エンターテインメント・ウェブマガジン
「栄冠は君に輝く」「六甲おろし」などを手掛けた昭和を代表する作曲家・古関裕而と妻で声楽家の金子をモデルに、激動の時代を音楽とともに生きた夫婦の姿を描く連続テレビ小説「エール」。主人公・古山裕一役の窪田正孝と共に、朝ドラ初出演でヒロイン古山音役に全力投球している二階堂ふみが、役に込めた思いや撮影時のエピソードなどを語った。
最初に台本を読んだとき、とても強い、はつらつとした女性だと思いました。そして自分の好きなものに対して正直な方だとも思いました。音さんを通して、人を大事にすることや、好きな人の未来を応援したい気持ちが育っているのを感じています。
幅広い年齢を演じられることは、とても楽しいです。時代が進むにつれて自分の中で気持ちの変化がありますし、出会う方々、周りの方々に育てていただいていると実感しています。音さんと一緒に寄り添って生きているような感覚です。
金子さんが古関さんと実際にやり取りされていた手紙を読ませていただいたり、録音された歌声を聞かせていただいたりしました。その声が、とにかく楽しそうに弾んでいて、本当に歌うのがお好きだったんだなと思いました。歌が音さんと金子さんをつないでいたので、そのことを大事にしながら演じています。
音楽学校で行われる記念公演出演をかけたオーディションのシーンは、たくさん練習して、かなり気合を入れて歌いましたが、もう少しうまく歌えたんじゃないかな…と悔しさが残っています。
昨年の夏頃からレッスンを始めました。自分の体が楽器になるという経験は今までなかったので、毎回学びがあってとても楽しいです。歌うシーンの前は声帯を開くためにスタジオでも声出しをして、毎回120パーセントの力で臨みますが、自分の技術が足りないせいで納得できなかったり、難しいと感じたりすることもあります。でも、そういう姿も反映して成長していく役だと思うので、周りの方々に助けていただきながら挑んでいます。
衣装の方が「チェックを着せたい」とおっしゃっていたので、よく着ているのですが、すごくすてきですよね。帽子もとてもかわいいです。色使いもきれいで、音さんだけでなく、皆さんもかなり“ハイカラ”な女性像になっていると思います。
「死」を身近で感じながら生きた人たちの苦しみは、平和な時代に生まれた自分たちには、想像はできても全てを共感することはできないと思います。でも、劇中、結婚して子どもが生まれる段階で、音さんは女性としての生き方と自分の夢との間で悩むのですが、現代にもそういう悩みを持つ女性はたくさんいらっしゃるので、共通している部分もあると感じました。
光子さんは、女性が生きていくことの大変さを子どもたちに見せてくれる、とても強いお母さんです。厳しい中にも、それ以上の愛と優しさで包み込む姿に、たくさんのことを教えられました。だから、音さんにも光子さんの強さと優しさが受け継がれているのではないでしょうか。裕一さんと出会い、それらが花開いていくとしたら、その根の部分にあるのは関内家での暮らしです。これからの音の変化にも注目してもらいたいです。
三姉妹は個性がバラバラで面白いですが、朝ごはんは、みんな同じように遠慮なく食べています(笑)。カットがかかったあとも「これおいしいわねえ」「そうですねえ」と言っていて、すごく家族らしいです。姉・吟役の松井玲奈さんや、妹・梅役の森七菜さんとは現場で仲良くさせていただいています。私は一人っ子なので、姉妹がいたらこんな感じなのかなと思います。
映画2025年12月30日
2026年1月1日全国公開となる『迷宮のしおり』は、「マクロス」、「アクエリオン」シリーズなどで知られる河森正治監督初のオリジナル長編アニメーションだ。 引っ込み思案な女子高生・前澤栞(声:SUZUKA(新しい学校のリーダーズ))は、親 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月29日
映画『うちの弟どもがすみません』やドラマ『リベンジ・スパイ』など、数々の映画やドラマ、舞台で活躍する織山尚大の3年ぶりの主演舞台となる「エクウス」が1月29日から上演される。本作は、実際に起きた事件を基に描かれた、ピーター・シェーファーに … 続きを読む
映画2025年12月28日
今回は、筆者の独断と偏見による「2025年公開映画ベストテン」を発表し、今年を締めくくりたいと思う。 【外国映画】 2025年公開の外国映画を振り返った時に、今年の米アカデミー賞での受賞作は最近の映画界の傾向を象徴するようで興味深いもの … 続きを読む
ドラマ2025年12月26日
今年のヒットドラマ、Netflixシリーズ「おつかれさま」。子どもから親へと成長していく女性の人生とその家族を描き、幅広い世代から支持され大きな話題を呼んだ。IU(アイユー)との二人一役で主人公エスンを演じたムン・ソリに、ドラマの振り返り … 続きを読む
映画2025年12月24日
脚本家としても著名な荒井晴彦監督が、『花腐し』(23)に続いて綾野剛を主演に迎え、作家・吉行淳之介の同名小説を映画化した『星と月は天の穴』が12月19日から全国公開された。過去の恋愛経験から女性を愛することを恐れながらも愛されたい願望をこ … 続きを読む