「もう少しうまく歌えたんじゃないかな…」声楽に苦労しつつも成長を実感 二階堂ふみ(古山音)【「エール」インタビュー】

2020年5月19日 / 08:20

-音の出身地である豊橋でのロケはどうでしたか。

 夏祭りのシーンが印象的です。伝統の手筒花火もすごかったですし、11月の撮影でしたが、地元の皆さんがエキストラとして夏の衣装で参加してくださったので、地元の雰囲気がきちんと出て、あぁ、豊橋ってこういう場所なんだなと感じられました。それによって役として生まれるものもあるので、作品ゆかりの地で撮影するのは楽しいです。あとは海ですね。海や山などの自然は当時とあまり変わらないので、この海を金子さんは見ていたのかなと考えたり、その後の演技に生かすこともできました。

-初々しいシーンも多いですが、裕一との新婚生活はいかがですか。

 世間一般の結婚像とか夫婦像にとらわれず、ギブ・アンド・テークで支え合っている関係がいいなぁと思います。音さんが愛する旦那さんのために料理作りに奮闘する姿や、リアルな財政事情も含めて、2人が補い合っている姿はとてもすてきです。

-今後はどのような展開が待っているのでしょうか。

 生活を共にすることで2人の関係性がもっと濃密になり、個人と個人が支え合っていたところに、本物の家族になっていく瞬間が出てくると思います。これまでとは違う新しい感覚が生まれてくることに期待しています。

(取材・文/錦玲那)

古山音役の二階堂ふみ

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

板垣李光人「最初から、戦争を考えて見るのではなく、実際に見て感じたことを広めていっていただければ、それが一番うれしいです」『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』【インタビュー】

映画2025年12月5日

-戦場で、田丸が絵や漫画を描くことにどのような意味があったと思いますか。  功績係に任命された田丸には、もちろん何かを書き記すという使命感もあったでしょうが、いつ自分や仲間が命を落とすか分からない状況の中で、自分の世界の中で向き合えるものが … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(8)百年ぶりの復活へ 四代目が掲げた三つの大願

舞台・ミュージカル2025年12月4日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。    2016年に四代目・玉田玉秀 … 続きを読む

多部未華子「学びの多い現場でした」DV被害者役に挑んだヒューマンミステリー「連続ドラマW シャドウワーク」【インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

  -雰囲気のいい現場だったようですね。  中でもしのぶさんは、「これはこういうことなのかな?」といった感じで、積極的に質問をされるんです。その上、「私、緊張しちゃう」などと、ご自身の気持ちを織り交ぜながら現場にいてくださるので、私も質問が … 続きを読む

森下佳子「写楽複数人説は、最初から決めていました」脚本家が明かす制作秘話【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

  ―確かにその通りですね(笑)。  ただ、大半は史実通りですが、(小田)新之助(井之脇海)とふく(=うつせみ/小野花梨)ととよ坊の一家、序盤に登場した蔦重の恩人の花魁・朝顔(愛希れいか)など、一部に私が創作したオリジナルキャラもいます。と … 続きを読む

富田望生「とにかく第一に愛を忘れないこと」 村上春樹の人気小説が世界初の舞台化【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月30日

 今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む

Willfriends

page top