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自分のことを書いているので、私に興味がある人以外は面白くない本かもしれません(笑)。「はじめに」でも書いているのですが、私が私を語るなら、私が触れてきたものや人を介さないと語れないと思って、人を通して自分について書いています。見た作品、出会った人の言葉といった“受け売り”で、私は成り立っていると思うんです。なので、魔女が大きな鍋で“私”を作っているとしたら、今回の本はそこに並ぶいろいろな調味料です。こうして伊藤沙莉が出来上がったんだというふうに読んでいただけると面白いのかなと思います。
ファンタジーではありますが、そのファンタジーの中で生きる人たちの“リアル”が詰まっている作品です。人間味のあるさまざまなキャラクターたちが登場するので、きっと自分に置き換えて見ることができると思います。ファンタジーと言ってしまうとすごく遠い存在に思えますが、めちゃくちゃ身近なファンタジーです。「何かいいものを見られたな」という気持ちで楽しんでくださるとうれしいです。
(取材・文・写真/嶋田真己)
パルコ・プロデュース2021「首切り王子と愚かな女」は、6月15日~7月4日に、都内・PARCO劇場ほか、大阪、広島、福岡で上演。
公式サイト https://stage.parco.jp/program/kubikiri/
ドラマ2025年12月8日
-治済に対する仇討ちのため、対立関係にあった蔦重と松平定信(井上祐貴)がタッグを組む展開にも驚かされると同時に、思わず胸が熱くなりました。 藤並 白河藩に戻った後の定信は、それまでとは打って変わって、大田南畝や山東京伝に本を書かせているんで … 続きを読む
映画2025年12月5日
-戦場で、田丸が絵や漫画を描くことにどのような意味があったと思いますか。 功績係に任命された田丸には、もちろん何かを書き記すという使命感もあったでしょうが、いつ自分や仲間が命を落とすか分からない状況の中で、自分の世界の中で向き合えるものが … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月4日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 2016年に四代目・玉田玉秀 … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
-雰囲気のいい現場だったようですね。 中でもしのぶさんは、「これはこういうことなのかな?」といった感じで、積極的に質問をされるんです。その上、「私、緊張しちゃう」などと、ご自身の気持ちを織り交ぜながら現場にいてくださるので、私も質問が … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
―確かにその通りですね(笑)。 ただ、大半は史実通りですが、(小田)新之助(井之脇海)とふく(=うつせみ/小野花梨)ととよ坊の一家、序盤に登場した蔦重の恩人の花魁・朝顔(愛希れいか)など、一部に私が創作したオリジナルキャラもいます。と … 続きを読む