【インタビュー】「おかあさんといっしょ」を卒業した小野あつこ 子どもたちの声が「日々の原動力に」

2022年4月20日 / 08:00

 2022年4月2日をもってNHKで放送中の「おかあさんといっしょ」を卒業した「あつこお姉さん」こと小野あつこ。6年間、うたのお姉さんとして活動したあつこお姉さん最後の放送には、卒業を惜しむ声が集まり大きな反響を呼んだ。番組に携わる以前から「子どもが大好きだった」という小野に、改めて番組を振り返ってもらった。

小野あつこ(スタイリング:三原千春/ヘアメーク:安藤千浪) (C)エンタメOVO

-6年間のうたのお姉さんとしての活動、お疲れさまでした。改めて、小野さんにとってこの6年間はいかがでしたか。

 長かったようで、あっという間で…、本当に濃い6年を送らせていただきました。これほど没頭させていただけて、夢のような時間でした。コロナ禍でスタジオに子どもたちを呼ぶことができなくなってしまったり、コンサートが中止になってしまった時期もありましたが、親子収録と形を変えて再びスタートすることができ、スタジオに子どもたちが戻ってきた瞬間は、忘れられない思い出です。私たちはもちろんですが、スタッフさんたちも、皆がその日を待ち望んでいたんだということを感じました。

-コロナ禍での番組制作は、制限のある中でもさまざまな工夫やアイデアが感じられて、私たちも勇気をもらいました。

 やはり物理的には子どもたちと会えない日々が続いて、夢に子どもたちが出てきたこともあったほど寂しかったですが、番組を見たお子さんたちが、私たちのイラストやお手紙をたくさん送ってくださって、皆さんとのつながりを感じることができました。会えない時間も皆さんが寄り添ってくださっていることを感じられたので、私たちも励みになりました。

-そうした経験を経て、新たな気付きはありましたか。

 新たにということではないですが、子どもたちのエネルギーの偉大さは改めて感じました。45人近い子どもたちがスタジオに来てくれて、一緒に歌って、「楽しかったよ」と声を掛けてくれたことが、日々の原動力になっていたんだなと。

-うたのお姉さんとしての最後の収録についても教えてください。

 最後の収録は、新しいお姉さんのまやお姉さん(ながたまや)を紹介して、皆で歌を歌うという内容でしたが、私は本当に涙もろいので、(本番は)大丈夫かなと心配していたんですが、実際に収録になったら、自分が初めてカメラの前に立ったときのことを思い出して、自然と落ち着きました。すごく不思議な感覚でした。自分のことを思い出しながらバトンタッチをするというのは。最後は皆と楽しんで歌い、感謝の気持ちで収録に臨めました。

-一緒に番組を作ってきたお兄さんやお姉さんとの思い出も聞かせてください。最初の1年間は、だいすけお兄さん(横山だいすけ)と出演していましたね。

 大先輩で、私が1日でも早くなじんで、子どもたちとの収録が楽しめるようにと、りさお姉さん(上原りさ)とよしお兄さん(小林よしひさ)と一緒に手取り足取りたくさんのことを教えてくださいました。お兄さん、お姉さんとしての心構えや、私が入る前に経験されたことなど、大事なことをたくさんお聞かせいただき、感謝でいっぱいです。

-そして、その後はゆういちろうお兄さん(花田ゆういちろう)と一緒に活動してきました。小野さんから見て、ゆういちろうお兄さんはどんな人ですか。

 ゆういちろうお兄さんは、舞台やミュージカルの勉強もしていらっしゃって、加入されたときから日々、いろいろな刺激を受けていました。皆のことを気遣ってくれ、引っ張ってくれる頼れるリーダーで、すごく安心感のある方です。この5年間は家族よりも長い時間を過ごした、大事な仲間です。

-2019年からは、たいそうの誠お兄さん(福尾誠)と杏月お姉さん(秋元杏月)さんも加入しました。

 誠お兄さんは、とても面白い方です。「そうぞうのへや」というコーナーでは絵も描いていましたが、すごい発想力で、驚くような絵を描くこともありました。私に全く違う見方があることを教えてくれた方です。杏月お姉さんは、妹のようにかわいくて、天使のようにいい子。心が優しく、学ぶことがたくさんありました。子どもたちも皆、杏月お姉さんが大好きでした。

-この6年間、着ぐるみやかぶり物など、たくさんの姿を見せてくれたあつこお姉さんですが、どの衣装が一番のお気に入りでしたか。

 おにぎりになれたことがうれしかったです。私が子どもの頃に「おかあさんといっしょ」で、お兄さん、お姉さんがおにぎりになっているのを見ていたので、憧れがあったんです(笑)。お姉さんになることが決まったときに、子どもたちに会えることの次に楽しみにしていたのが、着ぐるみを着られることでした(笑)。おにぎりだけでなく、ピーマンやトマトになったり…。一通りの食べ物になることができたと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

山崎育三郎「一番、自分に近い存在」 ミュージカル「ファインディング・ネバーランド」が伝える「解釈力」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月31日

 山崎育三郎が主演するミュージカル「ファインディング・ネバーランド」が2027年1月8日から上演される。本作は、ジョニー・デップ主演で2004年に公開された映画『Finding Neverland』(邦題『ネバーランド』)を元に作られたミュ … 続きを読む

【映画コラム】10月の公開映画から

映画2026年10月31日

「ディスクロージャー・デイ」(10月1日公開)★★★★ 宇宙人の存在を知った人類は…  地球外生命体を巡る秘密と、その開示に迫るスティーブン・スピルバーグ監督のSFサスペンス。「未知との遭遇」から約50年。宇宙からの来訪者を描いてきた監督が … 続きを読む

柳楽優弥「川栄さんと真剣に作品に向き合ってきた」川栄李奈「柳楽さんを信頼しています」共演4度目の2人が伝説的作品に挑む『RYUJI 竜二』【インタビュー】

映画2026年10月30日

 1983年に公開されるや否や観客の熱狂的な支持を集めた『竜二』。直後に主演・脚本の金子正次が急逝したことも重なり、伝説的作品として時代を超えて語り継がれてきた。その伝説が、新たに『RYUJI 竜二』として令和の現代によみがえる(10/30 … 続きを読む

横浜流星に「流星をよろしく」の声続々 『国宝』脚本家・奥寺佐渡子が「LOST10」で感じた愛される人柄【インタビュー】

ドラマ2026年10月30日

 横浜流星が主演するドラマ「LOST10」が、毎週金曜午後10時からTBS系で放送中だ。本作は、横浜と映画『国宝』以来の再タッグとなる奥寺佐渡子氏が脚本を担当し、「Nのために」「最愛」などを手掛けた塚原あゆ子監督らのチームが制作するヒューマ … 続きを読む

桐谷健太、「聖地X」で5年ぶりの舞台に挑む 「きっといろいろな刺激を受け、新たな感覚に出会える」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月30日

 桐谷健太が主演する舞台、PARCO PRODUCE 2026「聖地X」が、11月5日から上演される。本作は、SFやホラー、怪談など“目に見えないもの”との関わりから人間の本質を描いてきた劇作家・演出家で、劇団イキウメ主宰の前川知大の代表作 … 続きを読む

page top