【インタビュー】舞台「ジュリアス・シーザー」松井玲奈「お芝居はずっと続けていきたい」

2021年10月2日 / 08:02

-映像のお芝居と舞台のお芝居で変えているところはありますか。

 映像では、画面サイズで見たときのことをどこかで考えながらやっています。それに比べると、そのままのお芝居だと舞台では表現が小さくなってしまったり、体から出す情報量が少なかったりするので、稽古をしながら体や手が自然とどんどん動いていきます。それから、映像よりも明確に、誰に向かって何を言っているのかを感じながらお芝居している感じがします。映像のときは(せりふを伝える)相手が目の前にいますが、舞台は相手が自分の後ろにいて、お客さんに向かって話すこともあります。情報を発信していく方向がさまざまなのが舞台の面白いところでもあると感じています。

-松井さんは俳優業だけでなく執筆業など幅広く活動していますが、今後の目標は?

 お芝居はずっと続けていきたいなという気持ちは常にあります。舞台もコンスタントに出たいですし、書くことも続けていきたいと思っているので、今の活動をずっと続けていくことが目標です。続けていくことは一番大切なことだと思うので、次につながるように、今お仕事をご一緒している方とまたご一緒できたり、新しい出会いがあるように頑張るということがまず第一です。ですが、いつか脚本を書きたいという気持ちもあるので、それをもっと大きな気持ちにしていきたいなと思います。

-改めて本作の見どころと、公演を楽しみにされている方々に一言メッセージを。

 この作品は、絶頂を極めた者たちが転げ落ちていくという展開が何度も起きる作品なので、どのようにして頂点を極め、どのようにして地をはいつくばうのか(笑)、それを楽しみにしていただけたらいいなと思います。劇場に足を運んでいただいた際には、ぜひローマの世界にどっぷりと浸っていただけたらうれしいです。

(取材・文・撮影/嶋田真己)

パルコ・プロデュース2021「ジュリアス・シーザー」

 パルコ・プロデュース2021「ジュリアス・シーザー」は、10月10日~31日に都内・PARCO劇場ほか、大阪、山形、福島、宮城、富山、愛知で上演。

公式サイト https://stage.parco.jp/program/julius

 

 

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

DAIGO「クリスマス気分を盛り上げてくれる作品なので、『パーシーのクリスマス急行』にぜひ乗車してください」『映画 きかんしゃトーマス サンタをさがせ!パーシーのクリスマス急行』【インタビュー】

映画2025年12月12日

-パーシーのように、与えられた仕事を楽しくやるコツがあれば教えください。  仕事があることが幸せ。シンプルにそういう意識を持ってやっています。僕もミュージシャンを目指していろいろとやっていましたが、思うように行かなくて。でも、音楽に対する情 … 続きを読む

高橋克典「これは吉良の物語でもあるのだと感じていただけるような芝居をしたい」 堤幸彦「『忠臣蔵』は、演劇的に言えば1丁目1番地的な作品」 舞台「忠臣蔵」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年12月10日

-堤さんと高橋さんは高橋さんのドラマデビュー作以来のタッグと聞いています。堤さんは高橋さんの吉良上野介にどのような期待を寄せていますか。 堤 ぴったりだと思いますよ。生き馬の目を抜く芸能界で酸いも甘いも知り尽くしていますから。デビューの瞬間 … 続きを読む

生田斗真が驚きの一人二役!「最初から決まっていたわけではありません」制作統括・藤並英樹氏が明かす舞台裏【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月8日

-治済に対する仇討ちのため、対立関係にあった蔦重と松平定信(井上祐貴)がタッグを組む展開にも驚かされると同時に、思わず胸が熱くなりました。 藤並 白河藩に戻った後の定信は、それまでとは打って変わって、大田南畝や山東京伝に本を書かせているんで … 続きを読む

板垣李光人「最初から、戦争を考えて見るのではなく、実際に見て感じたことを広めていっていただければ、それが一番うれしいです」『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』【インタビュー】

映画2025年12月5日

-戦場で、田丸が絵や漫画を描くことにどのような意味があったと思いますか。  功績係に任命された田丸には、もちろん何かを書き記すという使命感もあったでしょうが、いつ自分や仲間が命を落とすか分からない状況の中で、自分の世界の中で向き合えるものが … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(8)百年ぶりの復活へ 四代目が掲げた三つの大願

舞台・ミュージカル2025年12月4日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。    2016年に四代目・玉田玉秀 … 続きを読む

Willfriends

page top