エンターテインメント・ウェブマガジン
映画『望郷』(17)のインタビューで、大東は「政治に対する興味が爆発している」と話していた。政治ドラマではなかったが、ロケ地となった広島県・尾道や因島で地元の人たちと触れ合い、農業の発展や古民家の再生、過疎化対策などを話し合い、有意義な時間を過ごしたことを楽しそうに語ってくれた姿が印象的だった。
そうして出演作品ごとにテーマを見いだし、周囲の人と議論を重ねたり、自分の中で見聞を広めたりしている大東は、その理由を「この仕事をしていると自分が無知であることの恐ろしさを感じます。撮影を終えるたびに、役者としての達成感や演劇的スキルの成長を感じるけど、じゃあ社会人として何が育ったか?という疑問がありました。だから、基本的にオファーは断りませんが、作品の魅力以外に一人の人間として新しい発見があるか? 自分が一歩でも前に進める要素があるか? などを考えます。単純に役を演じるだけでは終われなくなっていますね…」と吐露する。
デビュー当時に出演した映画『クローズZERO』(07)の三池崇史監督から「男は背中で語るもの」と言われ、“背中”を“人生”と捉えた大東は30歳になる頃、「俺の背中はペラッペラだから、自分の知らないことを受け入れ、確かめ、実感することでたくましい背中にしていこう」と心に決めた。
現在33歳。「無知と過信が一番怖い」と嘆き、作品を通してさまざまなジャンルの知識を蓄え、心を豊かにしている大東。その背中は確実にたくましくなっている。
(取材・文・写真/錦怜那)
『37セカンズ』は2月7日から全国公開。
映画2026年10月1日
-実在の人物を演じる難しさは感じましたか。 川口 彼女が残した日記や言葉、映像も少なからずありましたが、自分なりの解釈はせず、監督を信じて飛び込んでみるという感じでした。本当に一つずつ模索しながら作っていったという感覚でした。 高杉 こうい … 続きを読む
映画2026年10月1日
-今回は広瀬アリスさんとの共演でしたが、『ゆきてかへらぬ』では、妹のすずさんとも共演しましたね。 シンプルに、男と女として対峙(たいじ)する役ができたことはすごくうれしかったですし、すずちゃんもアリスさんも、自分の実年齢とは関係なく、僕が … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年9月30日
-そうした難しい役どころゆえ、共感はなかなか難しいのでは? それはあまり心配していないです。先日、トム・ストッパードの「ハード・プロブレム」という作品を観劇したんですよ。その作品も、日本人とは違う感情の変化が描かれた作品でした。楽しく会話 … 続きを読む
映画2026年9月30日
10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む
2026年9月29日
K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む