エンターテインメント・ウェブマガジン
映画はリズムが大切で、リズムにはコントラスト(対比)が重要だと考えています。例えば、まず、今フランシスがどんな場所に身を置いているのかを描きます。それは決して快適な場所ではありません。それに対比するように、夜のベルリンは華やかで夢のようです。この二つの世界、厳しさと美しさの間にフランシスを置きたかったのです。そういう設計をしました。
僕は、映画の中でキャラクターが歌うシーンが大好きです。実は、今回は他の曲を使いたいと思いましたが、あまりにもお金がかかってしまうので、ただで使える「いとしのクレメンタイン」になりました。これはアメリカの古い歌ですが、歌詞は、溺死した女性についてのものです。最後は、ミーツェもまるで自分の死を予感するかのように、口ずさみます。その意味では、ぴたっとはまった気がします。
映画作りは、友情や信頼の上に成り立っていて、ベストの形は皆がファミリーである、ということです。僕は15年来、同じスタッフと一緒に映画を作っているので、皆とても仲がいいです。俳優との関係も、互いに信頼感が得られるか、家族のように思ってもらえるのかが、とても重要だと思います。それがなければ、傑出した演技はできないと思っています。この映画では、俳優たちを「マイ・キッズ」と呼んでいました。皆本当にすごい演技を披露してくれて、うれしくなりました。それはなぜかと言うと、互いに愛し合っていて、皆が一つの家族になれたからだと思います。
(取材・文/田中雄二)
STAR CHANNEL MOVIES『ベルリン・アレクサンダープラッツ』
MIRAIL(ミレール)・Amazon Prime Video・U -NEXTでオンライン上映。
映画2025年12月5日
-戦場で、田丸が絵や漫画を描くことにどのような意味があったと思いますか。 功績係に任命された田丸には、もちろん何かを書き記すという使命感もあったでしょうが、いつ自分や仲間が命を落とすか分からない状況の中で、自分の世界の中で向き合えるものが … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月4日
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ドラマ2025年12月1日
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舞台・ミュージカル2025年11月30日
今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む