【インタビュー】ドラマ「#コールドゲーム」結木滉星「仕事が生きがいだというぐらい楽しい」 氷河期を舞台にしたサバイバルドラマに挑戦

2021年6月7日 / 08:00

 天才詐欺師がマイナス45度の極寒の中、サバイバルをする姿を描く、大人の土ドラ「#コールドゲーム」が、6月5日から東海テレビ・フジテレビ系で放送中。本作は、氷河期に突入した地球で、わずかに生き残った人類によるサバイバルストーリー。たどり着いた避難所で“家族”が優先されることを知った、前科2犯の天才詐欺師・木村祥子(羽田美智子)が、寄せ集めの“偽装家族”を作り、過酷な日々に立ち向かう。“偽装家族”の長男・木村大輝を演じる結木滉星に本作の見どころや俳優としての目標を聞いた。

結木滉星

-話題作を数多く制作している「オトナの土ドラ」枠での連ドラ出演のオファーを受けて、どんな気持ちでしたか。

 設定や展開もこれまでにないものですし、感動できるところも多く、とにかく脚本が面白いと思いました。サバイバルストーリーではありますが、人間関係もしっかりと描かれているので、そういう視点でも楽しんでいただけると思います。ただ、もちろんマイナス45度の世界は体験したことがないので(笑)、どう作っていくのか、苦労することも多いのではないかとは思いました。

-撮影がクランクインし、実際には、どんなところに苦労していますか。

 氷河期という設定なので、4、5枚着込んだ上にダウンを着るので、暑いんですよ(笑)。今は気温も暖かくなってきたので、寒い設定であるということを忘れないようにしないといけないとは思っています。シーンでいうと、クランクインしてすぐに実際の雪の中で撮影した、クライマックスの雪の中でのシーンが印象に残っています。実はまだ台本も全て出来上がっていなかったので、僕が演じる大輝がどうやってそのシーンにつながっていくのか、確実なものが分からなかったんです。なので、どう演じたらいいのか分からず、監督とコミュニケーションを取りながら感情を持っていくという作業が必要だったのですが、今思い返すと、難しかったと思うシーンでした。

-大輝という役を演じる上では、どんなところにポイントを置いて演じていますか。

 大輝は、二面性のある人物で、表の顔はイケメンでモテるという役ですが、裏ではサイコパスな部分があります。彼の中には、復讐(ふくしゅう)が軸としてあるので、まずはそこから作っていこうと思いました。僕はこれまで、これほど二面性があって影のある役は演じたことがなかったので、演じるのが楽しみでしたし、やりがいも感じていますが、やはり表と裏の顔のバランスを取るのは難しいです。現場でもまだ模索しています。これでいいのかと不安になったら、監督に相談するようにしています。

-結木さん自身は、表と裏の顔はありますか。

 あると思います(笑)。基本的に明るく、友達といれば楽しくワイワイしているのが、表の結木滉星ですが、家では親とも話しませんし、無口です。一人のときには、何を考えているのか分からないと思われることが多いので、そういう面では大輝と似ているところがあるのかなとは思います。

-主演の羽田美智子さんとは本作が初共演ということですが、撮影現場でのエピソードを教えてください。

 羽田さんは、本当に気さくで明るい方で、現場を和ませてくださるすてきな方です。ですが、一つだけやめてほしいことがありまして…。僕が4月にカレンダーを発売したので、それを羽田さんや(偽装家族役の)久間田(琳加)さん、やすさんに差し上げたんです。そうしたら、羽田さんに気に入っていただいたようで、みんなが使うメーク室にカレンダーを貼ってくださったんです。とてもありがたいんですけど、みんなが使うメーク室なので、恥ずかしい(笑)。それはやめてほしいということを、ここを通して言わせていただきます(笑)。

-偽装家族を作るという本作にちなんで、結木さんの家族についても教えてください。

 弟が1人います。今は、お互いに自立していますし、そこまで連絡を取ることもないのですが、小さい頃は僕が弟にべったりでした。かわい過ぎて、ひたすらくっついていて、煙たがられることが多かったです(笑)。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

山里亮太「長年の“したたかさ”が生きました(笑)」 三宅健太「山里さんには悔しさすら覚えます(笑)」STUDIO4℃の最新アニメ『ChaO』に声の出演【インタビュー】

映画2025年8月15日

 『鉄コン筋クリート』(06)、『海獣の子供』(19)を始め、個性的なアニメーションを次々と送り出してきたSTUDIO4℃。その最新作が、アンデルセンのおとぎ話『人魚姫』をベースに、人間の青年・ステファン(声:鈴鹿央士)と人魚王国のお姫さま … 続きを読む

ウィリアム・ユーバンク監督「基本的には娯楽作品として楽しかったり、スリリングだったり、怖かったりというところを目指しました」『ランド・オブ・バッド』【インタビュー】

映画2025年8月14日

 ラッセル・クロウとリアム・ヘムズワースが共演し、戦場で孤立した若手軍曹と、彼を後方から支援する無人戦闘機のベテラン操縦官の闘いを活写したサバイバルアクション『ランド・オブ・バッド』が8月15日から全国公開された。米海軍全面協力のもと、入念 … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(1)“たまたま”が導いた講談の道

舞台・ミュージカル2025年8月14日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼みなさん、こんにちは  日本の伝 … 続きを読む

原嘉孝×いとうあさこ、timelesz加入後初の舞台主演に「timeleszを背負っています」 舞台「ドラマプランニング」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年8月11日

 脚本家・演出家の山田能龍、いとうあさこによる劇団山田ジャパンの2025年9月公演「ドラマプランニング」にtimeleszの原嘉孝が出演する。  本作は、テレビ業界におけるドラマ制作現場を舞台とし、ほれ込んだ漫画の映像化で初のチーフ作品を担 … 続きを読む

【映画コラム】新旧のSFアクション映画の魅力が詰まった『ジュラシック・ワールド/復活の大地』

映画2025年8月10日

『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(8月8日公開)  熟練の特殊工作員ゾーラ・ベネット(スカーレット・ヨハンソン)は、信頼する傭兵のダンカン・キンケイド(マハーシャラ・アリ)、古生物学者のヘンリー・ルーミス博士(ジョナサン・ベイリー)ら … 続きを読む

Willfriends

page top