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多面的な役なので、そこをどうストロークの中で変化させるかを、今は意識しています。謎めいて見えるように、短いストロークでもいろいろな色合いが出せるようにしていきたいです。
俳優が持つ全ての感性と体、あらゆる能力を駆使して、作品を作っていくのが演劇だと、私は感じます。それは、その瞬間でしか生まれないもので、劇場が変わればまた違ったものが生まれるというぐらい繊細なものだと思います。幕が開いてからも、日々進化して変化していきますし…。そういう意味では、純粋に“演じる”ということに向き合える場所が舞台なのかなと私は思います。それから、作品を中心にして、その物語をどう伝えるかを全員で共有して、集中して進んでいくという意味で、演劇はすごく芸術的で、素晴らしいファクターだといつも感じています。
初めて舞台に立ったときから、その気持ちはずっと変わらないです。もちろん、映画もドラマも、どのファクターも、それぞれ魅力がありますが、演じていてどれが好きかと聞かれたら、演劇かもしれません。
今、お稽古をしていても絶対に面白いものになるという感覚しかないんです。ですので、ぜひ、それを体験しに劇場に足をお運びいただけたらと思います。おなかいっぱいになって帰れる楽しい作品になると思います。
(取材・文・写真/嶋田真己)
「2022年劇団☆新感線42周年興行・春公演 いのうえ歌舞伎『神州無頼街』」は、3月17日~29日に大阪・オリックス劇場ほか、静岡、東京で上演。
公式サイト http://www.vi-shinkansen.co.jp/shinshuburaigai/
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