エンターテインメント・ウェブマガジン
ここで笑わせようと思っているわけではないです。一人一人は真面目にやっているのにそれが互いにズレているというシチュエーションを作っていくと、笑いが起こりやすい印象です。自分の映画は結構そういうことがありますが、この映画は特に打率が高いですね(笑)。偶然をテーマにすると、そうしたズレが起こりやすくなるような気はしました。現実とすごく近いんだけど、何かズレていく。「ありそうなんだけど、ないかも、いやあるかも」という揺らぎがあり、時には「ないだろ!」っていう強烈な突っ込み感情が起きる。そのことが笑いに結び付いている気がします。
一番は先ほども言ったように、エリック・ロメールの映画と、その作り方だと思います。結果として今回、長編でやるよりも短編という形式のほうが、現実離れしたものは扱いやすいという気付きがありました。長編だと、もう少しリアリティーを作り込んでおかないと見ている側も疲れてしまいます。短編はある種の短距離走なので、現実からちょっと浮いたような展開でも、疲れる前に終わるというところがあるのかな、と。「いやいや、そんなことはないだろ」という事態が、ひたすら続いていくと疲れますが、いいあんばいで終わらせると、現実から微妙に浮いたような物語が展開できるというのが、短編の利点だと思いました。
自分が作った映画の中でも、ひときわ軽みがあって、笑いが起きる、多くの人が楽しめる映画になっています。それは役者さんの演技の力が大きくて、「本当にこんな話はないだろう」というような話なんですが、それを「こんな人いるかもな」というレベルにしてくれているのが役者さんたちの演技だと思います。その役者さん同士の掛け合いの素晴らしさを見ていただけたらと思います。
(取材・文/田中雄二)
舞台・ミュージカル2026年5月27日
芳根京子と渡辺翔太がダブル主演を務める、Bunkamura Production 2026/DISCOVER WORLD THEATRE vol.16「ウェンディ&ピーターパン」が、6月12日から上演される。本作は、世界的名作「ピーターパ … 続きを読む
映画2026年5月22日
-この話は、佐藤さんだからこそ出てきたものだという感じはありましたか。 多分、この山田太郎というのをこんなふうに演じてみたいというところから始まったんだと勝手に思います。そこからストーリーを膨らませていったり、いろいろと作っていったのかも … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年5月22日
宮野真守と神山智洋(WEST.)が出演する、2026年劇団☆新感線46周年興行・夏公演 SHINKANSEN☆RSP 怪奇骨董音楽劇「アケチコ!~蒸気の黒ダイヤ、あるいは狂気の島~」が、6月12日から上演される。本作は、脚本に劇作家の福原 … 続きを読む
ドラマ2026年5月21日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=羽柴秀吉/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。5月17日に放送された第19回「過去か … 続きを読む
映画2026年5月21日
-解答者役の人たちはいかがでしたか。 彼らも、ある意味バチバチでした。例えば、玉山(鉄二)くんがきっちりやると、次に出てくる人に、自分はもっと面白くやってやろうというスイッチが入ります。みんな真面目な人だから、負けないようにやるんです。そ … 続きを読む