【インタビュー】「誰かが、見ている」三谷幸喜「喜劇俳優として香取さんに全幅の信頼を置いています」 香取慎吾「最初は『本当にいいんですか?』という感じでやっていました」

2020年9月16日 / 06:30

-今回は、「コメディアンとしての香取慎吾を引き出したかった」と聞きましたが。

三谷 今回は一人芝居の部分が結構あるので、台本では書き切れない部分もありますが、そうした僕の思いを瞬間的に理解して、表現する。そのどちらもがパーフェクトな俳優さんは、香取さんしかいません。第1話の、ソファーの位置をずらすシーンで、手がソファーのすき間に挟まって抜けなくなる。そのうちに、もう片方の手や足まで挟まっちゃう。あれは台本にはなくて、現場で「ここでもう少し面白いことができないか」と話し合ったときに、香取さんが考えました。あれは、志村けんさんか香取さんかというぐらい、本当に力のある人でなければできないシーンです。だから、僕は喜劇俳優として香取さんに全幅の信頼を置いています。

香取 完成作の中の自分を見たときに、客観的に「こいつ面白いなあ」と思いました(笑)。

(取材・文/田中雄二)

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