エンターテインメント・ウェブマガジン
1964年にウォルト・ディズニーがプロデュースし、アカデミー賞5部門を受賞した映画『メリー・ポピンズ』。2004年には、ディズニーと「オペラ座の怪人」や「レ・ミゼラブル」などを生み出したプロデューサー、キャメロン・マッキントッシュ率いるクリエーティブチームがタッグを組んでミュージカル版を制作し、ロンドン・オリヴィエ賞やアメリカ・トニー賞にノミネートされるなど大きな話題を呼んだ。日本では18年に初演され、本作が3月26日から再演される。初演に続き、主人公・メリー・ポピンズを演じる濱田めぐみと、濱田とWキャストで本作からメリーを演じる笹本玲奈に、公演への意気込みを聞いた。
濱田 初演を経て、やりきれなかったと感じる部分や、もっともっとやりたいと思うことがあったので、それを今回、深めていきたいと思っています。それが何かというのは、今は私にも分からないのですが、きっとお稽古を通して見つかると思うので、お芝居をしていく中で深めていきたいです。それから、メリーという役は、とにかくやらなければいけないことが多くて…(笑)。立ち方、話し方にもいろいろなルールがありますが、それだけでなく、小道具の使い方、マジックと、とにかくたくさん覚えなければいけないことがある役です。初演を経験したからこそ、今回は“やらなければいけないこと”ばかりを考えないでも済むのかなと思います。余裕を持っていきたいです。
笹本 今、めぐさん(濱田)がおっしゃっていた “やらなければいけないこと”をしっかりと身につけていくことが、私の最初の課題だと思っています。小道具の使い方はもちろんですが、姿勢や立ち方、声のトーンまで決まりごとがあるので、自分でも初日にどのような状態でメリーとして立っていられるのか、想像ができていません(笑)。
濱田 先ほど、“余裕”という言葉を使いましたが、初演のときに身につけた小道具の使い方が少しでも体が覚えていたらいいなと今は思っています。玲奈ちゃんは、器用そうなので、すぐにうまくやれそうですよね。稽古場では、私の方が「大変だ」と言い続けている気がします(笑)。
笹本 最後のシーンのフライングは、飛ぶ距離が世界最長だと聞いたので、楽しみで楽しみで仕方ないです。舞台機構としても最新鋭のものだそうなので、高いところが好きな私としては、今からワクワクしています。
濱田 皆さんそうだと思いますが、私もディズニーランドやディズニーシーは大好きです。来場している方たちの笑顔を見るのが好きなんです。お友達同士で同じカチューシャをつけて楽しそうにしていたり、カップルで楽しんでいたり、子どもたちが笑顔いっぱいだったりして、来場している人たちの思いを垣間見られるので、私まで幸せな気分になれます。
笹本 私も小さい頃から家族と一緒に行くことが多かったです。ディズニーランドはもう何もかも好きなのですが、その中でもショーが大好きでした。私が「エンターテインメントを舞台上からお客さまに与える側の人間になりたい」と思ったきっかけでもありました。それから、ディズニーの音楽も、絶対に期待を裏切らないので、大好きです。ディズニーのショーと音楽は、いつの時代に見てもすごいと感じられます。それと同じように、この「メリー・ポピンズ」もこの先ずっと上演され続ける、驚きと感動を与え続けることができる作品になると思っています。
舞台・ミュージカル2025年12月10日
元禄時代に実際に起こった仇(あだ)討ちを題材に歌舞伎などで取り上げられて以来、何度もドラマ化、映画化、舞台化されてきた屈指の名作「忠臣蔵」が、上川隆也主演、堤幸彦演出によって舞台化される。今回、吉良上野介を演じるのは、高橋克典。高橋はデビ … 続きを読む
ドラマ2025年12月8日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、まもなくクライマックスを迎える。謎の絵師“写楽”が、蔦重の下で歌麿(染谷将太)ら当 … 続きを読む
映画2025年12月5日
戦争がもたらす狂気を圧倒的なリアリティーで描き、第46回日本漫画家協会優秀賞を受賞した武田一義の戦争漫画をアニメーション映画化した『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』が12月5日から全国公開された。太平洋戦争末期、激戦が繰り広げられたペリリ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月4日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 2016年に四代目・玉田玉秀 … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
WOWOWで毎週(日)午後10時より放送・配信中の「連続ドラマW シャドウワーク」は、佐野広実の同名小説を原作にしたヒューマンミステリー。 主婦の紀子は、長年にわたる夫の暴力によって自己喪失し、すべて自分が悪いと考えるようになっていた。 … 続きを読む