【インタビュー】『映画 ギヴン』江口拓也「アニメシリーズのその先の『ギヴン』という世界を楽しんで」

2020年8月21日 / 06:48

-秋彦たち3人の関係性以外に映画版で見どころはありますか。

 大人組の恋愛を通して、スランプだった真冬がいろいろと心を動かされます。その中で、真冬が雨月にアドバイスを受けにいくという描写があって、それによって、真冬の中で新しい歌詞が浮かんできて、その歌を届けるシーンがあります。そこは映画の中でも最高に盛り上がるところだし、流れで見ていてもグッときたシーンで、「ギヴン」というバンドがあるからこそそこにつながってくると思うので、それも見どころの一つだと思います。

-登場人物たちと比べて、学生時代はどんな学生でしたか。

 楽器の経験どころか、今は職業にしている、演技もやったことがなかったんです。高校卒業後に上京してから専門学校に入って演技を学び始めたので、学生時代は本当に何もやっていなかったです。漫画を読んで、ゲームをして、あとはバイトをしていたぐらい。それぐらいの人間でした(笑)。

-映画版を楽しみにしているファンヘメッセージをお願いします。

 アニメシリーズでは描き切れなかった大人組の恋愛模様を映画版でやらせていただけるということで大変うれしく思います。それぞれが恋愛を通して自分というものに向き合いながら、今まで見せてこなかった感情が表に現れてきて、自分でも演じながらびっくりすることがありました。それは一緒に収録していた春樹役の中澤まさともさん、雨月役の浅沼晋太郎さんの演技によって引き出してもらった部分もすごく多かったです。ジャズセッションじゃないですけど、現場のパフォーマンスで、そこでしか表現できないものが生まれたと強く感じ、いい秋彦を演じられたと思っていて、そうしたことも含めて、全体的にすごくいい作品になったと思います。ぜひ劇場で、アニメシリーズのその先の『ギヴン』の世界を楽しんでください。

(取材・文・写真/櫻井宏充)

(C)キヅナツキ・新書館/ギヴン製作委員会

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