【インタビュー】映画『37セカンズ』大東駿介 これがハリウッドスタイル!? 出演シーンの大幅カットに衝撃

2020年2月5日 / 18:51

 映画『望郷』(17)のインタビューで、大東は「政治に対する興味が爆発している」と話していた。政治ドラマではなかったが、ロケ地となった広島県・尾道や因島で地元の人たちと触れ合い、農業の発展や古民家の再生、過疎化対策などを話し合い、有意義な時間を過ごしたことを楽しそうに語ってくれた姿が印象的だった。

 そうして出演作品ごとにテーマを見いだし、周囲の人と議論を重ねたり、自分の中で見聞を広めたりしている大東は、その理由を「この仕事をしていると自分が無知であることの恐ろしさを感じます。撮影を終えるたびに、役者としての達成感や演劇的スキルの成長を感じるけど、じゃあ社会人として何が育ったか?という疑問がありました。だから、基本的にオファーは断りませんが、作品の魅力以外に一人の人間として新しい発見があるか? 自分が一歩でも前に進める要素があるか? などを考えます。単純に役を演じるだけでは終われなくなっていますね…」と吐露する。

 デビュー当時に出演した映画『クローズZERO』(07)の三池崇史監督から「男は背中で語るもの」と言われ、“背中”を“人生”と捉えた大東は30歳になる頃、「俺の背中はペラッペラだから、自分の知らないことを受け入れ、確かめ、実感することでたくましい背中にしていこう」と心に決めた。

 現在33歳。「無知と過信が一番怖い」と嘆き、作品を通してさまざまなジャンルの知識を蓄え、心を豊かにしている大東。その背中は確実にたくましくなっている。

(取材・文・写真/錦怜那)

(C)37Seconds filmpartners

 『37セカンズ』は2月7日から全国公開。

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

『ワン・バトル・アフター・アナザー』、『罪人たち』の栄冠が示すアカデミー賞の変化【コラム】

映画2026年3月21日

 それから10年。今回の授賞式でも、『罪人たち』のほかにもさまざまな「初」を目にすることとなった。国際長篇映画賞では、『センチメンタル・バリュー』がノルウェー映画「初」のアカデミー賞を受賞。歌曲賞では、『Golden』(『KPOPガールズ! … 続きを読む

スーパー戦隊2大レッドが対談!冬野心央「ブンレッドの圧倒的な存在感が伝わった」井内悠陽「『ゴジュウジャー』1年の厚みを感じた」『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVSブンブンジャー』【インタビュー】

映画2026年3月21日

-今のお話に出た「ゴジュウジャー」第1話、第2話に堤なつめ役で井内さんが出演したことは放送当時、大きな話題となりました。当時は、どんなお気持ちで撮影に臨みましたか。 井内 最初は「ゴジュウジャーに出演する」としか聞いていなかったので、大也役 … 続きを読む

ふじきみつ彦「トキとヘブンが本当に生きていた気がします」連続テレビ小説「ばけばけ」脚本家が物語を振り返る【インタビュー】

ドラマ2026年3月16日

-トキとヘブンの平凡な日常の中にある幸せを丁寧に描いている点も、「ばけばけ」の大きな魅力です。劇中、その象徴のように使われているのが、しじみ汁を飲んだトキが満足そうに口にする「あー…」という言葉と、スキップです。この二つはどこから思いついた … 続きを読む

『罪人たち』と『ワン・バトル・アフター・アナザー』が対決!『国宝』ほか日本にゆかりの作品も。授賞式直前!第98回アカデミー賞を占う【コラム】

映画2026年3月13日

 3月15日(日本時間3月16日(月))、映画の祭典・第98回アカデミー賞授賞式が、アメリカのロサンゼルスで開催される。今年は人種差別に対する風刺を交えたアクションホラー『罪人たち』が16ノミネートで、最多記録を更新したことが大きな話題とな … 続きを読む

LiLiCo「ドキュメンタリーは本気なんです」「TBSドキュメンタリー映画祭2026」【インタビュー】

映画2026年3月12日

-おススメの作品は。  ボーイズグループを追った『THE LAST PIECE -Glow of Stars-』と、脚本家の野島伸司さんに密着した『野島伸司 いぬ派だけど ねこを飼う」、『ブルーインパルスの空へ』は比較的分かりやすいと思いま … 続きを読む

page top