという気持ちを込めています。この歌を通して笑顔や幸せが広がっていけばいいなと思いながら皆で収録しました。私の卒業前最後となったコンサートが、岩手公演だったのですが、その最後の曲としても歌わせていただいた曲です。お客さんたちが一生懸命に踊ってくださった光景が今でも心に残っています。このソングブックには、新聞紙やダンボールなどの家庭にあるもので遊べる「あそびスペシャル」という特典映像もあるので、ぜひ、これを参考にしておうちでも遊んでいただけたらいいなと思います。

-コンサートといえば、「いないいないばあっ!」のワンワンも参加した『「おかあさんといっしょ」みんなとつくるコンサート! ワンワンもおとうさんもいっしょ!』も同日に発売になります。

 私は「いないいないばあっ!」がスタートしたときからリアルタイムで見ていたので、ワンワンと一緒に歌えて感動しました。「ワンワン☆ダンス」などの、普段は歌う機会がない曲も歌わせていただき、皆さんとコラボできたのはお祭りみたいでとても楽しかったです。

-さらには、あつこお姉さん6年間の軌跡を追った『「おかあさんといっしょ」メモリアルベスト またあおうね!』(ブルーレイ・DVD)と『「おかあさんといっしょ」メモリアルベスト いっしょにうたえばわくわくひろがる』(CD)が6月29日に発売になります。メモリアルベストは、特に思い入れの深い曲が多いのでは?

 「きみイロ」はゆういちろうお兄さんと誠お兄さんと杏月お姉さんの4人で初めて外でクリップを撮影した曲で、思い出深い一曲です。とてもメッセージ性の強い歌で、子どもたちに「ちいさなきみがね これからであうイロ どんなイロ」とかがんで子ども目線で語りかけるように歌っています。先ほどもお話しした、卒業コンサートのアンコールでも歌わせていただきました。私の人生とともに歌も生きているのを感じる曲でもあります。

-うたのお姉さんを卒業後の活動は?

 コロナ禍を経験したことで、音楽を通してより子どもたちと関わりたいという思いが強くなりました。ですので、子どもたちに向けての活動を中心に行っていけたらいいなと思っています。

(取材・文・写真/嶋田真己)

「おかあさんといっしょ」みんなとつくるコンサート

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