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映像では、画面サイズで見たときのことをどこかで考えながらやっています。それに比べると、そのままのお芝居だと舞台では表現が小さくなってしまったり、体から出す情報量が少なかったりするので、稽古をしながら体や手が自然とどんどん動いていきます。それから、映像よりも明確に、誰に向かって何を言っているのかを感じながらお芝居している感じがします。映像のときは(せりふを伝える)相手が目の前にいますが、舞台は相手が自分の後ろにいて、お客さんに向かって話すこともあります。情報を発信していく方向がさまざまなのが舞台の面白いところでもあると感じています。
お芝居はずっと続けていきたいなという気持ちは常にあります。舞台もコンスタントに出たいですし、書くことも続けていきたいと思っているので、今の活動をずっと続けていくことが目標です。続けていくことは一番大切なことだと思うので、次につながるように、今お仕事をご一緒している方とまたご一緒できたり、新しい出会いがあるように頑張るということがまず第一です。ですが、いつか脚本を書きたいという気持ちもあるので、それをもっと大きな気持ちにしていきたいなと思います。
この作品は、絶頂を極めた者たちが転げ落ちていくという展開が何度も起きる作品なので、どのようにして頂点を極め、どのようにして地をはいつくばうのか(笑)、それを楽しみにしていただけたらいいなと思います。劇場に足を運んでいただいた際には、ぜひローマの世界にどっぷりと浸っていただけたらうれしいです。
(取材・文・撮影/嶋田真己)
パルコ・プロデュース2021「ジュリアス・シーザー」は、10月10日~31日に都内・PARCO劇場ほか、大阪、山形、福島、宮城、富山、愛知で上演。
公式サイト https://stage.parco.jp/program/julius
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