【大河ドラマコラム】「麒麟がくる」第四十二回「離れゆく心」光秀と信長の運命やいかに? 残り2回でさらに膨らむ本能寺の変への期待と止まらない妄想

2021年1月26日 / 16:41

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」。放送は残り2回となり、最終回で描かれると公表されている本能寺の変に向け、いよいよ準備が整ってきた。現在、番組公式サイトで公開されている次回予告には、「ときは今あめが下知る五月かな」という、明智光秀(長谷川博己)が本能寺の変に臨む直前に詠んだと言われる句が表示されており、さらに気持ちが高まってくる。

明智光秀役の長谷川博己(左)と織田信長役の染谷将太

 1月24日放送の第四十二回「離れゆく心」では、徳川家康(風間俊介)が織田信長(染谷将太)から嫡男・信康の成敗を命じられたこと、光秀と再会した将軍・足利義昭(滝藤賢一)が駒(門脇麦)宛の手紙に「光秀となら、麒麟が訪れる平和な世を作れるかもしれないと思った」と書いてきたことを、光秀が知ることとなった。

 また、第四十一回では正親町天皇(坂東玉三郎)から「この後、信長が道を間違えぬよう、しかと見届けよ」との言葉ももらっている。本能寺の変については、こうした周囲の状況を踏まえた上で、光秀自身が決断する…という流れになるに違いない。

 本能寺の変の原因については、光秀の中で信長に対する不信感と恐れが芽生えたため…という通説が頭にあった筆者は、そんな平凡な予想をくつがえす展開に新鮮な驚きを覚えつつ、固唾(かたず)を飲んで物語の行方を見守っているところだ。と同時に、期待値が高い分、いろいろと妄想も膨らんでくる。

 亀裂が深まっているとは言え、光秀と信長は、決して憎み合ったり、疎ましく感じていたりするわけではない。それどころか、互いに相手を深く思うからこそ、衝突し、亀裂が深まっていく…という難しい関係にある。

 番組公式twitterによると、第四十二回で信長が光秀に手を挙げた場面について、信長役の染谷も「いくら問い詰めても、帝が自分のことをどう言っていたのか十兵衛は話してくれない。それが不安で仕方なかった。高圧的な態度を取っていますが、心情的には、頼むから教えてくれとお願いしているんです。でも最後は不安からくる怒りで、暴走して手を出してしまった」と語っている。

 そんな2人が対峙(たいじ)する本能寺の変が、型通りに描かれるとは考えにくい。となると、一体どんな展開が待っているのか? 光秀が「信長を担ぎ出した責任は自分にある。戦を終わらせ、世を穏やかにするためには、自分が片を付けるしかない…」と覚悟を決めるのか。

 そうすると、本能寺の変後の光秀と羽柴秀吉(佐々木蔵之介)の“山崎の戦い”は、「光秀が信長の後を追う」といったニュアンスで描かれ、光秀と信長の壮大な愛のドラマに昇華するのでは? いやいや、そんなばかな…。などと、結論の出ない妄想が頭の中で堂々巡りをしている状態だ。

 とはいえ、ドラマの作り手はそんな浅はかな考えを軽々と超えてくれるはず。また、第四十三回の予告には、光秀らしき人物が信長から足蹴(あしげ)にされる様子も映っていた。これを見る限り、家康の供応役を務めた宴席で、光秀が信長の不興を買う、という有名な場面も描かれそうだが、果たしてそれが、本能寺の変にどう絡んでくるのかも気になるところだ。

 
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