【インタビュー】「連続ドラマW ソロモンの偽証」上白石萌歌「 “演じる”よりも“生きる”という感覚でお芝居ができました」連続ドラマ初主演で見せた入魂の演技!

2021年10月3日 / 22:03

-中盤からは裁判が中心になり、緊迫感のあるシーンが続きます。検事役を務める涼子は、難しいせりふが多く、お芝居も大変だったのでは?

 裁判シーンはずっと緊迫した空気が続いていました。地方の学校を借りて撮影し、3週間ぐらいキャストやスタッフの皆さんと一緒にいたので、団結力も生まれましたし、皆で現場を作るんだ、という意気込みで撮影していました。その分、毎日撮影から帰ると、電源が切れるようにバタッっと倒れこんでしまうほどで…。寝ている間も、みんなでもめる夢など、悪夢や暗い夢ばかり見ていましたし…。

-やはり大変な撮影だったのですね。

 ただ、その反動のように、現場の雰囲気はすごく明るくて、キャストはみんな仲がよかったんです。和気あいあいとして、本当の学校のような空間が広がっていて、今でも頻繁に連絡を取るぐらい、すてきな同志に出会えました。浮所(飛貴/野田健一役)くんや坂東(龍汰/大出俊次役)くんはムードメーカーでしたし、他の生徒とは別格の空気をまとっていらっしゃる宮沢(氷魚)さんも神原役にぴったりで…。そういう素晴らしい人たちといい作品を作りたい、苦しむほどいいものになる、と思っていましたが、仕上がった作品にその苦しさがきちんと反映されていたので、よかったなと。この現場を走り切ることができたのも、皆のおかげです。

-重いテーマの作品ですが、涼子の真っすぐさに心打たれ、最後はとても清々しい気持ちになりました。そんなふうに幅広い視聴者にアピールする一方で、上白石さんと同世代の若い人たちに向けたメッセージも、この作品には込められているように思えます。この作品を通じて、同世代の人たちに伝えたい思いはありますか。

 「大人に負けるな!」でしょうか(笑)。劇中には、事件を取材する記者の茂木(悦男/橋本じゅん)さんを始め、大人と対峙(たいじ)する場面が多いんですよね。世の中には、大人の言うことがすべて正しいと思い込まされたり、知らないうちに搾取されていたりすることが、きっとたくさんあると思うんです。そういうことに対して疑問を持ち、戦ったのが涼子ちゃんです。そういう「疑問を持つことの大切さ」を、皆さんに伝えられたらと思っています。

(取材・文・写真/井上健一)

『連続ドラマW 宮部みゆき「ソロモンの偽証」』 第3話場面写真(上白石萌歌)

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

山下リオ「それぞれの愛の形を、まざまざと見せつけられるような映画になっていると思います」『遺愛』【インタビュー】

映画2026年6月30日

-「愛か呪いか」が、この映画のキャッチコピーになっていますが、それについて、演じながらどのように感じましたか。  本当にその通りだと思います。愛とか呪いとか、一応名前は付いていますけど、それって、立体造形にしたら同じものができる可能性がある … 続きを読む

塩野瑛久「中島健人さんへのリスペクトがさらに増しました」ラブコメディで初共演『ラブ≠コメディ』【インタビュー】

映画2026年6月29日

-劇中では、麗司や颯真が人や作品との出会いを経て成長していく姿が描かれています。俳優として数々の出会いを経験してきた塩野さんにとって、最近ではNHKの大河ドラマ「光る君へ」(24)への出演も大きな出会いだったと思います。放送から2年がたち、 … 続きを読む

横山裕「人間ドラマが色濃く描かれていて、物語に一気に引き込まれる」 関水渚「横山さんが演じる磯貝さんとの掛け合いの面白さを楽しんで」 水ドラ★イレブン「今夜もシリアルキラーと待ち合わせ」【インタビュー】

ドラマ2026年6月29日

  -これからの暑い季節の撮影で大変なことも多いと思いますが、暑い中での撮影で心がけていることはありますか。 横山 10年前にも同じスタッフさんと一緒にドラマを作ったのですが、そのときはスーツで。それもめちゃくちゃ大変だったんですが、今回は … 続きを読む

藤井流星「コメディーがやりたい」 西田征史と6年ぶりのタッグで挑むROLL((CAKE))TIME【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年6月27日

 藤井流星が主演を務める舞台、ROLL⦅CAKE⦆TIMEが7月6日から上演される。本作は、藤井が脚本・演出の西田征史と2020年のドラマ&舞台「正しいロックバンドの作り方」以来6年ぶりにタッグを組む、完全オリジナルのハートフルサスペンスコ … 続きを読む

【映画コラム】『Michael/マイケル』から、マイケル・ジャクソンのMVを振り返る

映画2026年6月26日

 「スリラー」以降のマイケルのMVのキャリアは、「映画監督と組んで映像表現の限界を押し広げた歴史」そのものだった。  「今夜はビート・イット」(83)の監督はボブ・ジラルディ。本物のギャングたちが撮影に参加し、『ウエスト・サイド物語』(61 … 続きを読む

page top