【インタビュー】映画『NO CALL NO LIFE』優希美青&井上祐貴、期待の若手俳優が挑む「若さ故の危うい恋」

2021年3月3日 / 06:42

 ホリプロ60周年を記念した映画『NO CALL NO LIFE』が3月5日から公開される。本作は、壁井ユカコの同名小説を原作に、親からの愛情を知らずに育った主人公の女子高生・有海と、同じ境遇の不良少年・春川の、痛いほどに切ない恋を描いた青春ラブストーリー。優希美青と井上祐貴が、W主演で有海と春川を演じる。今回は、2人に撮影を通して感じたことや本作の見どころを聞いた。

優希美青(左)と井上祐貴

-本作への出演が決まったときの心境を教えてください。

優希 60周年記念という大きな節目の映画に、主演で、と言っていただけたことはすごくうれしかったのですが、その反面、主演として映画を背負わなければいけないという不安もありました。

井上 僕も同じように、主演が決まってめちゃくちゃうれしかったですが、プレッシャーもすごく感じました。原作を読んでも、僕は1回では理解できなくて、難しい作品という印象を持ったので、そういう意味での不安もありました。

-難しいというのは、春川たちの心情が理解し難いということですか。

井上 そうです。それもありますが、僕自身、これまでたくさん本を読んできた方ではないので、過去からの電話といった、非現実的な要素が入ったときに落とし込めなかったということもありました。ですが、物語の流れを分かった上で読めば、理解しやすいと思います。2回目に読んだときには、春川を演じるという前提で読んだのですが、おっしゃる通り、春川の心情も理解するのはすごく難しかったです。

-優希さんは、最初に脚本を読んだ段階では、本作のどこに魅力を感じましたか。

優希 若いからこその恋愛を描いているだけでなく、虐待や暴力などのいろいろな問題が詰まっていて、全体的には重いテーマを持った作品だと思います。でも、見終わった後に「痛い、苦しい」といった感情よりも、いろいろな面で共感していただけるのがこの作品の魅力の一つなのかなと思いました。

-心に傷を持った高校生という難しい役どころだったと思いますが、どんな点を意識して演じましたか。

井上 特別に何かを意識したということはありません。ただ、僕自身理解してからじゃないと演じられないので、疑問があればすぐに監督やプロデューサーさんに聞いて、ディスカッションをするようにはしていました。

優希 私は、監督と初めて2人でお話しする機会を頂いたときに、監督が、有海は私の闇の部分を表に出せたら成り立つというお話をしてくださったんです。それで、私が見せていない部分や、私の中の闇って何だろうと考えて、自分に照らし合わせて演じるようになりました。

-それぞれのキャラクターを、どういう人物に捉えて演じましたか。

優希 有海は、普通の女の子だけど、どこか普通じゃないところがある。まさに私そのままだと思っていました。

-共通点も多いんですね?

優希 はい。例えば、私は、何か考えごとをしていると、そのことで頭がいっぱいになってしまって、友達の話も、聞いているようで聞いていないということがあるんですが、それと同じようなシーンが劇中にも出てきます。そういうところが似ていると思いましたし、普段の私に近かったので、演じやすかったです。

井上 僕は逆に、似ている部分は少なくて、分からないところがいっぱいありました。でも、春川の全部が分からないということではないので、共感できる部分を膨らませて、シーンごとに、春川がどういう感情になっているのかを考えながら演じていました。

-撮影で一番印象に残っているシーンは?

優希 私は春川を追い掛けて病院からタクシーに乗るシーンです。監督に「自由に演じて」とおっしゃっていただいたので、どう表現したらいいのか悩んだシーンでもありました。「春川がどこにいるのか分からない。でも、すぐに会いたい」という気持ちを表現しなければならなかったのですが、いざタクシーに乗ってみたら、何も考えることなどなくて、自然とその気持ちがあふれ出ていました。撮影後に、監督からも、カメラマンさんからも「今までで一番いい表情をしていた」とおっしゃっていただけたシーンでもあったので、印象に残っています。

井上 僕は、(桜井ユキが演じた)お母さんとのシーンです。ずっと大好きで、でも愛情を注いでもらえなかったお母さんに対して、「もう、あんたの前に一生現れない」というせりふを言うのですが、本当につらかったです。台本を読んだ時点で、つらいシーンだと感じてはいたのですが、実際に桜井さんと対面してお芝居をしたら、より感じるものがあって…。時間にしたらすごく短いシーンなのですが、大好きなシーンです。

 
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