【インタビュー】WOWOWオリジナルドラマ「グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ」松本穂香 挑戦となった腐女子役で「鍛えられた」

2021年8月18日 / 12:00

 松本穂香が腐女子を演じるドラマ「グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ」が、8月20日午後11時からWOWOWで放送・配信される。本作は、『グラップラー刃牙』(板垣恵介著/秋田書店刊)を人生で初めて読んだBL(ボーイズラブ)研究家の金田淳子が「この作品、濃厚BLなのでは?」と発想したことから生まれたエッセーを原案としたドラマ。主人公・児島あかねを演じる松本に、演じる上で意識したことや見どころを聞いた。

松本穂香

-実在する漫画をBLだと妄想するという規格外のエッセーを原案にしたドラマというのはなかなかない企画だと思いますが、最初にオファーがあったときの心境を教えてください。

 こういったエッセーが原案というのは、本当に珍しいですよね。(脚本は)モノローグも尋常じゃなく多いですし、せりふ量も今まで経験したことのない量だったので不安もありましたが、思いも寄らない妄想シチュエーションが展開されるので、ワクワク感もありました。

-『グラップラー刃牙』という漫画はご存じでしたか。

 知りませんでした。この作品に出演することになり、初めて読んだのですが、すごく読みやすいなと思いました。私は、今まであまり漫画に触れてこなかったのですが、そういう私のような人でもどんどん読める内容でした。

-今回は、BL好きの腐女子という役柄ですが、どのように役作りをしましたか。

 山岸監督と衣装合わせのときから、どんなビジュアルにするのか話し合いました。今回、監督から「前髪を真っすぐにしてほしい」と言われてそうしています。それは、あかねの心の壁や彼女の世界を表していると監督はおっしゃっていました。あかねは、会社ではあまり人と深く関わらないで面倒事を避けて過ごし、家では好きなものにまっしぐら。心を許した腐女子仲間とは語り合うというように、オンオフをきっちり分けて演じることを意識しました。

-腐女子仲間で語り合うシーンでは、どんなところを意識しましたか。

 ただ単に楽しく話してしまうと、キャピキャピした空気になりかねないので、カラッとした感じを出さないように意識しました。監督から「笑顔ではなくて、陰湿なニタニタした笑い顔が欲しい」と言われたので、そこは意識し出すようにしていました。

-長ぜりふも多い作品でしたね。

 台本6ページ分を1人で話さないといけないというシーンもありました(笑)。かんでしまうんじゃないかと不安も大きかったのですが、共演者の皆さんが楽しんで撮影されているのを見て、プレッシャーになり過ぎず、いい緊張感で撮影できたと思います。

-あかねの会社の後輩で、あかねに好意を抱く竹野航平役の岡山天音さんと、あかねの地元の同級生で、会社に出入りする業者の柴本大寿役の神尾楓珠さんの印象を教えてください。

 天音さんとはこれまでにも何度もご一緒しているのですが、なぜか私が演じる役に思いを寄せる役を演じることが多くて、天音さんがご自分で「松本穂香片思い俳優」とおっしゃっています(笑)。それぐらいご縁のある方なので、今回もご一緒できて楽しかったです。それから、撮影を通して、お二人共とても変わった方だと思いました(笑)。それでいて、お二人ともお若いのにどっしりと構えていて、至るところでアドリブを盛り込んでくる対応力もお持ちです。演技では引っ張ってもらい、「そんなアドリブを入れるんだ」と刺激も多い撮影でした。

-2人はどんなアドリブをしていたんですか。

 例えば、コーヒーを飲んで「熱っ」って言ったり、神尾さんがあかねの会社から帰るときにあかねにピースをして帰ったり、すごく小さなことです。ですが、それが小さいほど作品の面白さにつながっているように思います。

-本作で演じたあかねに共感できるところはありますか。

 自宅で思いが高まってジタバタしてしまったり、何かを思い出して悶えるみたいなことって、みんなあると思います。私も、家に1人でいるといろいろなことを思い出して、それはいいことだけじゃなくて恥ずかしいことだったりもするのですが、叫んでしまったりしています(笑)。

-この作品は松本さんにととってどんな作品になりましたか。

 みんなで作っているという感覚がすごく強い作品でした。美術や衣装にもスタッフさんのこだわりも強かったですし、それに助けてもらう場面もたくさんありました。お芝居の面では「挑戦」が多かったので、かなり鍛えられたと思います。

-本作で特に注目して見てほしいところは?

 妄想シーンです。それから、長ぜりふを話しているシーンは特に頑張ったので、そこは注目して見ていただけたらうれしいです。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

伊原六花「七五三掛さんが一緒で心強い」七五三掛龍也「伊原さんはオールマイティーな方」痛快リベンジ・エンターテインメントで共演「小麦とバターと復讐と」【インタビュー】

ドラマ2026年10月7日

 10月7日(水)よる11時からカンテレ・フジテレビ系全国ネット「水ドラ★イレブン」枠で、新ドラマ「小麦とバターと復讐と」がスタートする。  夫と助手に裏切られ、命を落としたパン職人の野崎ミチルが、2年前にタイムリープし、過去をやり直しなが … 続きを読む

川口春奈、高杉真宙「自分や家族、周りの人たちを大事にしようと思うきっかけになったらうれしいです」『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』【インタビュー】

映画2026年10月1日

 大腸がんによって24歳で他界した遠藤和(のどか)さんが亡くなる10日前までつづり続けた手記を映画化した『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』が、10月2日から全国公開される。本作で、主人公の和と夫の将一を演じた、川口春奈と高杉真 … 続きを読む

木戸大聖「悲しいと思っていてもそれを表情に出せないのが難しかったです」『沖晴くんの涙を殺して』【インタビュー】

映画2026年10月1日

 余命1年の音楽教師・京香(広瀬アリス)と、喜び以外の感情を失った高校生・沖晴が織りなす、切なくも温かい感動の人生賛歌『沖晴くんの涙を殺して』が10月2日から全国公開される。本作で、訳あり高校生の沖晴を演じた木戸大聖に話を聞いた。 -沖晴の … 続きを読む

小瀧望「ファンの皆さまの声に応え続けたい」 舞台「ロックンロール」では「僕たちの芝居とともに、当時のロックミュージックも楽しんで」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月30日

 小瀧望が主演する舞台「ロックンロール」が、11月6日から上演される。本作は、世界的な劇作家トム・ストッパードが祖国チェコスロバキアを舞台に、20年以上にわたる歴史のうねりを描きながら、自由の尊さをうたう物語。愛するロックンロールと母親を守 … 続きを読む

佐津川愛美「酒井監督に惚れました(笑)」念願だった酒井麻衣監督との初タッグ『時給三〇〇円の死神』【インタビュー】

映画2026年9月30日

 10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む

page top