【インタビュー】映画『望み』堤幸彦監督 コメディーサスペンスからシフトし、深い人間ドラマの製作に使命感

2020年10月8日 / 12:00

-監督の代表作と言えば、「ケイゾク」や「TRICK」といったコメディーミステリーが挙げられますが、これらの人間描写も丁寧に描かれていて、ある意味“人間ドラマ”だと感じながら見ていました。

 そうですね。犯人が一番人間的であったり、逆にキャラクターとして存在している主人公が、たまに人間的なところを見せると、それが効果的に映ったりしますよね。そうやって、今までは僕が作った箱庭の世界でうごめく人間たちのドラマを作ってきましたが、今後は、戦争や事件、事故など、実際のエピソードにフォーカスを当てた人間ドラマを作っていきたいです。

-そのように監督を突き動かしているものは何でしょうか。

 学生の頃、世の中に矛盾が多いことに気付く瞬間が何度もあり、青春独特の潔白さというか、世の中を正すべきではないか…という思いで、学生運動に参加したこともありました。その頃のフィルターで見た社会の構造は、50年たった今も変わらない気がします。そんな、世の中の不条理や、みんなが見過ごしているものに対して、今ならもっとシニカルに、うまく世に訴えることができるんじゃないかと思っています。

-今後の作品も楽しみにしています。最後に読者にメッセージをお願いします。

 映画『望み』のどこかに、皆さんがいらっしゃると思います。それぐらい、どなたさまの心にも刺さってほしいという気持ちで作りました。ぜひご覧ください。

(取材・文・写真/錦玲那)

(C)2020「望み」製作委員会

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