【インタビュー】映画『SING/シング:ネクストステージ』斎藤司「『グンターは絶対に離さないぞ!』という気持ちです(笑)」日本語吹き替え版で愛着ある“はまり役”に再挑戦!

2022年3月16日 / 08:00

-そういう意味では、斎藤さん自身も努力を重ねた末に現在の活躍があるので、ストーリーに共感する部分もあるのでは?

 そうですね。僕も、前作に出演したのがM-1グランプリを取った直後で、めちゃくちゃ忙しかったんです。それから5年たって、今はだいぶ落ち着いてきましたけど「もう一花咲かせたい」という思いは、「もっと大きなステージでやるぞ」というバスター・ムーンや再起を目指すクレイに通じる部分があります。僕のこれからの夢は、海外に住むことなんです。ロンドンで暮らしながら、傘を差さず、雨も気にせず、パンを食べ…。でも、それをかなえるにはどうしたらいいか、と考えると、もう一つ何かを成し遂げないといけないな、と。

-いつ頃からロンドンに住む、といった具体的な時期の目標はあるのでしょうか。

 年を重ねるごとに行けなくなるので、無理やりにでもみたいなマインドにはすでになっていて、行けるなら来年にでも、とは思っているんです。ただ、「それまでの間どうするのか」という“TO DO”についてはまだ何も考えてませんけど(笑)。でも、それぐらいの勢いでグンターやバスター・ムーンたちもやっていますからね。

-では、斎藤さんが夢をかなえるために一番大事だと思うことは?

 考えるよりも動くこと、でしょうね。僕はなかなかそれができないので、そこさえできればと思っていますけど。「背水の陣」じゃないですけど、とにかくその場に身を置く、というか。ささいなことでもいいから、まず一歩を踏み出すのが、環境作りという意味で大事かなと。

-グンターはそういう壁を簡単に突き破りますが、できないキャラクターもいますからね。

 そうなんですよ。ミーナ(声:トリー・ケリー/MISIA)なんかも、才能はあるのに、引っ込み思案だったりして。とりあえず、人生は一回だけですから、やりたいことをためらっている人は、この映画から勇気をもらってほしいです。僕も、改めて劇場でこの映画を見て、自分がどう感じるかを踏まえた上で、自分の夢に向かってまい進していきたいです。

(取材・文・写真/井上健一)

(C)2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

 

 

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