エンターテインメント・ウェブマガジン
自分のことを書いているので、私に興味がある人以外は面白くない本かもしれません(笑)。「はじめに」でも書いているのですが、私が私を語るなら、私が触れてきたものや人を介さないと語れないと思って、人を通して自分について書いています。見た作品、出会った人の言葉といった“受け売り”で、私は成り立っていると思うんです。なので、魔女が大きな鍋で“私”を作っているとしたら、今回の本はそこに並ぶいろいろな調味料です。こうして伊藤沙莉が出来上がったんだというふうに読んでいただけると面白いのかなと思います。
ファンタジーではありますが、そのファンタジーの中で生きる人たちの“リアル”が詰まっている作品です。人間味のあるさまざまなキャラクターたちが登場するので、きっと自分に置き換えて見ることができると思います。ファンタジーと言ってしまうとすごく遠い存在に思えますが、めちゃくちゃ身近なファンタジーです。「何かいいものを見られたな」という気持ちで楽しんでくださるとうれしいです。
(取材・文・写真/嶋田真己)
パルコ・プロデュース2021「首切り王子と愚かな女」は、6月15日~7月4日に、都内・PARCO劇場ほか、大阪、広島、福岡で上演。
公式サイト https://stage.parco.jp/program/kubikiri/
映画2025年9月18日
『遠い山なみの光』(9月5日公開) 1980年代のイギリス。日本人の母とイギリス人の父との間に生まれロンドンで暮らすニキ(カミラ・アイコ)は、大学を中退し作家を目指している。ある日、彼女は執筆のため、異父姉の景子が亡くなって以来疎遠になっ … 続きを読む
2025年9月18日
▼新しい美の概念 志賀直哉や武者小路実篤らと文芸雑誌『白樺』を創刊し、西洋美術を紹介していた柳宗悦(1889-1961)は、浅川兄弟との関わりで初めて朝鮮に興味を持つことになる。 「(彫刻家を目指していた)伯教さんは『白樺』を読み、柳先 … 続きを読む
映画2025年9月18日
-劇中に流れるさまざまな曲は、全て監督のチョイスですか。 音楽は全て私のチョイスです。こういうシーン、こういう状況だったらこの音楽は意味があるかなと考えながら一つ一つ選んでいきましたが、いろんな人たちの意見も聞きましたし、私自身もたくさん … 続きを読む
映画2025年9月16日
-お芝居に悩んだり、難しさを感じたりすることはありませんでしたか。 前田 たくさんあります。でもその都度、松井監督と相談しながら進めていきました。迷ったときは、松井監督を信じればいい、という信頼関係が出来上がっていたので。 窪塚 松井監督は … 続きを読む
映画2025年9月12日
-ルンメイさん、夫・賢治役の西島秀俊さんの印象はいかがでしたか。 ルンメイ 今回西島さんと一緒にお仕事ができたことはとても光栄でした。西島さんは経験豊かな方なので、私は現場でとても安心して演技をすることができました。西島さんがいろんなエネル … 続きを読む