渋沢栄一と慶喜の最後のシーンは「同志として、役を超えたところで吉沢亮くんとお芝居ができた気がします」草なぎ剛(徳川慶喜)【「青天を衝け」インタビュー】

2021年12月5日 / 20:50

-1年間、1人の人物を演じたのは初めてとのことですが、草なぎさんにとってその経験はどんな意味がありましたか。

 1年もやったので、ほっとして次のステップに進めるかな、と思っていたら、じわじわと寂しくなってきて、2,3日は余韻を引きずっていました。1年間、自分の中で集中力を切らさずにお芝居できたことも、大きな自信になりました。久しぶりのテレビドラマでしたが、たくさんのスタッフの方や出演者の皆さんに本当に元気をもらいました。「もっと頑張らなきゃ」と思わせてくれましたし、僕にとっても人生のターニングポイントになったような感覚があります。

-「青天を衝け」の撮影を振り返って、一番楽しかったことは?

 吉沢亮くんという素晴らしい役者と最後までお芝居ができたことです。渋沢栄一という大変な役を、最後まで妥協することなく、自分の命を懸けて演じる。そういう亮くんの近くにいられたことは、僕にとってもすごく活力になり、「亮くんが、自分を次のステップに持っていってくれた」という感覚もあります。亮くんにとっても今回の経験は大きな財産になると思うので、最後まで走り切ったことを褒めてあげたいです。

(取材・文/井上健一)

渋沢栄一役の吉沢亮(左)と徳川慶喜役の草なぎ剛

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